月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

2004年のライブ振り返り

今年行ったライブを駆け足にて振り返り~。この1年は特に、博文さんと慶一さんとカーネーションをたくさん見た印象。BLOG始める前の6月以前は、思い出トークちょい厚めでっす。

 

 

1月30日 ビックリハウス大パーティ ムーンライダーズ他 @渋谷クラブクアトロ

あの雑誌の創刊30周年を祝うイベント。ムーンライダーズ見たさに、二夜連続のうちの一夜目だけ参戦。パーティというだけあって大人数様ご出演。パール兄弟、秋山羊子、セロファン内田春菊山口小夜子ムーンライダーズ(+あがた森魚)。敬称略。私はビックリハウス全盛期よりちょい下世代なのでこの雑誌にあまり思い入れがないのだけど、サブカルトークの話し手たちに「初めてナマで見た…」を連発の夜。春菊さんのはじけっぷりに同じオンナとして頭が下がる。と同時に、「女にもいろいろあるなあ」としみじみ。だって、高橋章子さん(司会)、秋山羊子さん、内田春菊さん、山口小夜子さん、…ってどこをどうとってもひとつも重なるところないんだもん。ある意味すげー。そして今年初のムーンライダーズに倒れる。カッコイイ…。(前にぜんさんとこに書かせてもらったレポがあるのであとでアップしとこーかな。)

 

2月8日 Three Blind Moses他 @渋谷nest

慶一さんのバンド、スリブラ目当てで当日券で。nestに辿り着くまでに、円山町のラブホ街で思いっきり迷いました。他に出演したのはChainsとビイドロビイドロの、曲が始まると突如として彼方にイッちゃったようになるパフォーマンスが、何だかおもしろかったな。ストレートで轟音の印象。スリブラは、フィーチュアリング武川さん&博文さんの豪華版。何だかね、去年末のムーンライダーズのライブでも感じたし、この時のスリブラでも思ったし、こないだのNHK「夢・音楽館」観てても感じた、慶一さんのここ最近のサイケデリック、アシッド指向みたいなのが、私にはとてもとても興味深くてたまらない。もう怪しくて妖しくて悶える。この時もそう。初めてナマで見たスリブラにすっかりハマる夜。今、活動休止状態みたいだけれど、慶一さんと棚谷さん、またやって欲しいなー。

 

2月19日 Three Blind Moses他 @NHK Live Beat

調子に乗ってこんなのまで行きました、NHK-FMの公録ですね。この日は最初に高田漣さん(渡さんのご子息)、次にスリブラ、最後にロンサムストリングスという強力な布陣。すっごく音のいいスタジオで、このメンツで無料とはね。このときもスリブラには博文さんがサポートに入ってた。(「Three Blind Mosesプラスoneラスプーチン」だって、笑った。)この日はもうとにかく「こうもりの飛ぶ頃」に尽きる。ものっすごいサイケデリックなギター+ベース+キーボードで、延々いつまで続くかという長尺イントロ。んもー永遠に聞いてたいと思った。クスリ的にヤバすぎてとろけそうになる。後日番組でエアチェックしたこの時の演奏聞くたびトリップしそう。

 

3月11日 カーネーション鈴木博文、honesty @高田馬場クラブフェイズ

カーネーションがゲストを迎える「気楽にやろうぜ」シリーズの記念すべき第1回。私の今年を大きく動かしたライブ。ってもう何度も書いてますが。カーネーションがここで博文さんを呼ばなかったら、私はもしかしたらカーネーションに再会しそびれてたかもしれない。直枝さんたちが、このシリーズの第1回目に鈴木博文さんを呼びたい、と考えた「思い」が、気まぐれなリスナーでしかない私をも、巻き込んでくれたんだと思う。そのことに、すごく感謝してる。この時は、博文さんがバリバリに弾くリードギターに倒れましたよ。カッコイイーッ!そして博文さんボーカルの「無防備都市」にヤラれた…。博文さん+カーネーションっていうのも、GREAT SKIFFLE AUTREYとは違った、いい意味の大ざっぱさと男気があって好きだなー。この日のアンコールは慶一さんまで出てきて「大寒町」。ということでここまでの4回のライブで、鈴木兄弟度100%です。どういう度合いだ。

