月夜のドライブ

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鈴木光介×ケラリーノ・サンドロヴィッチ『KOUSUKERA』発売記念試聴会 昼の部&夜の部に行ってきた!

このあいだ感想文を書いたばかりの、鈴木光介さんの劇伴集『KOUSUKERA~ケラリーノ・サンドロヴィッチ舞台音楽2012-2024~』。内容があまりによかったので、これはぜひとも試聴会も行きたい!行ってKERAさんと光介さんの語る裏話聞きたい!昼も夜も!と思って、(発売してからだいぶ遅れてだけど)チケ購入して参加してきた!やーーー楽しいなんてもんじゃなかった、行ってよかった!

 

昼の部はdisc1を、夜の部はdisc2を、聴きながらひとつひとつの芝居についてKERAさんと光介さんがエピソードを語る…。話の出発点はCDに収められた劇伴音楽についてだけど、KERAさんの語りは音楽だけにとどまらず、その時々の稽古の様子や役者さんのエピソードや台本の生みの苦しみや、はたまたKERAさんの演劇観に触れる瞬間もあったり…、とにかく貴重な話が盛りだくさんで、これをたった40人ぐらいのお客で独占してしまってよいのだろうか?と震えるようだった。とても貴重な内容だったので本当はしっかりしたレポが書ければ役立ちそうなのだけれど、中味膨大すぎ&内容が誤って伝わっても困るので、やっぱりあいまいな記憶をところどころ書き留めるだけのぼんやり感想文になっちゃうけど、ちょこっとメモ。(以下、KERAさんや光介さんの言葉は私の記憶の中の「大意」なので、そのままではないし間違ってるかもです。)

 

鈴木光介 舞台音楽サウンドトラック「KOUSUKERA」発売記念試聴会
2024年9月29日(日)
新宿ROCK CAFE LOFT is your room

昼の部(disc1の部)
OPEN 12:30 / START 13:00 途中休憩あり

夜の部(disc2の部)
OPEN 17:00 / START 17:30 途中休憩あり

会場チケット:
・CD付き昼夜通しチケット:7300円
・CD付き夜の部チケット:5,500円
・昼夜通しチケット:4500円
・夜の部チケット:2500円

出演
鈴木光介
ケラリーノ・サンドロヴィッチ

 

 

【昼の部】

会場は歌舞伎町のはずれのロフトの1店舗。私は行くの初めてだった。思った以上に狭い店内、(終演後のロビーですれ違ったりするのを除けば)KERAさんに人生最接近かも…!店内前方の、DJブースのようなスペースに下手鈴木光介さん、上手KERAさんが座る。光介さんは赤いメガネに赤いパンツのコーデがオシャレ、シャツの下のTシャツは(あとで見せてくれたけど)『ベイジルタウンの恋人』のキャラ絵のだった。KERAさんは還暦記念ライブのイラストTにシャツを羽織り素敵なグレージュのハット。

 

まずKERAさんと光介さんの最初の仕事である『百年の秘密』の曲をかけてトーク。なんと、この時最初に出して却下されたボツテイクも聴かせてくれた(このあともさまざまな未発表テイクが惜しみなく披露される)。後から比較するからそう思うのかもしれないけれど、聴かせてもらったボツテイクよりもCD収録の採用テイクのほうが、幼年期も描くこのお話の素朴さや無邪気さ(それゆえの恐さ)が音に含まれている気がして、より合っているように思えた。こうした自分の感じ方と、光介さんが音に込めた思いやKERAさんがそれを選んだ意図などを照らし合わせて『ナルホド』などと思える体験というのがとにかく至福で、それが16作品ぶん繰り返される昼&夜だったわけなので、いやもう楽しすぎてクラクラした。笑っちゃったのは、おふたりの(特にKERAさんの)話が最初っから四方八方に盛り上がりすぎて、この『百年の秘密』だけで30分ぐらい過ぎ去っていたこと(笑)。「まずいですよKERAさん」という感じで時々巻きながらも、でも3時間を少しはみ出る勢いで、なんとか収めた昼の部であったのだ。

 

