(自分用のキロクとして、その日のツイートを中心にまとめたものをあとからアップしました。2020年02月)
前年の2013年12月17日に、ドラムのかしぶち哲郎さんが逝去。その一周忌に、2011年いっぱいで「無期限活動休止」に入っていたムーンライダーズが、集まって開催した「一夜限りの復活ライブ」。当初は一夜限りの予定だったのが、17日のチケットが即完売してしまい18日にも追加公演を開催してくれた。場所は日本青年館。サポートドラマーには、活動休止までの数年間ずっとかしぶちさんとダブルドラムを叩いていた夏秋文尚さん。
moonriders LIVE 2014 “Ciao Mr.Kashibuchi” @日本青年館
2014年12月17日(水) 18:30open/19:00start
チケット/指定¥8,800円(税込)
moonriders LIVE 2014 “Ciao Mr.Kashibuchi” An encore show @日本青年館 <追加公演>
2014年12月18日(木) 18:30open/19:00start
チケット/指定¥8,800円(税込)
【1日めの感想】
1日め。席はB列だったんだけど、行ってみたらA列はカメラのためにつぶされてたので最前だった!並びは前列が左から武川、慶一、博文、良明、後列左奥に岡田、右奥に夏秋。私は右寄りだったので、良明さんのガン前で、すぐ後ろに夏秋さん!!!!
ムーンライダーズのメンバーがステージに出てきて、音を出した瞬間、あふれた涙…。それは、かしぶちさんの不在のせいももちろんあったけど、「私、ムーンライダーズを待ってたんだやっぱり…」という気持ちがせり上がってきて。もうどこにも行かないで、こうしてずっと私たちの前にいてよムーンライダーズ!とすごくすごく思っちゃったんだ…。だって、ムーンライダーズ超かっこよかったんだもん!休んでるあいだにちょっとぐらい衰えたりしてんのかと思ったらとんでもないよ。60代のおじさんたちが相変わらずトップギアのカッコよさ。あんなの誰も追いつけない。
「Frou Frou」「Beep Beep Be オーライ」「二十世紀鋼鉄の男」「狂ったバカンス」と、かしぶち曲を演奏し倒していく6人。「気球と通信」は、涙が止まらなかったな…、たぶん、メンバーも。
セトリよかった。すごくよかった。中でも私がうわーっと思っちゃったのは「Morons Land」から「WEATHERMAN」というつながり、なっ…なんというカッコよさ!空前のド重たいプログレ演奏から、疾走する高速パンクサウンドへ!どっちも元曲かしぶちドラムがめちゃめちゃ魅力的なナンバーだけど、夏秋さんのドラムも負けずにカッコよかった。かしぶちさんもきっとニヤッとしながらOKマーク出してくれてたと思うよ!
私はムーンライダーズファンでありジャック達ファンでもあるので、どうしても夏秋さん焦点でもステージを見てしまうんだけど、夏秋さんが、3年ぶりのモンスターバンド復活(しかも正ドラマーを欠いた状態で)という今日の舞台で、大役を見事につとめあげていたことに胸熱…。相当なプレッシャーだろうと思うのに、いつもながら淡々と、それでいて狙撃者のごとく的確に、ね。
そして何より、ムーンライダーズのメンバーひとりひとりがみんなものすごく楽しそう嬉しそうだったのがいちばん印象的だった!メンバー紹介タイムのとき、博文さんがソロ告知で「最近はこんな年取った人達じゃなく」と両隣の良明さんや慶一さんを指しながら、若い人達とやってます…って話をしたんだけど、指してる博文さんも指されてる良明さん慶一さんもニヤニヤ、ムーンライダーズ大好きオーラにあふれちゃってもう(笑)。ホラみんなやっぱりムーンライダーズでいるのが好きなんじゃーんうりうり!…って肘でつつきたくなるぐらい、メンバーが輝いてた!もう、ムーンライダーズでいてよーこれからもずっと!
ひさしぶりに集まったライブが、昔を辿るのがやっとのショボいもんだったらこんなことお願いしないけど、もームーンライダーズは相変わらず最高最強にカッコイイことがわかっちゃったので、休止なんかしてる場合じゃないです。ライブやって!積極的にやって!!頻繁にやって!!!いや年1でいい、やって!!!!ムーンライダーズとしてライブやるときは、きっとかしぶちさんも必ず、しょーがねえなーって笑いながらきてくれると思うし。意外にけっこうそれを待ってるんじゃないかと思うし!
