月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ムーンライダーズのライブだ@恵比寿ガーデンホール

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あ~…。シアワセすぎてコーフンしすぎてあまり多くを語れないんですけど。ムーンライダーズのツアー追加公演「After The P.W Babies Show」@恵比寿ガーデンホール、に行ってきましたー。(“とりりんと初夏のおでかけシリーズ”第4弾。)曲目はツアー本体とほぼ同じだったけれど(曲順はけっこう変わってた)、何しろドラマーが替わっていたので、ちがうライブ見てるみたいな印象の曲もたくさん。

 

いやもうちょっとね、本気と書いてマジで惚れちゃったかもしんない、坂田学さん。すんげーカッコよかった。あの知的な風貌であの小柄な体躯で、それであのドラミングですよ。とりりんと共に、ライダーズご本人たちにも浴びせたことのないような黄色い声を出しまくっちゃいました。(まったく誰のファンなんだ…。)あのね、なんというか、行間があり狂気がある音なんだよねえ。ほんと参った。

 

1曲目がなんと。イントロでは何の曲かわからないほどアレンジを変えた「スカーレットの誓い」!いきなりコレやられたらブッ倒れるしかないじゃん…。しかもアレンジめちゃイカシてた。やっぱり1曲目はdedicated to かしぶちさん、なのだなーと思ってちょっとキュンとする。それから「モダーン・ラヴァーズ」「グルーピーに気をつけろ」「水の中のナイフ」あたりを続けて演ったのだけど(曲順はちょっと曖昧)、んもー坂田さんのドラムがほーんとよくってね。(ゴメン、坂田さんばっか見てたみたいだけど、ちょうど今日の席の視界で見やすい位置にいたのが彼だったせいもあるのだ。←イイワケ)

 

中でも、今日、私をもっとも彼方へとぶっ飛ばしたのは、「Morons Land」~「銅線の男」2連発。というかこないだのAXでもそうだったけど。今日は本当にヤバかった、気失いそうになった、あまりのよさに。坂田さんのドラムがねー、もうおそろしいことになってた。あんな顔してなんてクレイジーなドラムを叩くんだ、この人!この2曲の持つ静かな狂気に、さらに拍車をかけるドラミングだった。ヤバすぎ…。ゲストの国吉静治さんのフルート(細かく覚えていないのだけど、かなりの曲でサポートしてた)がまたサイケデリック風味を加えててね。困っちゃうぐらい魅かれる音像だ…。まさしくムーンライダーズにしか描き出せない世界。「夢ギドラ85’」もよかったなあ、鬼気迫る演奏。

 

こないだのAXで演らなかった今日だけのスペシャルは、最初の「スカーレットの誓い」と、それから「ばら線の庭」の2曲だった(と思う)。「ばら線の庭」、ライブで演ってくれると思わなかったからうれしかった。重いコーラス。微かなフルートの響き。博文さんの声。その声と同じ旋律をたどる良明さんのギターの音。そして、あの詞が、胸を突く…。

 

ツアーでやっていた「ヤッホー3交代コール(会場が左、中、右にわかれて「ヤッホー」!)」や「慶一さんVS良明さん、ツインギター駆け足合戦」や「武川さん&慶一さん、ヴァイオリンでバスキング」は今日も見せてくれつつ。アンコールの「Who's gonna die first?」「BEATITUDE」は、ナント英語詞で!という新趣向も~。エンターテナーだなあ。

 

なんて思いつつ。アンコールが終わりメンバーが去ったステージへと、「BEATITUDE」の余韻を含んだ拍手を送り続けていたら、また出てきてくれたメンバー。そして慶一さんが「それではここでもうひとり…」え、この期に及んで、どんなゲストが?と思ったら、「かしぶち哲郎!」うわーーーーーーー!!!エレキギター持って、少し照れながら登場するかしぶちさん。わーーーん、かしぶちさんだーーー(泣)!このときの会場の歓声ったら、ものすごかった。やっぱりみんな、6人揃ったムーンライダーズを求めてるんだよね!んもう、最後の最後で一気にオーディエンス全員の視線を奪っちゃうなんて、かしぶちさん、やっぱ当代きっての色オトコだよなー。で「Frou Frou」ですよー。控えめに恥ずかしげに慶一さんと同じマイクでボーカルをとるかしぶちさん。ああ、最高のサプライズ…。

 

あーほんとにシアワセ。こんな音浴びることができて。でも同時に私を襲う、これで「P.W Babies Paperback」ツアーは終わりなんだなあ…という寂しさをなるべく遠ざけておけるように、しばらくは、今日のコト、そしてAXのライブやインストアの記憶をくり返したぐり寄せるつもり。ありがとう、ムーンライダーズ!日本で最古であることの100万倍ぐらい、日本で最高のロックバンドだよ、ほんとに。