(この調子で書き進めているとこの文章も永遠に終わらないので端折るけど、各音楽や各お芝居ごとにたっぷりのエピソードをなみなみと注がれて酔いしれるような豊饒な夜だったのだ…。)『百年の秘密』の次に光介さんとKERAさんが一緒に仕事をしたのは翌年の『デカメロン21』なんだけど、さすがにこれ(公共の電波には決して乗せられないKERA詞の歌)がいきなり2番目にくるのは…という光介さん自身の曲順への配慮により(笑)、次は『グッドバイ』(2015年)。私も大好きで世田パブとKAATの2回観た公演。KERAさんがこの日何度も言っていた「俺が書いた芝居で100%ハッピーなのは『グッドバイ』と『ベイジルタウンの女神』と『しびれ雲』だけ」といううちのひとつで、太宰治の未完作をKERAさんが書き継いだ異色作だけど、KERAさんいわく「後半、ぽんぽん都合よすぎるぐらいに話がまとまっていくから、こんなにうまくいっちゃっていいのかな、って(逡巡ぎみに)言ったら聖人が『いいんですよ!』って(笑)」と。ゲルニカの「復興の唄」を使うことは最初にKERAさんが決めていたそう。山田参助さん歌唱のそれを「ほんっとにうまいよねえ」とみんなで聴いた。

 

『キネマと恋人』(2016年)のテーマ曲は著名な「CHEEK TO CHEEK」。光介さんが明かしてくれた創作の秘密が興味深く「このときありとあらゆる音素材を切り貼りしてぶち込んでいくような手法を試しているんだけど、他の曲で同じようなことをやったときにどうもうまくいかない。『CHEEK TO CHEEK』ぐらい元曲が揺るぎないと何してもわりと大丈夫ってことなんだと思う」(超大意)と。なるほどー、こういう話聞くの大好き。

 

ゴドーは待たれながら大倉孝二さんのひとり芝居)はシンプルな舞台なので曲もシンプル、曲数も少ない。KERAさんが言うには、大倉さんはこの芝居をやるのをずっと嫌がっていて「稽古場で大倉とふたりきりなわけじゃない、あいつ一回も笑わなかったよ。一回ぐらい笑えって思ったけど(笑)。アフタートークできたろうさん(初演時の主演)が来た時だけじゃないかな、ちょっと笑ったの」と。客席爆笑。「海外にも持っていきやすい芝居だなと思ったけど大倉に『絶対嫌です』と拒否された」そう(笑)。私は実は当時このお芝居観たもののあまり楽しめなくて(多分に自分が未熟だったんだと思う)『大倉さんは誰かとやりとりをするのがおもしろい役者さんなのにな~』と思っていたんだけど、この日の話の中でKERAさんが「大倉は他の役者の芝居を受けて反応するのがおもしろいタイプの役者だからね(だから本人がひとり芝居をやりたがらないのは当然なんだけど)」と言っていて、あ~そこをあえての大倉さんなのかと11年後の今あらためて思ったり。今DVDなど観るとまた感じ方全然違うんだろうなあ。

 

問題のデカメロン21』 ♪○○○!と合唱される曲を大音量でみんなで神妙に聴くなんともいえない時間(笑)。「(歌詞の中に出てくる)ムラセって誰が演ったんだっけ」というKERAさんの問いに「眼さんですね」と即答できる光介さんがすごい。リーフレットの対談にも書かれているけれど、光介さんはかなりずっと稽古場にいてくれるタイプの音楽家で、本当に助かると、あととにかく光介は仕事が早いと、KERAさんこの日100回ぐらい言ってた。(それとこれは夜の部の最後のほうでだけど)光介は全然怒らないよね、俺の台本が遅れてるせいで稽古場がかなりピリピリした空気になっている時も多いけど、光介がいることでどれだけみんな助かってるか、と言ってた。光介さんは「そうですかあ?」とニコニコしてたけど。(そういうとこだな!)

