月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

まだまだ語るぜ!of Montreal

画像月ドラでこのジャケ、もう見飽きたよね(笑)。でも中味、ぜんぜん飽きないんだよ…。相変わらず、気付くとこればっか聴きまくってる。マジとんでもないアルバム。でこのたび、地元では美人の奥さんと賢い息子を持った信頼厚きパパを演じながら(演じてるのかい…)、出張の先々で現地の人妻や独身OLと密会を重ねあの手この手(怪しいCDや怪しいDVDや怪しい音楽情報をちらつかせる等)で相手をクラッとさせる(いろんな意味で)ことに定評のある、トーホグのジキルとハイドことぜんさんが、めでたくこの『Hissing Fauna, Are You The Destroyer?』を手に入れたそうですよ!おめでとー。(前置き長げーよ!)

 

彼がブログ「飲むか飲まれるか」で、このアルバムのことを話してるのだけど、うーんさすが音楽に詳しい人は表現に説得力があるな。「『The Past Is A Grotesque Animal』はミニマル・ミュージックを発展させた傑作」なんて音楽的に核心をついた描写されると、聴いてない人でもイメージ広がるよね…。私の「ケヴィンの背骨のラインが素敵~(はぁと)」みたいなバカ感想とは大ちがいだ…。

 

of Montreal初心者の私は、このバンドの背景や歴史について何も語れないのだけど、これまでのアルバム群を聴いた感じで言うと、07年のこの新譜『Hissing~』は、ちょっと特殊というか、手ざわりがそれまでとだいぶちがうかなと思う。Kevinはもともと何でもできて、of Montrealのアルバムはいつも自宅スタジオでぜんぶ録ってるらしいんだけど、その中でもこのアルバムは究極にデジタルな感じ。エレクトロニカ的というか…。

 

でもね、私このアルバムものすごーーーーーく好きなんだよね。最初は、そのこと自体に自分でびっくりしちゃった。「でも」というのは、私はとにかく泥臭いバンドサウンドが好きなので、「テクノ」とか「エレクトロニカ」とか「音響系」とか「ダブ」とか「ループミュージック」とか、そういうバリバリ通電してる感じの音楽とはまったく接点ないと思ってたから。でもこのアルバムは、そんなリクツ飛び越えて私の心臓のど真ん中に命中してた。いつのまにか。しかも、深く深く。

 

Kevinって、どんなに電気的な手法に長けていてそれを駆使していても、カラダの基本にはオーセンティックな「バンドサウンド」がある人なんだと思う。それは、この『Hissing~』を聴いててもやっぱり感じること。彼のサウンドの中で鳴るギターの音の鮮やかさ、ドラムの音やベースラインの強情さを聴いてるとね。いつも引用して恐縮なんだけど、作詞家の松本隆さんがご自分のサイトのインタビュー(『季節の松本 第6回』)の中でこんなことを言ってる。「今の時代ってマック1台とProToolsがあれば、一人で音楽が作れちゃう」けど、(「特に僕はミュージシャンあがりだからそう思うんじゃないかな」という注釈付きで)「機械だけの人はあんまり信用できない」って。まあ私は松本さんではないので「信用できない」とまでは言わないけれど(笑)、やっぱりバンドサウンドの快感を知っている人の音楽が「好き」なんだなーとは思う。いい悪いじゃなくて、単純に好みの問題でね。

 

ホントに今の時代にありがとうで、私もof Montrealの音を聴くとともに、動画サイトで彼らのライブの様子を見ていなければ、これほど激しい恋に一気に落ちはしなかったかも、と思う。私が最初にYouTubeで見て、一撃されたのはこの映像。このライブパフォーマンスができるバンドだよ、惚れるなってほうがムリ。ああ、Kevinマジカッコよすぎるぜ!!!!この映像とかも、もーもーダメ…ヤバすぎる。なんて色っぽくてカッコいいんだ、Kevin。なんどでも恋に落ちちゃうよ、ほんとカンベンして…。

 

と、結局はまた説得力のないミーハー文章で終わる月ドラでした(笑)。Kevinあいしてる!!!!

 

*『Hissing Fauna, Are You The Destroyer?』of Montreal