月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ハイドパークを妄想する

1週間、早いね。先週の土曜は狭山でハイドパーク・ミュージック・フェスティバルの初日があった日。日曜にはその、東京の西から埼玉の辺りを豪雨が襲ったんだった。いろんな意味で「伝説」になったのかもしれないそのフェスが開催されているその時間、私は強雨に叩かれる屋根の下でいつもの生活しながら狭山へと思いをとばしてた。月曜からこちらは、いろんなサイトやブログや日記で、いろんなレポや感想を読んで、その場所で起こったことを思う日々。そう、参加できなかった私タチは悔しがるしかないから、それなら思いきり悔しがったほうがいいよね。

 

豪雨の中で演奏したという“アシッド・ファイブ”(ムーンライダーズの慶一さん・博文さん・武川さん+ギターの星川さん+クラリネットの国吉さん)、ああ聞きたかったな。ラストショウからドラムの島村さんとギターの徳武さんを迎えて演ったという「銅線の男」なんて、想像しただけで身悶えしちゃうよ…。テレビでも放映があるそうだけれど、でも、慶一さんがご自分のBLOG(「我がメインテナンスの日々」)のコメント欄で“テレビで観るのと現場にいたのでは大きな違いがありますよ”と語られているように、その時その場所にあった空気は、けっして、録音物では同じようには体験できないものなんだろう。だから、ライブなんだもんね。

 

ちょっと話がずれるけど、慶一さんが語る、「失われた場所、失われた時間」に対する洞察と、慶一さん自身は「狭山へは通いの人だった」という微妙な距離感の話を読んで、そうなんだなーと勝手に感慨深く思う。だから、元はちみつぱいのかしぶちさんや岡田さんではなく「狭山に来た事のないメンバーと一緒に演奏した」っていうこととか。慶一さんはもう30年も前からはっぴいえんどのそばにいて、その崩壊も目撃してきた人。そしてはっぴいとは違うやり方で、またYMOでもロンバケでもない場所で、日本のロックってものとドロドロになりながら格闘し続けてる。そういう慶一さんが伝説の場所・狭山で細野さんの「HOSONO HOUSE」を聴くってことは、そこにいる誰とも違う、どっか壮絶な感慨をもたらすんだろうなとか。

 

…ってまた、その場にいたわけでもないのに、あれこれ妄想を繰り広げてますけど。あー伝説は悔しがる人が多いゆえに伝説だよね。思い切り悔しいよ。仕方ないから、前向きに悔しがろう。で、思いは高野寛さんに飛ぶ。続きは次の記事で。