12月らしく、「スプーン一杯のクリスマス」なども挟み、ふたたびかしぶち色の強い後半へ。かしぶちさんが撮影したヴィデオや、かしぶちさんの映像も投影しながら。「6つの来し方行く末」は慶一さんが「2番はみなさんで歌ってください」と、かしぶちパートの歌詞がスクリーンに。アンコールではいつのまにか後列真ん中のスペースにYAMAHAのドラムが設置されていて、かしぶちさんの息子さんである橿渕太久磨さんが入っての「Lily」。最後はみんな前に出てきてお辞儀して、笑顔で手を振ってくれた。
私が初めてナマのムーンライダーズ観たのは、忘れもしない86年12月のドントラのライブ。まさにここ、日本青年館で、だった。武川さんが歌う「A Frozen Girl, A Boy in Love」を聴きながら、余計にそんな感慨深さを引き出されたりもしちゃった。
【2日めの感想】
ムーンライダーズ@日本青年館2日目。昨日たくさん泣いたから、今日は泣くのはちょっぴりで済んだ。笑顔でいっぱい歌って、楽しかった!
今日は昨日よりもだいぶ後ろだったけど、夏秋さんがよく見える席でうれしかったな。はーーーそれにしても「Kのトランク」や「WEATHERMAN」のハイハットの音なにあれ!超絶カッコよすぎて気失うかと思った…。昨日はなかったダブルアンコール「BEATITUDE」!橿渕太久磨さんと夏秋さん、2つのドラムが思いきり鳴るのを見るのはやっぱり超きもちよかったー!
今回の夏秋さんのドラムは電子パーカッションもありシンバルもいっぱいの要塞みたいなフルセット。それだけでうっとり。カメ万やマニエラの曲を中心に電子パーカッション大活躍だったね。ムーンライダーズの楽曲は夏秋さんの引き出しという引き出しをフルに引っ張り出す。夏秋さんもすごく楽しそう…!
そしてムーンライダーズの演奏の現役感も、なにあれ!どこの60代が今あんなアグレッシヴなライブやってるよ!?今回「WEATHERMAN」聴けたのは意外だったしビックリしたしうれしかったなー。ナマであんな曲演るところにムーンライダーズのバンドとしての矜恃を感じたよ。メンバーの相変わらずの前のめりぶりにかしぶちさんもニヤニヤだったろうね。
またライブやるよねムーンライダーズ。やんないわけないよねあんなノッてるバンドが。次を待ってます!!!!
【すこし夏秋さん寄りのムーンライダーズファンとしての感想など】
かしぶちさんの存在は大きすぎて、その不在の寂しさはどうやっても埋められるものじゃないけど、休止までの数年間ずっとかしぶちさんとツインドラムを叩き、ドラマー・かしぶち哲郎を一番そばで見てた夏秋さんのドラムで、今ライダーズの曲を聴けることは、幸せなことだな、と思う…。夏秋さんのドラムの音の中には、きっと、かしぶちさんのドラムの何かが、流れこんでいるはずだと思うから。
かしぶちさんがいないことは、メンバーにとってもファンにとっても簡単に乗り越えたりできるようなものじゃない。でも、だからこそ、メンバーの音と気持ちとファンの思いを一点に結んで、追悼と復活がこんなに素敵な形でできたのは、ただひたすらに夏秋さんの存在あってのこと、だと思った。本当に、何度ありがとうと言っても足りない…
夏秋さんの「僕じゃかしぶちさんの穴はとても埋められませんが、ムーンライダーズの6分の5を輝かせるために頑張ります!」の言葉を、深く深く胸に刻む…。夏秋さん、これからもよろしく!ムーンライダーズのみんなも(もちろんかしぶちさんも)、これからもよろしく!
(P.S.)昨日今日のムーンライダーズライブに来た人の一人でも多くが、ジャック達の『JOYTIME』を手にとってくれて、夏秋さんとジャック達メンバーの、かしぶちさんへの思いが詰まった「Snow Storm Warszawa」を聴いてくれるといいな…。ほんとうに美しい曲なんだよ…。
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(たしか)公式からのセットリスト
【2014年12月17日】
M-01 Frou Frou
M-03 二十世紀鋼鉄の男
M-04 狂ったバカンス
M-05 気球と通信
M-06 Kのトランク
M-07 青空のマリー
M-08 駅は今 朝の中
M-09 A Frozen Girl A Boy in Love
M-10 9月の海はクラゲの海
M-11 Morons Land
M-12 Weather man
M-13 無防備都市
M-14 モダーン・ラヴァーズ
M-15 トンピクレンッ子
M-16 最後の木の実
M-17 スプーン一杯のクリスマス
M-18 ハバロフスクを訪ねて
M-19 スカーレットの誓い
M-20 6つの来し方行く末
M-21 釣り糸
(encore)
M-22 Lily
【2014年12月18日】
M-01 Frou Frou
M-03 二十世紀鋼鉄の男
M-04 狂ったバカンス
M-05 気球と通信
M-06 Kのトランク
M-07 青空のマリー
M-08 駅は今 朝の中
M-09 A Frozen Girl A Boy in Love
M-10 9月の海はクラゲの海
M-11 Morons Land
M-12 Weather man
M-13 彼女について知っている二、三の事柄
M-14 モダーン・ラヴァーズ
M-15 トンピクレンッ子
M-16 最後の木の実
M-17 スプーン一杯のクリスマス
M-18 ハバロフスクを訪ねて
M-19 スカーレットの誓い
M-20 6つの来し方行く末
M-21 釣り糸
(encore)
M-22 Lily
M-23 BEATITUDE
(※ホントは撮っちゃダメだったかもだけど、終演後のステージ。)
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鈴木慶一さんが当時あげてくれたと思われるSOUNDCLOUD、20141210のリハの様子の音声。超ダラリンコなくせに6'30"あたりでスイッチ入るあたりのカッコよさ。バンドだなあ…、イヤになるほど、バンドだなあ。
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(さらに追記)慶一さんがHatena Blogに記していた説明付きのセトリも貼り付け。
BGMセットリスト 橿渕太久磨選曲
開場時BGM(17日・18日共通)
01.ブルームーン
02.Sorrow
03.観覧車のある、場所
04.ハマちゃんが社長に!?
