月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

最新の場所で、恋してる

昨日(10日)はツイッターを開かないまま寝てしまって、知ったのは朝だった。友人からのダイレクトメッセで。はー…、なんだよそれ…。ムーンライダーズ無期限活動休止って…。聞いてねえよ。

 

無期限、って、受け手はどうとっていいんだか、宙ぶらりん。「無期限」を辞書で引くと、「期限のないこと。期限を決めないこと。」ってある。あのさ…、そのふたつ、ぜんぜん違うんだけど!絶望すればいいのか、希望を持っていいのか、極端な幅を行き来する過酷な宙ぶらりん。なんという残酷さ、もしくはめんどくささ。

 

ま、言葉の意味がどうであれ、バンドなんて実質、動いてるか止まってるかのどっちかしかないわけで、そういう意味では、ムーンライダーズは、この数年めちゃめちゃ動いてた。00年代に入ってから考えられないほどの名盤をバンバン出してたし、とりわけここ数年のライブは、サポート入れるという改造パーツ使いのしたたかさも込みで、緊密でアグレッシヴで凄みのある空前のバンドサウンドを鳴らしてた。「00年代に入ってからのムーンライダーズ、おそろしい名盤ばっか」ってツイッターで書いたのも、「70年代はすごいし80年代はとんでもないし90年代もかっこいいと思うけど、今のムーンライダーズの底知れないおそろしさにはぜんぜん勝てないと思う」ってブログで書いたのも、「かしぶちさんのドラムが凄くって、こんないいドラマーがいるバンド、今ライブしなくってどうするよ!?」って書いたのも、「来た道より、『この先』のほうが、必ず長く見えるバンド」って書いたのも、お世辞でも誇張でもなく、ほんとにほんとに本気でそう感じてた。35年の歴史なんかはっきり言ってどうでもよくて、「今」のムーンライダーズが好きだったんだよ!齢60代に突入したムーンライダーズが、その先70代に突入するであろうムーンライダーズが、その先どんどん凄みを増していくであろう表現が、ムーンライダーズの未来が、楽しみで楽しみで仕方なかったんだよ!

 

…それなのにさ。宙ぶらりんにするなんて。

 

わかってるのは、私はただただ、いつまでもこのバンドに恋し続けるだろうってこと。以前、このブログでムーンライダーズに向けて書いた言葉、もっかい貼りつけとく。

 

“恋してるよ、最新の場所でいつも。”

 

無期限活動休止を発表した11月11日の満月の夜11:11に、軽く挨拶するみたいに、1曲配信してくれてるって言うんでしょ。いずれ聴くけどさ、気が重くて、まだクリックに至らない。まったく、なんてことしてくれるんだろう。つくづく“よくいえばロマンティックで叙情的。悪くいえばおセンチでウェットで夢見がちでしょうがない”バンド。ほんとめんどくさいよ。しかも、だから、大好きだよ。どうしようもなくめんどくさくて、ほんとうに大好きだよ。

 


11日に現れた、特別バージョンの公式トップページ。

 


Yahoo!のトップに写真つきでムーンライダーズのニュースが載ってるのなんて初めて見た。