 

『ちょっと、まってください』のテーマ曲大好き。KERAさんもカッコイイねえとベタ褒め。子どもの声でキャストの名前が次々呼ばれるのだけど、これスタッフのお子さんが通う幼稚園で録ったのだそう。「みんなだんだん飽きてきちゃってね」と、こういう何でもない裏話聞けるの楽しい、豊かだ~。

 

(途中、休憩も挟みつつ進行。)この辺でいよいよ時間が危なくなってきて急ぎぎみで『睾丸』の音楽を聴いた後、『ドクター・ホフマンのサナトリウムの話題へ。このCDに収録されているお芝居の中で、これと次の『PRE AFTER CORONA SHOW』(MOVIEとリーディングアクト)の3演目を私は観ていないんだけど、KERAさんが「この『ドクター・ホフマンのサナトリウム』はメディアになかなか正しい情報が伝わらなくて苦労した」と言うのを聞いて、ハッ…私がまさにその誤解をしていた人間だ…と今さらここで気づいてしまった。「~カフカ第4の長編~」というサブタイトルから、カフカの書いた芝居だと今の今まで思い込んでいた…!申し訳ありませんKERAさん…。これは光介さん含むミュージシャンの生演奏付きの芝居で、楽器携えながら舞台上をけっこう移動したので大変でしたねと光介さんは振り返る。KERAさんは、KAATだから生演奏でやろうと思ったけど例えば本多劇場だと思わないよね、何かKAATだとやりやすいのかな、と。そしてまたKAATでやることあったら音楽劇みたいなのやってみたいねともチラリ。

 

『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』の上映とリーディングアクト『プラン変更~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~』は、コロナ禍の思い出とともに。KERAさんが客席に「これ観た人いる?」と聞いたらかなりの人が手を挙げててKERAさんも「2回(上演日&配信日)しかやってないのに!」と驚いてた、さすがガチのファンの方たち!(私は観てない!)シークレットゲストもすごくて(宮沢りえさんとかあと誰って言ってたかな、すごい名前がたくさん)よくあんなに出てくれたよねと。あと「このとき奥菜恵に久しぶりに出てもらったんだよね」「(『江戸時代の思い出』も思い出しながら)奥菜恵おっもしろいよねぇ。もっと芝居やればいいのにね」「でもあのあんまりやらないところもいいんだけどね」と可笑しそうに言ってた。同感。KERA「これ、配信の日の古田が全然ダメでね。配信じゃないほうの日はよかったのに」光介「そうでしたね(苦笑)」そうなんだ(笑)。

 

『ベイジルタウンの女神』はとにかく芝居の内容も音楽も、コロナ禍の余波を受けて楽しいものにという気持ちが働いていたねという振り返り。大音量で聴く「アガジュギアガジュギ」楽しかったなあ。仲村トオルさんと緒川たまきさんそして貧民街のみんながにぎやかに踊るあの場面がイキイキとよみがえる。4分半ある「エピローグ」について「ここは(高田)聖子ちゃんが後日談をけっこう長く話す場面なんだけど、台本がギリギリまでできてなくて。聖子ちゃんにはかなり早くに『覚えなくていいですよねっ!?』と(食い気味に)言われた。かなり早かったよ(笑)。わかったいいよ、って日記を読むということにしたけど」と(笑)。

 

KERAさんと光介さんの話はこの何十倍もあったんだけど、)とにかくなんとかdisc1の終わりまで駆け足で聴いて話して16時少し回るぐらい、たっぷり3時間!そしてSNSでちょっと予告あったように、最後に光介さんが持参のトランペットを生演奏!『百年の秘密』の「木の歌」を。吹きながら後ろの方まで練り歩いてもくれた。そしてKERAさんの歌まで。贅沢な時間だったな~。

 

 

【夜の部】

お客は一度店内から外へ出て、夜の部は17時に開場。ほぼ昼&夜は通しのお客さんが多かったみたい。

 

夜の部はdisc2を。12年のうちの9年分がdisc1で3年分がdisc2なので、disc2はまさに最近だよねと。昼の部からそうだったんだけど、話をするにあたりKERAさんはたくさんの資料を持参してその都度ペラペラめくり、そして光介さんは1作品ごとに作品のチラシを見えるところに立てかけてくれて、そんな小さなことからもふたりが作品を大切にしている感じが伝わってきたな。あと夜の部でKERAさんが製本台本を見せてくれたんだけど、どれも300ページ超あって俺たちよくやってるよねえと光介さんといたわりあう。ちなみにKERAさんの舞台の場合、製本台本は公演始まってから「記念に」と配られるもので、稽古中の実際の台本は(それも見せてくれた)コピー用紙を特大ダブルクリップで挟んだようなやつだった。KERAさんは最近製本台本に役者全員のサインをもらうようにしているんだけど、これメルカリで売ったらいくらぐらいだろうねとか(笑)。