05.ハマちゃんとスーさん、渓流釣りへ
06.プランタン-春の乙女たち-
07.愛の肖像
08.熱海海上のエリザベス号
09.スーさんと彩子の別れ
11.In Love
13.釣りバカ大冒険!
14.いざ、、越前若挟日本海!
15.釣りバカ日誌のテーマ
16.エンディング・テーマ
17.北へ
18.アルと仲間たち
19.運命の矢
20.おやすみアル
21.バーナード・ワイズマン
【2014年12月17日】
紗幕 音楽入り月映像「Last Serenade配信ヴァージョン」
M-01 Frou Frou
短いMC
M-03 二十世紀鋼鉄の男
M-04 狂ったバカンス
M-05 気球と通信
MC ラジオヴォイスで
M-06 Kのトランク
M-07 青空のマリー
M-08 駅は今 朝の中
M-09 A Frozen Girl A Boy in Love
短いMC
M-10 9月の海はクラゲの海
M-11 Morons Land 2番は全員で歌う
M-12 Weather man
M-13 無防備都市
M-14 モダーン・ラヴァーズ 慶一ベース ギター弾き続ける
M-15 トンピクレンッ子
MC各メンバー
M-16 最後の木の実
M-17 スプーン一杯のクリスマス 4分30秒からスクリーン かしぶち哲郎による映像石堂智之編集
M-18 ハバロフスクを訪ねて エンディング「イエローサブマリンがやってくる ヤア!ヤア!ヤア!」のダンス練習映像
短いMC
M-19 スカーレットの誓い 6つのバラの映像他バラたくさん
M-20 6つの来し方行く末 2番にかしぶち映像(Ciao!終演時の音声録音用の映像)
M-21 釣り糸 インスト 歌わない。 かしぶち肖像
アンコール
M-22 Lily 紗幕に月の映像 かしぶち写真のみの映像小暮秀夫編集 太久磨くん用かしぶちのドラムセッティング 終了後、真ん中ドラムセットにかしぶちムーヴィー10秒
終演時BGM(17日)橿渕太久磨選曲
01.Nostalgia
02.世界のどこにでもいる、ふたり
03.遠い記憶
【2014年12月18日】
紗幕 音楽入り月映像「Last Serenade配信ヴァージョン」
M-01 Frou Frou
短いMC
M-03 二十世紀鋼鉄の男
M-04 狂ったバカンス
M-05 気球と通信
MC ラジオヴォイスで
M-06 Kのトランク
M-07 青空のマリー
M-08 駅は今 朝の中
M-09 A Frozen Girl A Boy in Love
短いMC
M-10 9月の海はクラゲの海
M-11 Morons Land 2番は全員で歌う
M-12 Weather man
M-13 彼女について知っている二、三の事柄 エンディング慶一もうダメだ合図
M-14 モダーン・ラヴァーズ 慶一ベース ギター弾き続ける
M-15 トンピクレンッ子
MC各メンバー
M-16 最後の木の実
M-17 スプーン一杯のクリスマス 4分30秒からスクリーン かしぶちによる映像石堂智之編集
M-18 ハバロフスクを訪ねて エンディング「イエローサブマリンがやってくる ヤア!ヤア!ヤア!」のダンス練習映像
短いMC
M-19 スカーレットの誓い 6つのバラの映像中心
M-20 6つの来し方行く末 2番にかしぶち映像(Ciao!終演時の音声録音用の映像)
M-21 釣り糸 インスト 歌わない。 かしぶち肖像
アンコール
M-22 Lily 紗幕に月の映像 かしぶち写真とムーヴィー映像小暮秀夫編集 太久磨くん用かしぶちのドラムセッティング 終了後、真ん中ドラムセットに、かしぶちムーヴィー17秒
M-23 BEATITUDE ツインドラムズ
BGM (Ciao!終演時の音声録音用の音声のみ)
終演時BGM(18日)橿渕太久磨選曲
01.緑子のコンチェルト
02.Bicycle
03.もし世界を握れば
04.遠い記憶
演出 鈴木マーティン・ロバートソン慶一