月夜のドライブ

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GURF MORLIX@LIVE CAFE 弁天

画像うわー、これまた私には珍しい、洋楽アーティストのライブに行ってきちゃった。しかも、かなりマニアックな感じの方(たぶん)です、ガーフ・モーリックスさん。といっても私はぜんぜん知らないのですが…。

GURF MORLIX@LIVE CAFE 弁天-BENTEN-
2007/4/28
GURF MORLIX with Prince Trust
【Prince Trust】
Bass:安部 “王子” 隆雄
Gt:いまみちともたか
Dr:夏秋文尚
Organ:小滝満

 

ガーフ・モーリックスさんについては、弁天のHPから紹介文をコピペさせてもらっちゃいます。

「現アメリカのルーツ系音楽シーン“影の大物”、まさかの初来日!」 1951年生まれ。全米有数の音楽都市テキサス州オースティン在住。シンガー・ソングライター、ギター・プレイヤー、プロデューサー。一般には、グラミーを受賞して躍進中のルシンダ・ウィリアムスとの仕事で名が知られるが、現在はオースティンを中心に数多くのミュージシャンのプロデュースを手がける。2000年のファースト作発表後はソロとしても活動を始めたが、近年はプロデューサーとして多忙であり、普段、自身のショーは稀にしか行わない。その音楽は、ロック、ブルース、カントリー、フォーク、そして南部スワンプ的な感覚もたたえたもの。独自の個性が光る渋いギター・プレイも要注目。4月に新作を発表の予定で、今回はそれを引っさげての初来日ツアーとなる。東京、弁天での公演では、バンド、プリンス・トラストを迎えてのエレクトリック・セットを予定。

 

というわけで、東京と横浜の公演は上記「プリンス・トラスト」をバックにしたエレクトリック・スタイルで、私は端的に言えばこのバックバンド見たくて出かけたわけです…。現ジャック達の夏秋文尚さん、現R・O・M・AのOhjiさん、現シネマの小滝さんに、あの!いまみちともたかさん、って、かなり興味しんしんでしょ。わかるようなわからないような合わないような合うようなフシギなメンバー(笑)、ガーフさんのバックでどんな音出すんだろう?(っていうかそもそもガーフさんどんな音出すんだろう?)←知らなすぎ

 

前座で京都の弾き語り女性アーティストの演奏が何曲かあったあと、ガーフさんアコギ一本で登場。(っていうかその前にもカウンターに現れてお酒オーダーしたりしてたけど。)事前にMySpaceでちらっと試聴したりジャケを見たりしてて、渋い音楽なんだろうなーというイメージは持っていたのだけど、実際のガーフさんのギターと歌声が、想像してたよりずっと太くてガッツがあって驚く。気張ってはぜんぜんいないのに、さすがギターの国、というギターの音だし、さすがSSWの国、という歌声なんだよね。あー「アメリカ」ってつまりこういうことなのね…、と一気にその底力にねじ伏せられる。そのあとバンドを迎えるとガーフさんもエレクトリックギターに持ち替えたのだけど、このギターがまたタフでびっくり。まったく想像してませんでしたこんなの。基本はカントリーだったりロックンロールだったり、という音楽だと思うけど、声とメロディにはSSWらしい翳とかたくなさがあって、あんまり明るくはないんだよね。表情もいかついし(笑)。でも「I'm happy」とか「Thank you」とさかんに言ってたような気がするので、いかついながらもガーフさんかなりゴキゲンだったんだと思う(たぶん)。

 

そしてバンド。すごーーーくよかった!これも、期待以上。東京、横浜の2公演のためだけの、言わばにわか仕立てのバンドなのに、さすがのミュージシャンシップ。ガーフさんが(いかつい表情ながらも)なんどもうれしそうに「いいバンドだ」と後ろを振り返って讃えていた気持ちがよくわかる。サウンドの底を太くたしかに貫くOhjiさんのベース、ときに軽やかにときにねばっこくと表情を変えながら鳴る夏秋さんのドラム、レイドバックしたギターサウンドを表で裏で彩る小滝さんのキーボード。そしていまみちさんのギター、っていうかいまみちさん!初めてナマで見たけど(たぶん)、昔と見ためがぜんぜん変わってないー!後ろになでつけた髪型、ひょろっとタテ長の体躯、下げぎみのメガネから上目づかいに相手を見るようなあの仕草、そしてロケンローなギター。まさにいまみちさんだー。やー感激。ガーフさんの音楽のツボをメンバーそれぞれがしかと心得た、いいバンドのいい演奏だったなー。いつになくロックンロールな感じの夏秋さんのドラムが聴けたのも楽しかった。夏秋さんが叩くスネアのリズム、ホントに独特で、気持ちよすぎてクラクラする。

 

演目はもちろんぜんぜんわからないんだけど、カバーも(たぶん)何曲かあったうち、The Beatlesの「From Me To You」なんてのも飛び出してたっけ。ライブの最後のほうではガーフさん、ビールの小瓶で(ネックじゃないよ、瓶の本体で)軽々と達者なスライド弾いてみせてた!

 

見渡すかぎりとーっても音楽に詳しそうなディープなファンばかり、の印象の客席で、肩身の狭いヘタレリスナーの私でしたが(苦笑)、演奏が始まれば自然に体が動くしこーんなに楽しめちゃう。音楽ってやっぱりステキだな。もう明けて「今日」の話になるけど、同じ「プリンス・トラスト」のメンバーで、ガーフさんのライブ@横浜サムズアップもあるんだよね。ほんとはちょっと行きたい。時間のある人は行ってみるときっとすごく楽しいと思う!