月夜のドライブ

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ジャック達、How I Survived『7月のイースター』 @ 吉祥寺MANDA-LA2

イースター!復活祭!ジャック達が、戻ってきた!MCでは「2年半ぶり」と言ってたけど、ゲストに一色萌ちゃんが登場した2020年11月のライブ以来の1年8ヵ月ぶりかな?「ちょっと一人減りましたが、まあ気にしない(笑)」by一色進。うん、シン・ジャックがまた元のジャックになって。目の前の4人のジャック達、いやんなるほどジャック達だった。やっぱりあいかわらず、私の大好きな。

 

7月のイースター
2022年7月9日(土)
@吉祥寺マンダラ2
18:30開場 19:00開演
前売3500円  当日4000円(どちらも+ドリンク代)
出演
●ジャック達
(一色進/宙GGPキハラ/夏秋文尚/大田譲)
●How I Survived
(水谷紹今堀恒雄)

 

■How I Survived
ジャック達の対バンではおなじみの水谷紹さん。How I Survived は水谷さんと今堀さんの2人ユニット…なのかなと思ったら、水谷さんの楽曲をやる新ユニット全般をこう呼んでるみたいで、水谷さん大ファンのねこぐらさんにあとで聞いたら、前回のライブはイトケンさん、岩崎なおみさん、鈴木広志さんとのバンド形式だったそう。なるほど!水谷さんのベース姿珍しいなあと思って観ていたのだけど、今回はわりとトクベツだったのだね。いやしかし!水谷さんと今堀さんの2人がステージに表れた瞬間、もう優勝!なたたずまいのカッコよさ!もちろん音を出したら輪をかけてスゴくて。今堀さんの淡々としたギタープレイから出てくるヤバヤバな音。水谷さんのベース(席が近かったからガン見してしまった)の、まるでギター弾いてるみたいな蠱惑的なフレーズ。ジャック達の対バンでしか拝見したことないのに(ゴメンナサイ)、いつも演ってくれるので知ってる「クーラー」この日は訛ってるバージョンだった!「今日は僕はしゃべりません…何をしゃべっても無にされるのがわかってるので…」(一色さんへの最大の賛辞 笑)など、飄々としたMCを挟みつつ。そしてラスト近く!「せっかくなのでセッションを」と言って呼び込んだのはなんと夏秋さん!水谷さんいわく「お母さんが『今日は一品多いわよ』という、それが鰻だったような」ゲストと(笑)。このレアにもほどがあるスリーピースで「彼が殴るの」。爆音でカッコよかったー!!!!あまりにカッコよすぎるので『ジャック達の前にカッコよさのピーク持ってきちゃったらマズイんじゃないですか夏秋さん…』と思ったぐらい。(でもそのあとのジャック達も無事カッコよくてブッ飛んだけど。)最後に2人でまた1曲。水谷さんの楽曲、唯一無二の毒気と茶目っ気とクールさでほんとにすてき。今堀さんのギターとの組み合わせも最高だった。

 

■ジャック達
休憩挟んで、ステージにあの出囃子が!わーーーほんとにジャック達なんだ…!一色さん以外の3人がスタンバって、始まったイントロは「RAINDROP SERENADE」!轟音!かっこよ!膝の調子が悪いと聞いてた一色さん、入りこそやや心配だったけど、ステージで歌い始めてからはどんどん謎のパワーが満ちてくるのスゴかった。やっぱり一色さんは板の上で人を笑わせ…イヤ、歌ってこその人、ステージの神に魅入られた特別な人なんだなあとつくづく思う。「乙女座ダンディライオン」、4人のジャック、懐かしい荒くれた音。2曲演奏したあと「久しぶりのジャック達、どうですか~!?」とMCし始めたら、あからさまに元気になっていく一色進(笑)。そして早くも明らかにされたのは「今日は大田譲選曲です!」と!ひゅーひゅー!そう思って聴くと余計に味わい深いセットリストだった。選曲する人の個性、出るよねえ。(そして、それぞれの個性が出せるだけの楽曲群のバラエティ豊かさよ!)一色さんが「大田くんから送られてくる選曲が意外過ぎて譜面探すのが(←段ボールの中から)大変だった」という、次の曲は「地下室のエミリー」。わあ!JACKFRUIT SINGLES!「RAINDROP SERENADE」のB面!(面ではないが!)チェリーのジャケがすぐ頭に浮かぶ!これがまたカッコイイのよ、さすが大田さん…。

 

次の曲について一色さんが「実はこの『唇にまだ君がいる』の『君』は姫乃たまちゃんで」えええっ…衝撃発言!「…といっても、書くモデルになってもらっただけなので実際にこういうことがあったわけじゃありませんが」笑!そして会場中でたまちゃんご結婚おめでとう~!と拍手!届いたかな?で曲行こうとするも一色さんが思い出しちゃって話し始めた、金野さんに誘われた「ディスクユニオンの花見」の話、おっかしかったなー(笑)!「金野がまた嘘つきやがって…」と言ってました!届いたかなー? そんな爆笑MCからの「唇にまだ君がいる」、キュートでソリッドでこれぞジャック達よね…可愛い「メニメニ」コーラスも堪能!

