月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

『GRAPE』 in Christmas Time

画像クリスマスはもうとっくに過ぎてしまったけれど、魔法に包まれたような気持ちのまま、「謎の帽子屋」をリピートしてる。

 

新生ジャック達の第2弾シングル『GRAPE』。12月24日に好きな男の子(ジャック達ね!)から受け取るのだから、どんなものであれ、うれしいだろうとは思ってた。でも、そんな解釈も必要としないほど、「完璧なクリスマス・プレゼント」だったな。包みを解いた瞬間のサプライズと、心をいつまでも温め続けるハピネス。そんな、古典的と言えるほどのふたつの条件を備えた贈り物なんて、いまどきどんな大きなデパートを探しても見つからない。

 

「謎の帽子屋」と「JET SET」は両方ともライブで聴いたことのあるナンバーだったから、ここにサプライズを感じるとは、じつは予想もしていなかった。前回のシングル『STRAWBERRY』で私を驚かせたのは、なにより夏秋文尚と宙GGPキハラというふたりの「演奏」だったけれど、今回の『GRAPE』の刺客は、一色進だった。「謎の帽子屋」の、この詞、このメロディ、このボーカル。ライブで何度か聴いていたのに、こんな曲だったなんてまったく気づいていなかった…。

 

一色さんの詞が、鳥肌が立つほどすごい。まだサイトにアップされていないので、ちゃんと聞き取れているかわからないけれど、ライブで聴いててもわからなかった言葉たちが次々と心臓に命中するので、こっちは聴くのも命懸け。一色さんの選ぶ言葉は、どうしてこうも私に刺さるのかな…。開口一番、

 

今夜も大なり小なりの
賭けが待ってる

 

なんて歌われたらもう、くらっとしてその場で崩れるしかない。そのあとに続く言葉に降り込められて、私はさらに底なしの思いの湖へと滑り落ちたわけだけど…(当日の文章に書いたとおり)。

 

一色さんの、やさしくて泣けちゃうボーカル。大サビで鳴るエレクトリックギターのフレーズのうつくしさ。一見さりげないこのナンバーが抱える、張り裂けそうなほどの闇の深さと、そこを救おうとするやわらかな光。その対比が、聴けば聴くほど心に浸み入ってたまらなくなる。“闇の先の光”を祈る音楽。ほんとうの意味で、クリスマスらしいナンバーじゃないかな。

 

B面(だから面はないんだが)の「JET SET」にも驚いた!ウクレレが入って、ファニーなガレージ・サーフ・ロックになってる!!かわいいー、楽しいー、ライブでの印象とぜんぜんちがうー、ほんとに驚いた!ライブで聴いていたときは100%モッズライクな曲だと思ってたのに、こうして聴くとカリフォルニアの風さえ感じて、これ、今までのジャック達のナンバーの中でいちばんアメリカっぽいのでは?という気までしちゃう。すぐれたミュージシャンのイマジネーションって壁がないんだね、すごい。 

 

ジャック達を好き、っていうことは、私の場合ふだんから数え切れないぐらい思うし口にするし書いているから、もうデフォルトになってしまいそうなんだけど、ぜったいそうはならないのは、こうして音源が出たりライブがあったりするたび彼らが新しい恋を連れてくるから。「ジャック達が好き」は、慣用句じゃなくて、いつでも最新のラブレターなんだ。