 

3月19日 鈴木博文、COIL @赤坂グラフィティ

「オチョーシモン・ザ・ナイト」のVOL.10。とりりんと参戦。赤坂グラフィティがいつになく混んでいてびっくりした。人気あるのね、COIL。ワタシ的には久しぶりに観た博文さんのサポートの坂東次郎さん(言うまでもなく元カーネーションのね)に「キャ~」でした。坂東さんのギターは、バレリーナみたい、といつも思う。しなやかにして強靭。1曲、ソロでやってくれたのだけど、COILファンもともにうっとりしてた。ポップなCOILと並ぶとよけいに、博文さんってロックの人だなあ、との思いが強くなる。そしてアンコールで初披露された「オチョーシモン・ブルース」の、まさにオチョーシモンな曲と詞にぶっ倒れる。しみじみ博文さんだ。

 

3月27日 西村哲也 @井の頭公園

路上ゲリラライブ、ですね。お花見日和で人人人、の井の頭公園をぐるぐる巡りめぐってあきらめかけた頃に、ギターを弾き語る西村さんを見つけたときはうれしかった。こんな近距離で西村さんのギター聞けるなんてー。あ、グラファン時代も、ヒマ学生だった私は大体整理番号1ケタ台でラ・ママの1列目とかで見てましたけど。ファンになって15年目にして、初めて西村さんとちょっぴりお話をして感激。グランドファーザーズの頃からファンで、と言ったら「そんな昔から…」と笑われました。

 

5月25日 青山陽一カーネーション @下北沢CLUB QUE

3月のカーネーション+博文さんを見て間をおかずに、今度はこんな組み合わせを目にするなんて。つくづく今年という年に私を巻き込んだ「何か」の、強さと因果を感じる。青山さんのライブシリーズ「怪しい隣人Special 3DAYS」の1日目。轟音と勢いのカーネーションに対し、青山さんがしきりに「いやー負けましたね」と笑ってたけど、なんのなんの、大人の揺らぎを含んだBM’sの演奏ももちろん負けてない。日本のロック界の彼方と此方で、こんな人たちがしたたかにギターを弾き続けていてくれることを、深く感謝。アンコールの「Rough Mixのテーマ」に、放心。まさか2004年の下北沢で、30代後半の私、これを聞こうとは。

 

5月28日 青山陽一伊藤銀次 @下北沢CLUB QUE

「怪しい隣人Special 3DAYS」の3日目。うーん意外なそしてうれしい組み合わせ。ということで元・銀次ファンクラブ同士(ほんと、しみじみ同じ青春過ぎる私タチ)のとりりんと参戦。客席、古参ロックファン度高し。ナマのユカリさんのドラムってたぶん初めて~、興奮。本当に久しぶりの銀次さんは、せつないメロ+アドレッセントなボーカル健在。アンコール、2人で演った「Dear Mr. Fantasy(by Traffic)」は、貴重だった。さらに「また逢う日まで」~!レアすぎる~。

 

6月9日 鈴木博文バンバンバザール @赤坂グラフィティ

ロックの日は、「オチョーシモン・ザ・ナイト」VOL.11、またしてもとりりんと。非常に巧者な印象のバンバンバザールでした。このライブシリーズでは、ほんとにたくさんの未知のバンドを見せてもらってるなあ。博文さんには、川口義之さんがサポートで入り、とても男っぽい印象の音。川口さんのサックスとともに「雷鳴」響き、乾いた風吹きすさぶステージ。しびれた…。

 