 

一色さんが仕込んできた「ビデオ判定」ネタもめちゃめちゃおかしかったんだけど、MCの感想ばっかりになっちゃうので省略(笑)!とにかくもー一色さんが水を得た魚のようにイキイキとし、「ジャック達のお客さん大好き!笑いに来てるんだもん」と言ってくれファンも本望。実際お笑いライブみたいに終始どっかんどっかんMAN2が揺れてたー。(もちろん演奏でもグワングワン揺れてたけれども!)

 

前半はギター持たずに歌に専念してた一色さんが「体調悪いからあんまり弾きたくないんだけど、俺のギターのファンが割といるんで」(笑)とよいしょとテレキャスかついで、キハラさんボーカルの「スキニー・スキニー」キターーー!グラムな装い(黒のゆるめトップスに花柄ピタパン=キハラさんいわく「おばちゃん化した格好」)がカッコEEEーキハラさんのボーカル、そして、やっぱりたまらない味を醸し出す一色さんのギター。うん、私間違いなくこのギターのファンです!さらに夏秋さんvoの「The Time Has Come」、大田さん選曲ありがたや…!(「選ぶよね~!Silly Girlは選ばないくせに」と一色さんに言われ「それはワンマンのときに」と大田さん!)いつ聴いてもみずみずしくてステキな夏秋さんのボーカル…。

 

なんと復活ライブでも新曲をやってしまうジャック達のサガ。「ボンバー」、ストレートなロックンロールでカッコよかったー!やっぱり数カ月に一度はライブでジャック達の新曲に驚かされないと。そして「ヒットパレードだけど、ヒットがないのでただのパレード」のド名曲群!「暁ワンダーボーイ」に心撃ち抜かれ、「My Beautiful Girl」にジーンとし、「東京一悲しい男」では初演時の字余りバージョンを昨日のことのように思い出してしまう。それにしても、ヒット(がないただの)パレードと言われて思い浮かぶバンドの代表曲、他にも軽く10~20曲はあるもんな…。しかも人によってそれぞれ全然違いそう。そんなバンドあとムーンライダーズぐらいじゃないだろうか。(だって「歪」も「水溜り画廊」も「キャンセル」も「謎の帽子屋」も「今すぐ帰りたい」も「モンスター・イン・ディスコ」も「What's New Love Song」も「潮流」も「オーディナリー」も「エルドラド」も…(以下略)…この日演ってないんだよ!?ワンマンやってほしすぎる!)本編ラスト、「JUMPER」!キハラさん暴れまくる!コレよコレ!観たかったヤツ!続けて「禁断のチョコレート・エンジェル」!宙GGPキハラスペシャル!うるっさいギター、爆音ドラム、激重ベース、はーーーかっけーーーなーーー!

 

大拍手の中はけてったメンバーが、アンコールに応えてステージに戻ってきてくれて、特別ゲストのライオン・メリィさん(Tights Tシャツ!)をピアノに呼び込んで「Motorcycle Justice」。メリィさんがラフに弾く指先がきれいでうっとり。一色さんのまわりすばらしいミュージシャンばっかりだ。1stの曲もしみじみいいなー。1曲終わって引っ込むも、鳴り止まぬ客席の熱い拍手が再びメンバーを呼び戻し、一色さんが「もうやる曲ないんだよ」と言いながらもう一度Motorcycleを演ってくれた。はージャック達最高だ。

 


目の前に大好きなジャック達がいて、サイコーな音を鳴らしてくれてるってことだけで胸がいっぱいで、あっというますぎた数時間。さえ子さんがいた5人のジャック達は魔法をかけられたシンデレラのようで夢みたいに素敵だったけど、ススけた普段着でホウキ持ってその辺掃除してるような4人のジャック達もそれはそれはカッコイイのだった。今回のメリィさんみたいに、さえ子さんもたまーにふらっとまた遊びに来てくれるといいな!って思う。

 

前日に衝撃的な銃撃事件があって不安な気持ちも募ったけど、ジャック達がいる世界は、くだらなくてどうしようもなくてでも最高な、いつもの私の世界だった。あとからあとから、ジャック達もっと観たいもっと聴きたいって気持ちが押し寄せてくる…。なるべく早く、また次のライブがありますように!

 


セットリスト(Thanks!Sugarさん)

01.RAINDROP SERENADE
02.乙女座ダンディライオン
03.地下室のエミリー
04.唇にまだ君がいる
05.スクーターガール
06.Bring Down The Government
07.スキニー・スキニー
08.The Time Has Come
09.Bon Ba!
10.暁ワンダーボーイ
11.My Beautiful Girl
12.東京一悲しい男
13.JUMPER
14.禁断のチョコレート・エンジェル
encore
15.Motorcycle Justice ×2(with ライオン・メリィ