月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

六本木で目で撃ったか

昨日届いたタツローさんファンクラブ会報(FC入ってまっす)で、2カ月も前に六本木ピットインが閉店したことを今頃知り、たった3回その場所に行った記憶を、それも3回とも同じ「矢野顕子with大村憲司」に行ったことを、思い出し、昔のチケットを眺める。そしてふとネット検索しているうちにイトイさんの「ほぼ日」の中の、在りし日の大村憲司さんの姿を息子の真司さんが追いかける、というコンテンツにぶち当たってしまい、どっぷり読んでしまう。89、90、91年の3回のピットインで過去の私はそこにあった何かをちゃんと「目撃」していたのだろうか。答えは私にもよくわからない。ただのほほんと見ていただけのような気もするし、何かが、私の中の見えない場所に沈んでいるのかもしれない、とも。(「目で撃つ」from タルトを1カット。)

 

今日聞いたCD。相変わらずのキリンジ。それからアッコちゃんの「good evenig tokyo」。厚生年金に私も見に行った、物凄かったライブだ。最後の「また会おね」で大村さんがゲストで弾いてる。お昼に焼きカレーを食べながら、目についたBeach Boys「Pet Sounds」。気軽にCDプレイヤーに載っけたのに、あらためてすごくてすっかりマイる。昔買ったCDでも何度でも新しく倒れてしまう、だから音楽聞くのやめられない。それから(元グラファンの名ギタリストにしてシンガーソングライターの)西村哲也さんの「ヘンリーの憂鬱」。西村さんがごく最近のご自分のサイトの日記で「こんなおじさんになっても、涙が滲むほど凄い曲に出くわす機会が頻繁にある」と、そして、「”よし俺もまだまだやるぞー”と思う時は、なんといってもかっこいい他人の曲を聴いたときだ」と書かれていて、本当に素敵だなと感じる。ピュアな衝動を持ちつつプロフェッショナルな音楽を作っていくって、私のような素人には想像できない困難さがあると思うのだけれど、でも計算高さが先頭に立つこんな世の中だからこそ、そういう気持ちで音楽を作っている人に敬意を感じるし、音楽のマジックの深さと甘さに参りまくっちゃってるような、そういう人が作る音楽を聞いていたいのだ。

 

というわけで。傍目から見れば、CDを聞きネットに貼りつき焼きカレーを食べただけの一日。でした。批難されても仕方ないか。