月夜のドライブ

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グランドファーザーズのドラマーのこと

画像ジャック達と、グランドファーザーズと、とっかえひっかえ聴きまくって、もう熱出そう…。そして、そのふたつの円の重なる部分に、夏秋文尚さんというドラマーの存在があることに、あらためて驚いてしまう…。ちょっとした偶然の結果かもしれないし、もしくは当然の帰結なのかもしれないけれど、こうやって15年前も今も変わらず、同じ人の出す音を聴き、同じように心奪われちゃう自分がおかしい。えっと、このエントリーは『GOLDEN HARVEST』の“ライナーノーツの”ネタバレになっちゃうので、けすいけさんはCD買ってから読んでねー。

 

なんというか、このライナーノーツ読んで、ここにきて私がこのベスト盤を買うに至ったのは運命だと思えてきたよ…。だって、青山さんや西村さんや大田さんの話の中に、夏秋さんの名前が続出。夏秋さんは、グランドファーザーズの正式メンバーではないのだけれどね。

 

前にこの記事(「今でもグランドファーザーズが大好きなのだ」…しかし私書くこと全然変わってないな、中身も…)を書いたときに、記事&コメント欄で盛り上がったのだけど、グランドファーザーズは、サポートも含めてドラマーがいろいろ入れ替わったバンドだった。その詳しい順番とかは結局のところよくわからないんだけど、私が持ってる88年のナゴムのシングルでは、鈴木秀明さんと三原重夫さんのダブルドラムのクレジットになってる。89年のファーストアルバム『Western Charnande』では鈴木さんのみ。で91年の『BBB』では、正式ドラマーは不在。でも、この『BBB』で打ち込み以外のドラムを叩いているのが、夏秋さんなのです。

 

で、話はライナーノーツに戻るのだけど。「二つの魚影」の解説で、青山さんがこんなふうに言ってる。

(…前略…)演奏も棚谷氏と夏秋氏を含めた5人によるGF'sとしての一体感があって、このアルバムを手伝ってくれた彼ら二人は音楽的な貢献も大きかったし、実質的にはサポートというより、この時期の正式メンバーと考えてもかまわないんじゃないかな。

じーん。この文章でじーんとする私もヘンか。でもやっぱりちょっと泣きそう。

 

もう15年も前の演奏なわけだから、今の夏秋さんのドラミングとは違うところも多いのかもしれない(実際夏秋さん自身日記で、あの頃やりたかったことに今やっと追いついてる、というようなこと書かれてた気がするし)。でも私やっぱり「TRAVELING MOOD」「二つの魚影」「異常な夜、貴重な月」なんていう曲たちに、まぎれもない夏秋さん成分を感じちゃうな…。そのころはもちろん、そんなこと意識して聴いていなかったけれど。グランドファーザーズというバンドに参るとともに、その向こう側の夏秋さんのドラムにも、すでに撃ち抜かれてたんだな…。それにしてもみなさん、長きにわたって征服し続けてくれてること…。

 

ああ、去年の9月の西村哲也さんのライブ、私は本当に凄いものを聴いちゃったんだなーという気が、ますますしてる。4カ月も経つのに、思い返しては背筋がぞくっとするようだよ。あのメンバーで、また“グランドファーザーズの”ライブ演ってくれないかなー。2~3年に1度くらいでいいから、定期的にやって欲しいなー。今の青山さんや西村さんや大田さんや夏秋さんが「Traveling Mood」だけでなく、他のグランドファーザーズの曲をどんなふうに演奏するんだろうって考えるだけで恍惚で卒倒しそうになる…。だって、このライナーでも「SOY BOYの悩み」について西村さんが「ライヴでは毎回、夏秋さんと大田のリズム・セクションがどんどんグルーヴを増して行ったのをおもいだす」なんて思い出話してる!あーーーー聴きたい!!!

 

7年前のベスト盤(しかも中身は15年以上前)に今ごろ大騒ぎしてる私も変だけど…。世間と関係なく発熱はおとずれちゃう。

 

*『GOLDEN HARVEST』グランドファーザーズ