月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ポップでキュートでロックな夜

行った!行けました!「気楽にやろうぜ Vol.3」カーネーション with 堂島孝平、DAUGHTERーっ。ポップでキュートでロックな夜でしたよー。このシリーズ3回目にして初めて私は開場前に到着したのだけど、会場のCLUB PHASEそばの神田川沿いに人がずらーっと並んでる、まさかコレじゃないよね~と近寄ってみたら果たしてコレでした。しかし女子度高いよ、しかも若っけーよ、と思ったら、どうも堂島くんファン多数ご来場だったようだ!

 

その、堂島くんがトップバッターだったのだけれど、いやこれまたポップで!キラキラで!愛くるしくて!私も20歳若ければ(←仮定としてもさかのぼり過ぎだが)間違いなくワン・オブ・堂島ギャルでしょう!堂島孝平くんって、私のような音楽の聞き方してれば目にしない筈のない名前なんだけど、今まで音にもご本人にも触れる機会がなかったからウレシかったっすよ~。とーってもブリティッシュテイスト、私のいいかげんな基準で言えばマンチェスターな感じの甘~い極上ポップが気持ちイイー。堂島くんはなんと前日に誕生日を迎えて29歳になったそう、若いっす。(全っ然関係ないんだけどキャプテンストライダムの永友くんも2/22が誕生日だそうで、しかも同い年みたいだ!直枝・青山の「826」と並ぶ才能さんの特異日か?)ちょっと鼻にかかった胸キュンボイスでキャッチーなメロを歌う堂島くんと、フリつけながら楽しそうに踊るファンの子たち見ていて思った、いつの時代にもポップスターって必要なんだよね、って。10代の私が佐野(元春)くんや杉(真理)くんに熱をあげていたように。そうやってイイ音思いっきり抱きしめて、そのまま音楽に酔い続ける30代40代になれるといいよねって。そのころには私ゃ60代ですが。ええ、共にしつこく音楽に酔い続けるババアになる覚悟。

 

堂島くんが6~7曲演奏して去ったあと、スクリーンにビデオクリップが流れる。堂島くんの新曲「ナイトグライダー」。DAUGHTERの「いつのまにか」。そそそして右上に「九段会館」ってテロップが出て、あのときの、「Ooh!Baby」が…。これって1曲目だったよね。今見てもサイコーにカッコイイよ、こんときの直枝さん。矢部さんの後ろから客席を映すカメラもあって、あーここに私もいたんだなって、あの日のことを思い出してかなり泣きそうになる。そして「おそろいのお気に入り」~「Garden City Life」まで。途中でスクリーン上がり、DAUGHTER登場~。

 

私にとっての初DAUGHTER。男性アーティストのストライクゾーンはめっちゃ広いくせに、聞ける女性アーティストの激・少ない狭量な私の耳に、どう響くのかなーって興味半分不安半分だったのだけれど、うん、直枝さんが最初のMCで言ってた「ふたりキャロル・キング」なんて紹介フレーズをナットク。女声×2の鍵盤×2、なのに、ベタッとせず、スコーンと空に抜けるような音。それは彼女たちのキャラもそうで。だから、(これはもちろん私の個人的な好みだけれど、)やっぱりカーネーションがバックに入った後半が、彼女たちの魅力がより際立つような気がした。カーネーションの荒っぽい演奏といっしょになると、キュートな彼女たちの底にあるざらっとした感触が(そこがとてもキャロル・キング的)、ひときわ引き出される感じがして。それにしても、こんな音楽を姉妹でやれるなんて楽しいだろうなー。

 

そしてDAUGHTERがソデに去ると、休憩ナシでそのままカーネーション!うをーカックイーイントロ、「スペA」だーッ。聞けば聞くほど好きになる曲。もんのすごいロックなくせに、途中からとんでもなくせつなさをはらみ始める、ほんとに直枝さんにしか書けないメロディ。そして引き続き「あらくれ」!そうきたかー、ゴツいなー、ロックだなー。その後のMCで直枝さん「岡本喜八監督追悼の気持ちもこめて今日は荒くれたステージで」と。うん、そんな感じだった。そのあとはところどころMC挟みながら(曲順不確か、ヌケもあるかもしれないけど)「ハイウェイ・バス」「ハッピー☆アンラッキー」「獣たち」「REAL MAN」「学校で何おそわってんの?」そして「SUPER ZOO!」…こないだのアルバム最初のこの曲は、2004年のいろんな記憶や混沌とした思いまで、いっしょくたに私の中から引っ張り出してしまう。さらにさらに「Angel」。直枝さんの「降ってきた」という表現がぴったりの、しみじみ自然で美しいメロディ。どこまでもロックなのに、人を抱きしめるゆるやかなやさしさを必ず持っている。こんな歌を生み出せるのは、カーネーションだけだよな…と思いながら直枝さんの声を追う。

 

アンコールがまたレアだったような気が。「気楽にやろうぜ」を、DAUGHTERのコーラスで!これがね、なんともフシギな味わい。直枝さんの色っぽいボーカルと、DAUGHTERのカラッとしたコーラスっていうのが、なんか新発明のジャンルのような。妙に魅かれました。そしてDAUGHTERと入れ替わり堂島くん登場。堂島くんの持ち歌をいっしょにやったのだけど、演る前に大田さんのコーラスについて直枝さんが「ボーカリストの声に似せるのが天才的にうまいんだよ。今日は堂島孝平だよ。最近オレだったじゃん?ちょっと前は青山陽一とかさ。」大田「鈴木博文とかね。」個人的に大ウケ。私はどの大田さんも好きよー、ふふ。そして、アンコール大ラスは…「あの日どこかで」でした。メロウな思いがひとかたまり、冬の名残の解けない雪みたいに、心の中に残る。

 

私は12月の九段以来のカーネーションで、あのスペシャルなライブとはまたちがった近さと粗さが、なんだかうれしかった。次の「気楽にやろうぜ」は6月だそう。またここで「近い」カーネーションに会えるといいな。(なんだかまた無意味に長くなっちゃった…読んでくれた方いらしたらスミマセン。)