今日、たまたま都内へ行く用事があったので（ちなみに私の住んでいるのも都の内側ではあるのだけれど、都内の人はここを都下と呼ぶ）、ついでに途中下車して新宿タワレコへ、『ウォーターメロン砦』と『パーランマウム』を手に入れに。まず、ウォーターメロン砦だが、西村哲也ニシムラテツヤ…と探し始めて、はたと気が付く。そういえば西村さんがサイトの日記で、『今回のアルバムは西村哲也ではなくユニット名・ナントカで探してください』と書いていたなあ、と。でも、肝心のナントカ、がなんだったか思い出せない。うーむ。じゃあとりあえずパーランマウムのほうを。パ、パ、パ…、ない。今思えば、そのままもう少し右に移動して「ブ」ルーハーツ、もしくは「ペ」・ドゥナで見つかったのかもしれないけれど、そこまで頭が働かなかった。
仕方ないので、店員をつかまえて「『パーランマウム』と『ウォーターメロン砦』を探しているんですけど…」。若い男性店員は「少々お待ちください」と答えるやいなや棚のあいだを機敏にすり抜け、まずは『パーランマウム』を持ってきてくれた。あまりに機敏すぎて、「ブ」なのか「ペ」なのかどこから持ってきてくれたのかわからない。そして店員は私に問う、「もうひとつは、ウォーター…なんですか？」「ウェーターメロン砦、です。トリデ、は漢字の…」といいながら、砦という字を手のひらに書いてみせるが、店員は勿論そんなもの必要としていない。「今、調べてみますね。『ウォーターメロン砦』というのが、作品名なんですね？」「そうです。」モニターを見つめること数秒、店員は「『ウォーターメロン砦』の『ウォーターメロン砦』、ですね。」とヘンテコな文章を明晰に言い放って、棚のほうへ駆け出した。そうか…アーティスト名もウォーターメロン砦だったのか…。
店員の駆け出したほうについていくと、おお、なんと！小さいながらもちゃーんとPOPが作られて、ジャケ面見えるように陳列されてました！さすがタワレコ、相変わらずグッジョブです！そのことに舞い上がりすぎて、POPの文句を読み忘れた…。今度それだけ確認しに行くか。それにしても、西村さんの新譜と、松本隆さん×白井良明さんが携わった作品との2枚を、黄色い袋に入れて持ち歩くゼイタクな幸福感よ。
音を聞くのはまた明日以降のお楽しみ…。私の場合、敬愛するアーティストの作品を最初に聞くときは、世の中の雑音をシャットアウトしてステレオに対峙してでなければならないという、愚直かつ神聖なキマリゴトを守らないといけないし、ね。
