月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

欲しいものは

「ももたろう」の絵本を読んでやっていたら
鬼から奪い返した宝物を持ち帰る最後のページの
荷車に積まれた赤いサンゴを見て5歳児が怪訝そうにひとこと。
「これ、私欲しくない。これ、きれいなの?」
ううむたしかに、ただの枝のようなそのサンゴの絵を見ても
宝物だとも持ち帰りたいとも思わないか。

“恋、仕事、人生…欲しいものを引き寄せる極意「強運体質の女はここが違う」”。
少し前に電車の中吊り広告で見た女性誌のタイトル。
オールジャンルに一気に投網を打つような欲しがり方のすごさにめまい…。
「本当の自分」も「私らしい仕事」も「理想の結婚相手」も、
きっとすべて手に入るのだろう、そこでは。
しかもそれを「引き寄せ」てしまう手軽さが今らしいといえば今らしい。

話は逸れるけれど、CDショップのサイトに欲しい盤があって
今朝メールで在庫確認したらすぐに返事が返ってきて
昼過ぎにその案内に従い代金を振り込むと
夕方にはもう発送しましたとのメールが舞い込んだ。
明日には届くだろう、そのCD。
あらら、私も手軽に欲しいものを引き寄せてるな。

まあお金で手に入る程度のものは
どんどん引き寄せればいいだろう。(お金があればの話だけれど。)
そしてお金で手に入る程度のものは
欲しくないと思えば欲しがらなければいいことだ。

ただ。本当に欲しいものは、
それがどうしても譲れないものであるならば、
自分で手に入れに出かけなきゃね。
どんなすり傷つくってでも。