月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

音楽のようにアンタッチャブルを聴いてる

ひっきりなしにアンタッチャブルの漫才やコントやトークを、見てるか、もしくはそれ以上に「聴いてる」か、してる。ほとんどまるで、音楽を聴くかのように。講談や浪曲といった伝統的な話芸がそうであるように、私にとってアンタッチャブルというコンビが使う言葉って、意味を伝える道具であると同時に、リズムとメロディを持った「音楽」そのもの。意味を伝えるだけが目的の言葉なら一回聞けばじゅうぶんだけれど、彼らの「音」の海はほんとうにきもちよくて、何度でもくり返し、その中で揺らいでいたいと思う。

 

アンタッチャブルの芸としての話術がすぐれているのは今さら言うまでもないけど、かなり「素」でしゃべっているふだんのトークでさえも、彼らの場合うっとりするような聴き心地で、これはもう天賦の才というよりほかないんだろうな。たとえば、コレ。彼らのやっていたラジオ番組「シカゴマンゴ」のフリートーク部分。(音声のみなので画は動きません)

youtu.be

もう、うっとりよ、うっとり。内容のおもしろさ(=意味)もバツグンなんだけど、単純に、山崎さんと柴田さんの言葉のリズム、緩急、抑揚、テンション、呼吸、声質、歯切れのよさ、やりとりの間合い、といった「音」の魅力がもーハンパない。山崎さんも柴田さんも、言葉の使い手としての能力が破格である上に、お互いの力量のバランスがこれまた奇跡的で、この押し引きの見事さといったら芸術を見ているみたい。

 

もうひとつ、YouTubeに上がってる中からドン。このトークも大好きで、もう何十回聴いてることか。このやりとりの絶妙さ。トークというグラウンド上でボールの支配者がくるくる入れ替わるふたりの実力の互角っぷり。マジ奇跡的だわ…。

youtu.be

山「ジェラシーみたいのあるでしょ、だって~」 柴「ないよそんなの」 山「…俺がちがう芸人とメシ食ってたらやっぱw」 柴「いや別にいーよw どんどん食えばいい、どんどん」 山「ガンガンツッコまれてたら…ジェラシーもあるでしょ、だって」 柴「いやいや、どんどん食っていい、どんどん食っていいw」 山「ないの、そういうの」 柴「ないよ」

山崎さんがわざとスネてみせて柴田さんをからかうのと、柴田さんがそのたびそっけなくつき返すというこのやりとり、うっとり~…、たまんない。漫才はともかくフリートークでのこの2人の呼吸の絶妙さは、努力とかじゃない、もう「運命」なんだろうなと思う。そして、やっぱり私、とりわけ柴田さんの言葉の響きや使い方が好きだなーーー。無条件に心が引き寄せられる。このブッキラボーな言葉じりとか、声のトーンとか、笑いがこぼれるタイミングとか、攻めきっちゃう手前ですっと引く意外に淡白な言葉の引き際とか、もうすべてがミリ単位で好み!

 

柴田さんが復帰して1カ月あまり、まだコンビでの登場はないけれど、早く観たいなー聴きたいなー「アンタッチャブル」でのやりとりを。この2人が揃わないとどうしても生まれないものがあって、たくさんの人がそれを心から求めてる。柴田さん、山崎さん、「アンタッチャブル」を待ってるからね!!!!

 

「シカゴマンゴ」のpodcastは、今でもフリーダウンロードできるよ♪

JUNK アンタッチャブルのシカゴマンゴBy TBS RADIO 954kHz

(…と思ったら、今DLできないみたいだね…。ゴメンなさい(´;ω;`)11/03/07追記)

 

(※この記事、続きにちょっと余談を書いていたんだけど、余談のくせに膨大になってしまったので、それはまた別記事にて!)