（主にその日のツイートを中心にまとめたものを自分メモ用にあとからアップ。2022年04月）
カムカムミニキーナ Vol.64
『狼狽～不透明な群像劇～』
2017年6月17日 (土) ～2017年6月25日 (日)
東京芸術劇場 シアターウエスト
一般：5,500円/スペシャル割：4,500円
作・演出： 松村武
出演： 八嶋智人 ／ 藤田記子 ／ 吉田晋一 ／ 長谷部洋子 ／ 田原靖子 ／ 亀岡孝洋 ／ 未来 ／ 菊川耕太郎 ／ 渡邊礼 ／ 栄治郎 ／ 元尾裕介 ／ 福久聡吾 ／ 大倉杏菜 ／ 柳瀬芽美 ／ 松村武 ／ 姜暢雄 ／ 新谷真弓（ナイロン100℃） ／ 多田香織（KAKUTA） ／ 芹井祐文
【6/17】
『狼狽』東京初日観てきた！ああ、複雑で入り組んでて分かりにくくて面倒くさくて、私の大好きなカムカムワールドだったなあー！ほんと松村さんのお話大好き！どうしてこうも受け手を翻弄するのかと！初日だからあえてパンフも見ず特段の情報も入れず、どん！と丸腰で飛び込む。すぐに複雑怪奇な世界でくるくる迷子にさせられてへっとへとになる！すっきり「わかる」タイプの芝居じゃないけど「受けとる」ものの量がハンパない。
いつもながら客演さんが凄かった！客演と言いながらお客扱いなんか全くされてない（笑）劇団員以上に劇団に嵌まり込んでるお芝居のすごさ。多田香織さんがグイグイリードしていく様にビックリ＆惚れ惚れ。新谷真弓さんの面妖な魅力、大炸裂！そして姜暢雄さんのカッコよさ！（ネタバレになるので詳しくは言えないけど）新谷さんとプリタさん、この2人は壮絶！必見と言っていい。カムカムはいつもだけど女優さんたちほんと凄いな。長谷部さんのうまさにはぞわぞわするし、田原さんや未来さん、私が見始めたつい数年前よりぐんぐん凄みが増してる！お目当ての八嶋さんはもちろん素敵だったのだけれど、姜暢雄さんがまじでカッコよかった…！甘いマスクで脚長～くて（まさに狼狽の狽！？）台に乗った八嶋さんとちょうど背同じくらいだった（笑）。それでいてあの直情な役柄、惚れてまうやろー。
舞台上のアンサンブルが素晴らしかったなあ！縄のときも驚かされたけど、今回は「枠（わく）」。ベテランも若手も客演さんも関係なく全員で難しく絶妙なタイミングの動きをさらっとこなす。何もなかった空間にたちどころにさまざまな構造物が現れる妙！『狼狽』の今回のその「枠」使いは、まるで現代アートのようでもあり。でもそこで絶対にスタイリッシュになりきらない、けっして大衆演劇の構えを崩さない松村武さんの脚本と演出、カムカムミニキーナのお芝居、がたまらなく好き！
【6/21】
『狼狽』2回目、マチネーで観てきた！はー八嶋さんと松村さんはカッコイイなあ…。（今回台本の販売があり初日に買ってて、松村さんにサインいただけたらなあ…と思いつつ、お姿見かけるも勇気出ず…！）
今日はちょっと後ろ目から観劇。中盤でキャスト全員が舞台に集まってきての群舞のシーンはほんとうに美しいな…。鏡を覗くようにあちらとこちらで向かい合わせ、くるくる巡り回って、峰間木は本当に存在するのか？屯田さゆりは、富永は、本当にいるのか？と翻弄するような…。あの、プリタさん扮するペルソナの、イカれた党首っぷりがしんしんと怖い。高圧的な口調で強固なスローガンを畳みかけた挙句の「なぁ？」ににじむ人間味に、危うくこっちまでイチコロになりそうだもの…。「世界を調節」だったっけ、ああ怖い…松村さんの書く台詞凄い…。
【6/25】
『狼狽』千秋楽。基本やっしー推しの私なのだけれど、今回かなり松村武さん萌えもありキュンキュンしてしまうー。3回観て（本当はもっと通いたかったけど）どっぷりだったこの世界とお別れするのが寂しくて、カーテンコールはちょっと泣けてしまった…。
新谷真弓さんが今日もますます凄かったなあ。もうこれ、新谷さんの代表作のひとつに数えちゃってよいのでは！？（準劇団員になりたいぐらい、って言ってたし！）最後の挨拶で「この人とやれたのが…」と“狼狽”の片割れの藤田記子さんと抱き合ってたのがなんともグッと。多田さん、新谷さん、姜さん、ホントに素晴らしき客演さんだったなあ…！みんながみんな、劇団員以上にカムカム愛にあふれてて。こんな役者さんを客演に呼べるのもまた、カムカムミニキーナの劇団力なんだなあとジーンとする。それにしても姜暢雄さん、近づき難い程のイケメンさんなのに超チャーミング。カテコでも、今回のお芝居のツアーのこと「三重で始まり大阪を通り過ぎて…」って喋ってやっしーに「通り過ぎてないからね！大阪でもちゃんと演ったからね！」てツッコまれてた（笑）。
キャスト、スタッフの皆さん、素敵なお芝居を本当にありがとうございました…！
