月夜のドライブ

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「スペースエイジのバラッド」PVを見たのだ

ムーンライダーズの新作PV「スペースエイジのバラッド」が、金曜深夜にフル放映されることを眼福さんのBLOGで知り、MTVを録画予約~(眼福さん、せんきゅ!)。土日と子守モード、昨日は6歳児熱を出し看病、ってことで、今日になってやっと見られましたよー。んがーかっちょええーーー!ツアー終わってちょっと寂しくなってた私のココロを、なぐさめるばかりかエキサイトさせて余りある映像~ッ。

 

何というかもう、50代のオジサン5人があんなことしてるってだけで勇気をもらえる。ってどんな勇気だそれ。かしぶちさんが欠席なのがなんとも残念で、6人揃うとこれがもっとオソロシイことになるのだけれどね。(どうでもいいけど、かしぶちさんのインサート映像がちょうど、♪怪電波なんだ~♪のところに入るんだよね、ホントに怪電波みたいでチョット可笑しい。)

 

PVに関しネタバレとかあるのかわからないけど、まだ内容知りたくない人は以下読まないでね。モチーフは、外国人の家族の誕生日パーティー。非常に60年代ホームドラマな感じのダディ&マミィ&息子くんがケーキのろうそく吹いたりプレゼント開けたり。そしてその周辺を、亡霊のようにウロウロする5名さま。あははははコワイってば。いやしかし、オジサンたちの黒スーツベースのクラシカルないでたち、カッコよすぎてどうしましょ。亡霊でも悪霊でもいいや、惚れちゃうよーーー。その洋館のシーンと交差して、狭っこい宇宙船ちっくな建造物の中で5人が歌ったりするんだけど、これまたステキ。ほんのちょっとしたシーン…良明さんが宙からハンカチつかんだり靴飛ばしたり、岡田さんが腕立て伏せしたり(もしかしたら慶一さんかも、“白髪”とだけ判明する俯瞰の一瞬なのだ)、武川さんが窓覗き込んだり、博文さんが壁を駆けあがったり…が、すんごいキュート~。あとねえ、ニコニコしてる慶一さん×岡田さんのツーショット、かわいい~。ウクライナの田舎の酔っ払いみたいに肩組んで歌うたう良明さん×武川さんのショットも可笑しくて好き~。そしてサングラス&シャツの胸元開いたイタリアン・チンピラ的博文さんがまた、ヤバイぐらいカッコイイです。そしてやっぱりとどめは、こないだも書いた、慶一さんの伏し目から次の瞬間放たれるあの視線、かな…。ハートを貫通。罪作りだ…。

 

いやほんと、カッコいいなあ。今や何しても絵になる、この人たち。これって50年の彼らの、そして29年のバンドの、生き様が映ってるってことなんだよな、きっと。歳をとればとるほど、彼らが積み増している存在感はただならぬ質量を帯びて、そしてとんでもない場所から世の中の「フツウ」にカウンターを浴びせてる。そんな彼らを見ながら、くだらなくて貴い勇気をもらうのが、私は大好きなんだ。

 

と、PV一本で、また語っちまいました…。バカか私は…。せっかくのムーンライダーズ久々のフィルムなので、バンバン流れるといいっすねー。世間のPVの中に入ったときのこの違和感、価値あるもん。

 

 

そうそう、オンエアリストを見たときに、このムーンライダーズ「スペースエイジのバラッド」の前に冨田ラボの「アタタカイ雨」が流れるのがわかったので、コチラも楽しみにしてました。うーん、いいっすね。ゆったりと流れるメロディ、やわらかいサウンドMAMALAID RAG田中拡邦さんの声、ウェットで振幅があってメチャ好みだー。このあいだMAMALAID RAGと同じイベントに出演された西村哲也さんが、彼らのことを「若いのによくここまでという感じで、POCOみたいだった」とおっしゃっていたのを聞きました。うう、また聞いてみたいバンドが増えた。