月夜のドライブ

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ムーンライダーズ、シネマ、ポータブルロック@新宿ロフト

画像SHINJUKU LOFT 30TH ANNIVERSARY “ROCK OF AGES 2006”

は~。一日たって、思い出せば思い出すほど、すごいもん観ちゃったなー、と…。今回チケの整理番号が結構よく、でも、いつもだったら年齢考えて壁に貼りつきぎみになるところ、もうこの日ばかりは気合入れてかなり前方にて観戦!だって、ポタロクだよ?シネマだよ?まさか、自分の生涯に、こんなアーティストのライブが見られる日があるとは思ってもみなかった…。というわけで、軽く、感想メモなど~。

 

■ポータブルロック

予定より少し回って開演、一番手はポータブルロック~。もうね、野宮真貴さんの姿がステージに現れた瞬間、会場全体がほぅー…ってタメイキに包まれるようだった。なんてカワイイの!!もう「カワイイ」を100個束ねたって太刀打ちできないぐらいのカワイさ。肩の出た黒いワンピースに黒のスパッツ、素足に黒のパンプス。まっすぐのサラサラヘアに、頭にはキラキラ光るバタフライモチーフの髪飾り。足細そー。腕細そー。これこそ永遠なるパーフェクトビューティ。そして、前にもそう思ったことがあるけど、野宮さんって、ポートレートの中の完璧なたたずまいにも増して、ナマで見ると意外な親しみやすさがあって一層キュートなんだよね~。クルクル動く大きな瞳と、チャーミングに笑うぽってりした唇にクギづけ。うっとり~。そして野宮さんをはさんで、向かって左にベースの中原信雄さん、右にギターの鈴木智文さん。うわ~このおふたり、私たぶん初めてかなあ、感激。サポートにパーカッションの若い方を迎えて、3人は高いスツールに座っての演奏。野宮さんの愛くるしいプラスティックなボーカルは、昔とまったく変わってない。智文さんのアコースティックギターが気持ちのよい、昼下がりのボッサ風アレンジ、ちょっと大人になったポタロクって感じ。演奏されるどの曲も、メロディが美しいなーとあらためて。水族館のアルバムでくり返しよく聴いた「グリーン・ブックス」が最後に聴けてウレシかった。

 

■シネマ

さあドッキドキ。セッティング替えの時間をはさんで、次はシネマだよー。ポタロク以上に、まさか見ることがあるなんて思ってもいなかったグループ。5名様が登場すると、客席、予想以上に沸く沸く~!前方左に一色進さん、中央に松尾清憲さん、右に錦織幸也さん、後方左に小滝満さん、右奥に鈴木さえ子さん!キャー、一色さんホントにベース抱えてる~ッ(新鮮)!松尾さんはさすがの堂々たるバンマスぶり、華がある!そしてドラムセットの中で平静な顔をしてるさえ子さん、かっわいい~。初めて見る小滝さん、おお、ジャケ写の面影が~。で、問題はギターの錦織さんですよ!カ・カッコイイんですけどーーーッ!いや、タイツのメンバーだったのはもちろん知ってましたけど、ナマで見たことなかったのでノーチェックだった…。白いシャツに赤いネクタイ、ブラックジーンズで、モッズ風? 一色×松尾のロック漫談にも涼しい顔で、時折ちらりと浮かべる微笑がオットコマエ~。ヤバイ、この日のシネマは一色さん中心に見るつもりが、ついつい錦織さんに視線が…。

 

しかし、一色さんのトークはこの夜も炸裂してたなあ。松尾さんとのかけ合いが最高!最初のほうのMCで、松尾「メンバーみんな山あり谷ありでしたけど」一色「なんで“谷あり”でオレを指さすんだよ!」うははは、一色さんおもしれ~。あと、なんと今度シネマのアルバムが再発される(しかも2枚組で)ことになったそうで、松尾「1枚はアルバムにシングルを足したものなんですけど、この、もう1枚がスゴイ!」一色「…カラオケ!」松尾「ちがうって!」…あははは、漫才コンビですか!息合いすぎ(笑)。さらに途中で松尾さんに「告知関係は?」と振られ、一色さん「…告知モモコです!」会場爆笑、一色「ごめん、もう一回!まじめにやるから」松尾「じゃあ一色くん、告知関係あるの?」一色「…コクチカコです!」あ~もう~やめて~、腹痛てー(泣笑)!今どきお笑いの人でもそこまで引っ張んないでしょ、そこまで(笑)!

