月夜のドライブ

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【あとからメモ】小野寺修二 カンパニーデラシネラ『ふしぎの国のアリス』 @ 新国立劇場 小劇場

(主にその日のツイートを中心にまとめたものを自分メモ用にあとからアップ。2022年04月)

 

いろいろなお芝居の振付で名前を見る小野寺修二さんが、主宰するカンパニーデラシネラ。以前から観たいなと思っていたところにこの公演があり、6/4(日)(こちらが追加公演であとからチケットを取ったほう)と6/10(土)の2回観劇。

 

小野寺修二 カンパニーデラシネラ「ふしぎの国のアリス
2017年6月3日(土)・4日(日)
2017年6月9日(金)~11日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場
構成・演出:小野寺修二
出演:荒 悠平、王下貴司、大庭裕介、斉藤 悠、崎山莉奈、仁科 幸、藤田桃子、小野寺修二
照明:吉本有輝子
音響:黒野
美術:石黒 猛
衣装:今村あずさ
舞台監督:橋本加奈子

 

 

新国立劇場小劇場でカンパニーデラシネラ『ふしぎの国のアリス』観てきたっ。ずっと観てみたかったカンパニーデラシネラ、あー刺激的だったー。

 

なんというのかな…たとえば細胞のひとつひとつは考えられないほどの緻密なコンビネーションで働き合っていながら、身体としてはなんてことなくしなやかに動いて生きている、そんな感じのカンパニーデラシネラの表現だった。緻密さとその結果のしなやかな全体、すごい。極小から極大までの(アリスだからね)相似形の椅子を使った、積み木を組み立てては崩しそしてそこに人間の身体が有機的に絡むような表現とか、もう驚きの連続だった。どこまでがダンスでどこからが美術品なのかの線引きもあやうい、まさにアートだった!

 

ケラさんの「キネマと恋人」でも気持ち悪くて最高で、このあいだの青蛾館「中国の不思議な役人」でもやっぱり気持ち悪くて最高だった小野寺さんの振付、そのカンパニーデラシネラの公演、ほんと観られてよかったー。最後の、斜めの板を延々滑り降りてくるのとかも美しくて最高だったなあ…。

 

それにしても今公演、大人も子供も楽しめる、という企画で子どももけっこう客席にいたのだけれど、反応がストレートでおもしろい!演者が「扉はどこ?」ってセリフ言うと「後ろー!」とか言って(笑)。とはいえ、演目、子ども向けでもなく、媚びてるとこゼロで、堂々とわかりにくいし、よかったなー。6/10のほうは、6/4のときよりもバンバン子どもたちの笑いが起こってた、多分ちょっとした息とか間合いとか。ほんの数日演じ進むだけでもこの違い。面白い。

 

役者さんたちの統率のとれたそして妖しく自由な身のこなしに惚れ惚れ。ほんとカッコよかった。