月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

買いたかったレコード

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あ~ヤバ過ぎるほど名曲。知ってからもう20年以上になるけど何千回聞いても倒れる。大好き、タートルズの「Happy Together」。コンピレーションに入ってるのは持ってたのだけど、出逢いから20年目にしてやっと買いましたオリジナルアルバムを。67年のその名も「Happy Together」、彼らの3枚目のアルバム。くーっコイツも67年かあ。なんてことだ。

 

これも、その昔タツローさんのサウンドストリートにリクエストしてかけてもらった思い出の1曲。またそれかよってツッコまれそうですが。高3の2月にこんなことしてたので当然大学も落っこちましたね。まあいいか。この番組宛てに質問ハガキを書いたこともある、「買いたいレコードがたくさんあるのにお金は限られている、タツローさんは若い頃どうしてたんですか?」って。(ほんとにこんなことばっかやってたんだなー高校生の私。)するとタツローさんはオンエアで答えてくれた。「ぼくも若い頃はほんと欲しいレコード買えなかったです」、でも「コレクターズアイテムとかバカ高いものは別ですけど、それ以外なら今は海外へのメールオーダーとかで大概手に入ります、だから欲しいレコードはリストにして取っといて、自分の自由に使えるお金ができたとき、奥さんもらったり人の女房になったりする前にね、買うといいですよ」と。まだCDはなかったしメールといってもリアル手紙の時代の話。まあその20年前の助言を忠実に守って、(人の女房にはなったものの)積年の恨みを晴らすかのようにあの頃買いたかったレコードを今買っているのだ。

 

「Happy Together」というタイトルと裏腹な、陰影を帯びたこのメロディ、たまらない。詞を読むと、Happy Togetherな状態への希求なんだよね、せつないほどの。“No matter how they toss the dice,”のtとdの音の色っぽさったら。息遣いひとつ、囁きひとつで相手を恋に陥らせることができる、これがロックミュージックなんだよね。この同じアルバムに入ってる「Too Young To Be One」って曲も、ものすごくイイ。たった2分の小品なんだけど、きれいなメロディを繊細に追いかけ合うコーラスワークが、途中シャッフルのリズムにくるりと身を翻す見事さ、ほんとにため息。

 

そもそも洋楽に疎くってGとJとDで始まる名前はほぼ混同してしまう私だっていうのに、ここんとこたくさんのカタカナの人々が頭の中をどしどしと歩き回っていて、人脈買い、ツリー買いまでしてしまいそう。高校生じゃないんだからって感じでヤバイです、30代も後半になって。

 

というわけでスピーカーからは

「Happy Together」「Too Young To Be One」The Turtles

「Walk Away Renee」「Pretty Ballerina」「Dark In The Bark」The Left Banke

「Never My Love」「Cherish」「Windy」The Association

「The Island」The Millennium

「I Don’t Love You Anymore」The Young Rascals

「A Rose For Emily」「Beechwood Park」The Zombies

あたりがリピートで。全部66~68年ごろの音楽だって事実に倒れる。共通するのは、せつなさと、暮れてく感じかな。せつなくて、暮れてく感じを、時代が含んでいたのだろうかと、2004年の私は、ここで想像してる。

 

*「HAPPY TOGETHER」The Turtles