 

いかん、このままいくとMCの話だけで終わってしまう…。いやーもうね、喋りと演奏の高低差にはいつもジャック達でも驚かされてるけど(笑)、シネマも、音楽はスゴかったぜーーーマジスゴかった、正直、想像以上だった。このメンバーにかかると、「再結成」もこんなことになっちゃうんだね、懐かしさなんか入り込む隙がない、100%ヴィヴィッドな「今の音」!そしてあらためて、楽曲のアイデアの密度に驚愕したなあ。どの曲もこの曲も惜しげもなくキャッチーなフレーズの連続、果敢なアレンジ。こんな演奏しにくそうな曲たちを、よくぞ今宵ナマで演奏してくれたよ~、ホントいいもの聴いた。天井のほうに視線をやりながら淡々と叩くさえ子さんのドラムは、どことなくニューウェーブな音がしてたなー。さえ子さんのコーラス聴けたのも感激、「君のプリズナー」の♪ララララ、ラララ♪とか、めっちゃカワイかった~。シネマ、25年ぶりとはいってもおそろしいぐらい現役感にあふれてた!25年という時の経過は、曲にも演奏にもまったく感じられなかった。すげーカッコよかったよ!

 

■幕間

(ヤバイ、こんな調子じゃムーンライダーズまで行き着かない…。)バンドとバンドのあいだの、2度のセッティング替えの時間には、スクリーンが下りてきてムーンライダーズの過去映像が流れてた。70年代~80年代初頭の、恥ずかしくなるほど蒼いヤツ。この映像のあまりのイカレ具合にムーンライダーズの原点を思い出していたら、そのころのままの蒼い彼らが出てきちゃったってわけ。あーもうオジサンのくせにカッコよすぎ!

 

ムーンライダーズ

(すべて書いてたら終わらないのでかいつまむけど)今回はとにかく、ニューウェーブだった!蒼かった!イカレてた!並びは前方向かって左に武川さん、中央に慶一さん、右に良明さん、やや後ろの右めに博文さん、そして後方左に岡田さん、真ん中シンセドラムにかしぶちさん、右のドラムセットにサポートの矢部さん。「♪ラビュ、ラビュ、ラビュ、ラビュ」(「彼女について知っているニ、三の事柄」)で始まって、ひたすら疾走する演奏!MCも少なめでガンガンいくいく!慶一さんのボーカル、あのころみたいにブチ切れてる!矢部さんのタイトなリズム、かしぶちさんのヘンテコシンセドラム、今日の曲にピッタリ!また博文さんが珍しくシャツの下ランニング、の胸元開き状態で、激しいベース弾くもんだから汗がにじんでキャー色っぽい~!そして、この夜のポイントは…、良明さんキターーー!こないだのFACEのライブのときのようなうっとり音色のオトナな良明さんも素敵だけど、うをー!今日の良明さん、弾きまくり煽りまくりでガキみたいだ!変態ギター(もちろんホメ言葉ね)炸裂ー!最高ーーーッ!

 

もうね、「無防備都市」だよ、どうするよ? 「いとこ同士」だよ、どうすりゃいいのよ? そんで良明さんのギターが♪てぃーんてぃんてぃんてぃりりんてぃーりり…あのイントロ奏でちゃった暁には、もー何をどうすりゃいいっていうのよ!「バックシート」、これにはホントクラクラして倒れそうだった…。さらに!♪dadadadadadadada…ギャー「水の中のナイフ」だー、この曲の武川さん反則~、カッコよすぎぃぃぃ!あーもうそんな感じで、疾走疾走、終わりまであっという間だった。うはー。マジかよ、このバンド。尋常じゃねーよ…。イカレてんな~、サイコー!

 

■アンコール

(アンコールまで書いてたらどうなっちゃうんだろ、かいつまむけど)客席の拍手に導かれ、ふたたびステージに出てきたメンバーは、全員が変な黒いガスマスクみたいのかぶってた!そのままで慶一さん苦しげにボーカルとってたよ(笑)。っていうか、矢部っちまで付き合わせて、ドラム叩きにくいだろう、ソレ(笑)!音楽面はともかく演出面でまで、オヤジたちのワガママに静かな笑顔で従ってくれるドラマー矢部氏、毎度のことながらリスペクト…!

 

さらに再度のアンコールでは、出演者全員+それ以上の人たち(笑)がステージに出てきて、♪イェイイェイオ~「インテリア」!楽しかったーーー。左端でギター弾きつつボーカル取ってた博文さんが、すぐ横に美しい野宮さんがいるからってデレデレしてるように見えたのは私の錯覚だろーか…(笑)。

 

あー書ききれないけどそんな感じ。疾走してた。どのバンドもカッコよかった。見られてよかった。最高でした。

 


*最後に不確かなセットリスト、ヌケモレはありそうかも


ポータブルロック

アイドル
ピクニック
CINEMIC LOVE
Golem Polca
真珠海岸
グリーン・ブックス


シネマ

バラの女(Gypsy Dancer)
グッバイ・ハートブレイク
HOTEL
君のプリズナ
電話・電話・電話
クリームソーダ・ベイビー
雨のチャイナタウン


ムーンライダーズ

彼女について知っているニ、三の事柄
Video Boy
無防備都市
沈黙
いとこ同士
バックシート
水の中のナイフ
名犬ロンドン物語
ドッグ・ソング
スイマー
Elephant

(アンコール1)
SATISFACTION
太陽の下の18才

(アンコール2)
インテリア
(←これ、わからなかったのだけど、眼福さんとこのコメント欄で「ラスト・ヒンデンブルグ」だと教えていただきました、ありがとうございます!)