月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

グレイトフル・デッドに参り続ける

画像

どうしよう。私はアメリカ人になってしまったのかと思うぐらいグレイトフル・デッドにしびれてしまってたまらない今日この頃です。今聞いてるのはコレ、71年のライブアルバム「Grateful Dead」、通称「Skull & Roses」ってヤツ。カッコイイのだーーーまたコレが。1曲目の「Bertha」の、ガルシアのラフなギターで始まるイントロ、そこにドラム、ベース、そしてボブ・ウィアーの軽快なリズムギターが乗っかってビシッとキマってく様が…もーこれだけで身震い。カッコイイ…。

 

ジェリー・ガルシアは、自分がグレイトフル・デッドのリーダーというわけではないと最後まで言っていたそうだけれど、ギターにしてもボーカルにしても、ガルシアとボブ・ウィアーの持ち味が拮抗しながら展開していくのがたまらない魅力~。特にギターは、あまりにも有名なあのガルシアの音色が引っ張るだけでなく、ボブ・ウィアーのギターと表になり裏になりして絡みあってることで、音に複雑な光彩と陰影を与えてるよね。いやーホント、この二人のギターあってのグレイトフル・デッドだったのだなー。と、デッド初心者の私、もう30年来語り尽くされてるであろうことを、今さらだけどしみじみ納得する。

 

私が今ごろデッド熱に浮かされるキッカケになった映画「FESTIVAL EXPRESS」(70年)では、確か彼らは二人ともアコースティック・ギターを弾いていたと思うのだけれど(うーん、不確かだけど)、このころ「Workingman's Dead」「American Beauty」で強く見せていたカントリー色~王道ロックンロールな感じが、このライブアルバムでも色濃く出ていて、好みはあるだろうけれど私はこれも好きー。それでいて「The Other One」ではこれでもかっていうサイケデリックなギターソロやドラムソロを、10分以上も披露しちゃってるしねー。このおっそろしいくらいの幅がバカみたいで好きです。アルバムのレコーディングデータを見ると、71年の3ヵ所でのライブ録音をまとめてあるようなのだけど、フィルモア・イーストでの録音の日付ったら「4/26、27、28、29」だって。こんなこと4日も続けてやってたのかー…。

 

私が今回買ったコレはリイシューでボーナストラックが2曲入ってるんだけど、その「Oh,Boy!」のカウントが、もーかっちょイイー。誰かが“One,two,one,two,three” そしてたぶんガルシアが“One,two,one,two,three”って続けて曲が始まるんだけど、もうそれだけで鳥肌立ちそうです。「カウントフェチ」(そんな言葉あるのか…でも「カウント」ってなんか色気あるのよねー、好き好き)としてはヨダレじゅるの素敵カウントです、これ。そしてこの曲から今度は「I'm A Hog For You」、この始まり方がまたズルズルしててねー、たまらん~~~。なんとなーく聞こえてくるガルシアのギターのリフにボブ・ウィアーのギターが体を沿わすように絡んできて、いつのまにかベースもドラムも入ってて、ぎゅいんぎゅいんとうねり始める。「なんとなく」「いつのまにか」ダラッと始まるくせにこの求心力のある音。もーーーどういうことなのー。カッコよすぎーッ!かたや「Playing In The Band」で弾かれるギター×2の美しさとまとまりったら恐ろしいくらいだし。エンディングの、ベースとハモンドとギターが響きあう様は美しすぎてとても生演奏とは思えない。ダラッと弾いても、ビシッと弾いてもこんなにカッコイイなんて。ほんとに、すごいライブバンドだったのだなあ…。

 

いやー困ったなー。好きだなー。机の上に骸骨や薔薇のジャケのCDが積み重なっております。西のギタリストさんから「70年代のDVDなら『Grateful Dead Movie』も買い!ですよ」と教えていただいたりしちゃったし。まだしばらくデッドに参り続けそうなロック奥様です。やっほー。

 

*「Grateful Dead(Skull & Roses)」Grateful Dead