(主にその日のツイートを中心にまとめたものを自分メモ用にあとからアップ。2022年05月)
花組芝居 劇団創立30周年記念公演第一弾! ぼろぼん忌
素ネオかぶき 『泉鏡花の夜叉ケ池』
●原作:泉鏡花
●構成・演出:加納幸和
●出演
坊屋組|咲酒屋組
百合 二瓶拓也|植本潤
与十/伝吉 植本潤|二瓶拓也
萩原晃 小林大介
山沢学円 桂憲一
白雪姫 加納幸和
湯の尾峠の万年姥 谷山知宏
白男の鯉七 押田健史
大蟹五郎 大井靖彦
木の芽峠の山椿 横道毅
黒和尚鯰入 丸川敬之
鹿見宅膳 原川浩明
権藤管八 秋葉陽司
斎田初雄 北沢洋
畑上嘉伝次 磯村智彦
穴隈鉱蔵 山下禎啓
●公演日程
2017年1月20日(金)~26日(木)
二子玉川セーヌ・フルリ
●料金:前売 3,500円 当日 3,900円 (※全席自由・整理番号付)
花組芝居『泉鏡花の夜叉ヶ池』観てきた。1/26マチネーの「双面(ふたおもて)組」、植本くんと二瓶さんが百合役を分け合うスペシャル回。楽しかったー!植本くんの百合も二瓶さんの百合も可憐できゅんきゅんしちゃう。でもいっちばん可愛いの座長・加納幸和さんの白雪姫だった…。
実は花組芝居の舞台観るのは20年(!)以上ぶり。大昔ドはまりして通いつめた時期があったんだけど、その後私自身が芝居自体をあまり観てなくて。でも花組芝居、あの楽しさと気骨と詩情、変わってなかった。古くからの座員も若いメンバーも、一様に快活で艶やかで、ほんとに魅力的。『夜叉ヶ池』は、私が初めて観た花組芝居の演目。91年、青山円形劇場。衝撃的だったなあ…。それでその後激ハマリしたわけだけど。そのときは水下きよしさんの萩原晃、佐藤誓さんの山沢学円。昨日の舞台では最後にその水下さんの映像が流れて。チャーミングな役者さんだったな…と思い出して涙ポロポロッ…。
今回の舞台は「素ネオかぶき」ということで、(学円以外の)どの役ももれなく紋付き袴。その同じコスチュームから抑えがたくあふれだす役者の個性が眩しいったら!その衣装ゆえ可能になる双面組(植本百合と二瓶百合が最後のシーンのヒロインの座を会場の拍手で争うとか笑)のハチャメチャも楽しかった!小林大介さんの萩原晃、骨太でカッコよくてうっとり。水下さんとは全然違ってて、台詞は同じはずなのにね、芝居ってほんとうにおもしろい。そして山下禎啓さんや北沢洋さんや原川浩明さん。私が観てた頃(何しろ20年前)と同じように…いやそれ以上に、気炎を上げていたのが頼もしかったしすばらしかった。
でも私にとってはやっぱり、永遠の片想い…みたいな桂憲一さん、彼の学円がたまらなかった。直情でちょっと蒼くてどこか性悪で、傷口からあふれるのを止められないようなせつなさがあって。桂さん、ほんとどうしていつもそんななんだろ…。植本百合にはさんざん「50歳のおじさん」と言われてたけど(笑)。
やっぱりいいなあ花組芝居。また機会があれば観に行きたい。