月夜のドライブ

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moonriders TOUR'09 "Tokyo,Osaka 7" @ JCBホール

画像すごく簡単にメモ。ムーンライダーズ『Tokyo7』東京公演、JCBホール。とっても楽しみにしていた公演だけど、前の記事に書いたようにやむをえない事情で遅れて入場したので、観られたのはほぼ真ん中ぐらいからかな…。

 

moonriders TOUR'09 "Tokyo,Osaka 7"
2009年11月28日(土)
東京 JCBホール
open 17:30/start 18:00
チケット料金:全席指定¥6,000(1drink代別途必要)

 

JCBホール、はじめてだったけど、天井が高くて、サウンドがダイナミックに広がりかつ緊密に集約していく感じで私は好きな音だった。そしてメンバーの並びが、ここずっと定番だった形と違ってたのが新鮮だったなー。噂の、最初のアコースティックセットは観られなかったのでその感想は大阪編に譲るけど…、後半部でたたみかけられたアルバム『Tokyo7』収録曲の演奏が、ほんとうによかった。圧巻は「パラダイスあたりの信号で」。もともとものすごく好きな曲だけど、これだけの複雑な音世界を、生であんなふうに描かれてしまったら、もう何も言えない。7つの楽器といくつかの声を、繊細にそして大胆に重ねることで生まれる、何層にも物語を織り込んだ壮絶な音。こんな表現の高みにまで行き着けるバンド、そう多くないだろうな…。と、マイクに向かう慶一さん見ながら思ってた。

 

「I hate you and I love you」の後半~「6つの来し方行く末」では、ステージから客席へと下るスロープに、アコースティック楽器を手にした7人が降りてきて演奏。位置取りも成りゆきで入れ替わってはマイクに向かうメンバー、携帯の画面で歌詞を見ながら歌う博文さん、ともにハミングする客席との距離。いつになくラフなステージングが、やわらかくやさしかった。

 

アンコールをすべて終えてステージ裏の楽器搬入口がゴーッと開いて、メンバーが歩いて奥へと消えていくエンディング(オープニングも搬入口からだったそう)、宇宙へ召集されて行くみたいでものすごくカッコよかった…。あれ観れただけでもこの日JCBホール来てよかったと思ったな。また、ムーンライダーズだからこそ合うんだよね、この演出。いつでも、どっか、近未来なバンドだから。

 

直後の記事にも書いたけど、なにしろこの日いちばんマイッたのは、ツインドラムの存在感だった。これまでのライブの積み重ねを経て、かしぶちさんと夏秋さんとのコンビネーションは今、ライダーズサウンドの中でおそろしく有機的に絡みあってる。こんな贅沢なサウンド、今他のどんなバンドも持っていないだろうなと思う。このツインドラムに対抗するということが、まずはメンバーにとってさえハードル上がってて、それゆえますます今のライダーズの音、エキサイティングになってる気がする。メンバー自身がとにかくものすごく楽しいだろうな、今のライダーズ…!

 

観られた部分だけでもじゅうぶん感銘受けたけど、そうは言っても半分しか観られなかったという残念な事実は覆しようもなく、そこは大阪でリベンジ、と思う。