月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

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書こうと思っていた日付より、2日も遅くなっちゃった。このところまったく時間がとれないでいたせいもあるけど、基本的にやっぱり、記念日を祝ったりするのがヘタなんだな…。

 

ここにはじめて栗コーダーカルテットのライブのことを記したのが2004年の7月20日。そ、このブログ『月夜のドライブ』を始めて、ちょうど3年になりました。ダラBLOGのわりには続いてるなあ…、なんて適当な感じにとぼけられないほど、この雑談場所が自分にとって切迫した存在になってしまってるのは、さすがに自覚してるけどね。

 

ウェブリブログに途中からくっついたカウンターがあって、いつからのカウントなのか定かじゃないのだけれど、トップページと記事ページの数字を合わせた総カウントが今14万8千8百いくつか。3周年にちょうど15万にでもなれば美しいなと思ったけど、そうちょうどよくはいかないものだ。

 

でも、これは謙遜でも何でもなく思うのだけれど、年中こんなにマイナーな話ばっかりしているブログに、ランキング的な視点ではささやかかもしれないけど私個人にとっては天文学的といってもいい15万なんて数字が積み重ねられたことに、素直に驚く。世界中の(いや、世界中からはきてないと思うけど…)奇特な人にアリガトだ。

 

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私が今、この月ドラに書いている文章はほとんど、ラブレターとかファンレターとか、とにかくそんな、ごく個人的で一方的な手紙のようなものだと思ってる。手紙だからもちろん好きな相手にしか書かないし、中身のほうも、好き!とか大好き!とか大大大好き!とか(バカ…)、どこがどう好きでどんなところにどういうふうに惹かれちゃう!とか(大バカ…)、そういうことしか書いていないわけで、まあ有用な情報なんかひとつもありません(きっぱり)。ムダに濃くて、ムダに詳しくて、ムダに長い。だって、ラブレターってそういうもんだもんね。書き始めたら尽きるまで言葉を尽くすだけ。適度、なんて、ない。

 

そうやってこちら側の思いだけを超過ぎみに積んだ紙飛行機は、でも、相手になんか殆んど届かないこともわかってて、途中の電線にひっかかるか、手前の水たまりに落っこちるか、深い森でゆくえ知れずになるか…、ま、それはそれでいい。その「甲斐のなさ」に耐えられる鈍感な人間じゃないと、ラブレターなんてそう書けないんだろうとも思うし。相手に届かないかもしれないもののために、夜通し言葉を選んで便箋何枚も使って文字を連ねて封筒に突っ込んで、なんてさ。

 

でも、そんな甲斐のなさに薄々気づきながらも、私がラブレターやファンレターを書き続けずにいられないのは、「ムダに愛にあふれた紙飛行機が飛びかってる空って悪くないな」と感じてるから…なのかもしれない。相手に届かなきゃまったく意味をなさない文言がその相手には届かないかもしれないわけだから、本来これほど無価値な行為ってないんだけど、ただ、思いを載せた紙飛行機が一瞬でも空を横切るそのベクトルに、はてしない価値を感じるのかもしれない。そのことで世界が変わったりはしないだろうけれど、空気が少しそよいだら、どんなにかすかでもそれは思いの発信があったという証しだから。そんな空気の揺らぎがたくさんある空のほうが、ない空より、ちょっといいなって思うんだ。

 

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ひっそりと、でもはっきりと、アリガトって言いたいのは、私をこの場所に勢いよく連れ出してくれた、たくさんの音楽との出合いにだ。そしてその出合いのうちでもとりわけ、この5年ほどのあいだの、個人的に「再会」と名付けられるものの、そのとうとさに。

 

ムーンライダーズと。グランドファーザーズのメンバーで今はソロアーティストの青山陽一さんと。同じくグランドファーザーズのメンバーだった西村哲也さんと。カーネーションと。そして元タイツの一色進さんと私が聴く音楽の最後方にいつもいるドラマーだった夏秋文尚さんが結成したジャック達と。かなり乱暴にザックリ言うなら、この人たちのおかげで過去の私はそこにいたし、彼らとの再会のおかげで今の私はここにいる。それはもう、リミッターなしでアリガト。

 

それと、こんな個人的かつ無為で無駄で無益な(私の大事な三無主義だ)ブログを、たまたま目に留めちゃったという災難に近い理由であれ、ちらっとでも見てくれたたくさんの人に、それはもう、コンプレッサーなしでアリガトだ。その人の時間をちょっとだけ無駄に奪ってしまったことを、その人が恨んでいなければよいのだけど。

 

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またいつもと変わらず、今にも落っこちそうな紙飛行機飛ばし続ける日々かな。たぶんね。いろいろ書いたけど、結局のところ、私ってそれしかできないからそれをやってるんだろうなって思う。

 

 

Love you, all !