7月15日 青山陽一 @渋谷クラブクアトロ

アルバム「ODREL」のレコ発ソロ。クアトロで青山さんかあ~、としみじみ。大昔グラファンのLiveの後、あの長い階段で青山さんとすれ違い、心臓バクハツしそうになりながら「がんばってくださいね」と声をかけたことを思い出す…。この日もとりりんと一緒の予定が、彼女は仕事で来れず。BM’sのグルーヴに酔う。青山さんが、“このアルバムではバンドサウンドをやりたかった”というのが、本当に納得できる、いい音出すバンド。個人的に、ドラムの夏秋さんにキャーキャー言う。さらにこの日はアロハシスターズの石川優美さんと飯田希和さんがコーラスに入り、ゴージャスでうつくしいハーモニーも堪能。大満足。

 

7月19日 栗コーダーカルテット @吉祥寺MANDA-LA2

ここから先は、大体このBLOGに感想書いてますね。栗Q結成10周年記念事業5days(東京)の最終日。さらにさらにとりりんと。鈴木慶一さんゲストで、最後に久住昌之さんも飛び入りするというウレシイ展開。何せ私ダンドリくん大ファンなんで~。って、しみじみ中央線カルチャーな人間だ、どうでもいいことだけど。慶一さんと栗Qのあいだに流れる信頼感が、なんとも言えず。あ~The SUZUKI栗Q、ナマで見てみたいなあ。

 

7月28日 西村哲也神森徹也Lamp @下北沢mona records

“Flowers Land”レーベルのイベント。下北monaは、カフェ+レコ屋のこじんまりとしたスペース。西村さん+青山さんの飛び入りで、涙腺決壊しそうになる。この並び、この響き、私の青春。西村さんのアコースティック弾き語りはとても味わいがあって素敵。でもやっぱりすごくすごくエレクトリックが聞きたーい。

 

8月24日 カーネーション @渋谷クラブクアトロ

21年目を迎えたカーネーションが、この20年間を振り返るライブ×2の、1回目。「Young Wise Men」「Gong Show」、私にとってかけがえのないアルバムから惜しげもなく演奏される曲の数々に、クラクラする。本当に、偏りなく、ひたすらに、名曲を生み出し続けてるバンドだ…。

 

9月26日 キリンジ @渋谷AX

代官山~エイリアンズに崩れ落ちる、です。このBLOGにも散々書きました。チケット取ってくれたとりりんに感謝。

 

10月23日 鈴木博文知久寿焼 @赤坂グラフィティ

「オチョーシモン・ザ・ナイト」VOL.12。地震もあって驚いた日。博文さんのソロライブ、次はいつになるのかなあ。ひたすら待っています。

 

11月2日 カーネーションザ・コレクターズ @高田馬場クラブフェイズ

「気楽にやろうぜ」シリーズその弐。今年はつくづく、対バン形式のライブにヤラレること多し。ひっさびさのコレクターズのパンチ力ある音にうっとり。

 

12月12日 カーネーション @九段会館

withとりりん。カーネーションに博文さんに慶一さんに青山さん(最後だけだけど)、これ以上の何を私が望むというのでしょう。思い出すと今も心拍数高くなっちゃう。最高に贅沢で、最高にロックな一夜。

 

 

…長くなった。全然駆け足じゃないじゃん。行きたかったものを数えればこの5倍も10倍もあってきりがないけど、それはまあ仕方なし。ひとつひとつがスゴクいいライブばかりだった、本当に。ライブ、と簡単に言っても、それを準備して私たちに聞かせてくれるまでにアーティストやスタッフが払う音楽的な、さらに事務的な労力は、想像を超えるものがあると思う、規模の大小にかかわらず。でも、その煩雑な手続きを経てでも、自分たちの音を直接相手に届けたいという、彼らの、音とリスナーへの深い思いに心動かされる。来年もまた、大好きな音に身を包まれる瞬間に、たくさん立ち会えますように。