月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

青山さんと高樹さんと朝日さん

画像

昨夜は、先日のムーンライダーズに続く、“とりりんと初夏のおでかけシリーズ”(と勝手に命名)第2弾。青山陽一さんの「怪しい隣人vol.7」at下北沢CLUB QUEでしたよー。ゲストは朝日美穂さん、それからキリンジ兄こと堀込高樹さんです~。はふはふ(コーフン気味)。

 

開場ちょっと前にQUEにたどり着いた私ととりりん、そこにできている列の女子度の高さに驚く。さすがのキリンジ効果か。中もいつになくギューギュー。最初に青山さんが出てきて軽く挨拶をしたあと、朝日美穂さん。私はまったく初めてで、名前しか知らないのに勝手にエキセントリックな人をイメージしてたら、気風のよさそうなお姉さんだったのでホッとする(いや別にホッとすることもないんだけど)。実は今日は喉の調子が悪く、ステージ直前までほとんど声が出ないほどだったらしいのに、さすがプロというのか、キーボードを弾きつつハスキーな声でパフォーマンスを見せてくれました。ドラムに楠均さん。んーどっかで聞いたことある名前だ…とずっと考えていたら、「くじら」の方だったのですね!朝日さんの音楽は、ポップながらどこか骨太。メロディも一筋縄でいかない感じが心地よい。途中、青山さんも4~5曲サポートしたのかな、あとで「思いっきりちがうコード弾いてしまいました」と恐縮してたケド。

 

朝日さんのあと、短いセッティング替えをはさんで青山さん登場~。今日のBM'sは、このあいだと同じ、ベースに千ヶ崎学さん、キーボードに伊藤隆博さん、そしてドラムスに中原由貴さん。中原さんのドラムスがねー、いやもー前回にも増してむっちゃカッコよかったですよ!ほーんと女性ドラマーとは思えない男気あふれる叩きっぷりで。古い曲も含め(今日は全体に、旧譜からの曲も多かった印象)4曲ぐらい演ったあと、いよいよ!高樹さんの登場~。そして高樹さんの入りとともにバンドが奏でる♪Happy Birthday…♪のメロディ。そう、今日は高樹さんの36歳の誕生日だったのですねー。それなりにうれしそうな高樹さんが「青山さん知らないと思いましたよ」と言うと、青山さん「ホームページとか見て調べました」、爆笑。もー二人の会話がいちいちおかしかった、完全にボケ(青山)とツッコミ(高樹)やってましたね。いやしかし。笑いながらもふと見ると高樹さんがすぐ目の前にいるという事実ぅ。武道館で豆粒大だった、AXで指人形大だった、ことを考えると信じられないこの距離感にぶっ倒れそうなとりりんと私。

 

何をやるのかなーと思っていたらまずはポール・ウィリアムスの曲(スミマセン曲名はわからず)、それから「あ、このメロディ知ってるよー、でも何だっけ何だっけ…」と私が思った2曲めは、コーギスの「Everybody's Got To Learn Sometime」(この私が珍しくCDを持ってる洋楽~、ビックリ)でした。これすっごいAORな曲で、う~んまさに高樹さんワールド!と思うとともに、青山さんが前日の日記で『こんな曲どう考えてもできるわけないだろ~、みたいなのがあった』と書いていたのはコレか?と考えたんだけど、それは甘かったのだ…。次に演ったインスト曲!これがシビレましたよ!フルムーンというバンドの「マリブ」という曲だそうで「ま、フュージョンですね」by青山、ということなんだけど、青山さんと高樹さんのユニゾンのギターーーーーッ!かっちょえええーーー!もーこれ聞けただけでもよかったです今日は!二人ともギター弾くの好きなのね~と、見てるだけでこっちまでシアワセになってきた。『どう考えてもできるわけない』曲は、このフュージョンか?とも思ったが、実はまだまだ甘かった。

 

私は、高樹さん「切り花」とか歌ってくれないかなあなんて思ってて、とりりんは「メスとコスメ」を思い浮かべてたりして(→とりBLOG記事)、ともかくもキリンジレパートリー演るなら高樹さんボーカルの曲だろうというのが大方(かどうか知らないけど)の予想だったわけだけど、ななななんと!「僕の心のありったけ」ですよーーーっ。よくもまあこんな曲を。というわけで『どう考えてもできるわけない』曲は、コレだったみたいです(笑)。でも、やっちゃうんだものね…。感動。終わってから高樹さん「ふだん歌ってもいないのに、弾いて歌おうって、エライことになりました」みたいなこと言ってた、爆笑。青山さんは「これやります、ってメールに軽く書いてあったから」高樹「いや酒とか飲んで、家で適当に歌ってるとできそうな気がしません?」…おかし~。そのあとは、青山さんの曲を高樹さんがサポート。これもよかったなー。青山さんのギターはそれだけでも素敵だけれど、もうひとつのクレイジーなギターに支えられると、いつもにも増してものすごく輝く、というのは私の個人的な思い。「ベッドが走る」「Black Taxi」。

 

高樹さんが去り、会場をそのまま熱気の渦に連れこむような青山さん+BM'sの演奏。最後の「Ultra Sonic Bicycle」では、自ら手拍子で客席を巻きこんだりして、アツいぜ今日の青山さん!すんごいカッコよかったよー。アンコール、「Highnoon」のあと、高樹さん、朝日さん、楠さんを呼び入れ、全員で(曲名わからないけど)スライ&ザ・ファミリーストーン!どひゃー。

 

いやもう見どころありすぎでどうしてくれようか、というライブでした。それにしても…今日の殊勲賞、ひそかにドラムスの中原さんではないだろうか、だいたいが青山さんの曲ってどれもリズム取りにくそうなのに、さらに演奏しにくそうなキリンジの曲、そしてフュージョンAORにスライって、どんな幅だそれ。顔色ひとつ変えずに淡々と叩いてた中原さんスバラシイ。もちろん千ヶ崎さんも伊藤さんも。いやいいもの見ましたホント。「あーシアワセー!」とニヤニヤしながら帰宅したとりりんと私。

 

そしてとりりんは、痩身ドラマー(坂田学さん)に惚れかけている私のためにポラリスのDVDを貸与してくれたのだ。ありがとー(泣)。うーん、多方面にわたる恋心に引き裂かれそうな私。ハイ、勝手に引き裂かれてろってやつですね。