 

『イモンドの勝負』これは「不条理劇」と呼ぶのがふさわしくて『江戸時代の思い出』はナンセンスコメディ。その違いはこっちは湿っているからかなあ、『江戸時代』ぐらいドライだとナンセンスコメディと言えるんだけどと解説。ナルホド。松永さんの罵倒のセリフがブッ飛んでる「イシダイラ失恋ダッシュ」もみんなで聴いた、KERAさんは「ガリレオ・ガリレイ」(という単語)ってすごく好きで何度も使ってるんだよねって(笑)。そして「劇団健康の頃からナンセンスコメディをやる劇団としてたくさんのナンセンスものをやってきたけど、『江戸時代の思い出』なんかもやって思うのは“ナンセンスは50代になってからのほうが面白い”」と。劇団を30年以上続けてきて、今そう言えるってどんなにすばらしいことかと思う。

 

『世界は笑う』では、CDには収録されていない、劇中で歌われた女優さんたちによる「Que Sera, Sera」を聴かせてくれたり。松雪さん→緒川さん→伊藤沙莉さんと歌い継ぐコレ華やかで可愛かったよなあ…。そして『しびれ雲』。(この演目に限らず)KERAさんや光介さんが「M.0」(エム・ゼロ)と呼ぶ、客電が落ちて真っ暗になってから明るくなるまでに流れる短い曲の裏話が面白かった。このM.0が流れているあいだに役者が位置についたり準備をしたりしないといけない関係で、お客が「もう明るくなってもいいんじゃないの?」と思ってもそれより長く曲を流しておかないといけない場合があると。『しびれ雲』だったら、小舟の中に井上芳雄さんが寝そべって、布を引っ張るテグスが切れないように注意してスタンバイする、などいろいろあるそう。あと挿入歌の「ああ、幸せの波はそよいでる」(こちらも山田参助さん歌唱)は、台本の途中で(いろいろ進行してから)KERAさんがラジオから歌を流す場面を書いたので、オープニングテーマを光介さんが歌モノへアレンジしたという。歌モノにすることなんて考えてないメロディだからどうなるかなと思ったけど、やってみたら意外にうまくいったから音楽って面白い、と嬉しそうな光介さん。この、ギリギリの状況で発揮されるクリエイティビティが光介さんはすさまじいなあと思う。KERAさんも「俺も思いつかなきゃいいのに書いちゃうからさ」と(笑)。それで書かれてしまったシーンに対して、光介さんが曲を作ったり、制作さんが『イモンド』では恐竜を準備したり『世界は笑う』では幻覚シーンを工夫したりという羽目になるらしい。でもKERAさんも光介さんもたぶんスタッフさんも、その予定通りにいかない部分をこそ楽しんでいる風があって、それが想定を超える作品のパワーにもつながっているんだろうなと感じた。

 

個人的にも音楽の衝撃が生々しかった『Don't freak out。あの特徴的なバグパイプの音は、KERAさんが「こんな感じの音楽」とサンプル(それはバグパイプではなかったらしいけど)を光介さんに聴かせたんだそう、あの不協和音っぽい感じを出したくて。劇中で演者が歌う歌、ボツテイクも聴かせてくれた。これらは緒川たまきさんが歌詞を書いていて(そのことを私はこのCDで初めて知って驚いたのだけど)、KERAさんが「緒川さんは歌詞を書くのがめちゃくちゃ早いから、曲を書くのが異常に早い光介とコンビ組んだらものすごい量産できると思う」と(笑)。いやーほんとKERAさんのまわりにいる方々のスピード感が恐ろしいばかり。数日前には詞もメロディも存在しなかった歌が、あっというまにオケまでできて芝居の中に組み込まれて役者に歌われているんだから。

 

この『Don't~』だったか『しびれ雲』だったかで「最近俺、稽古場で数値のことしか言ってないよね」というのも面白い話だった、「今のを10とすると13でやってほしいんだよね」とか、そういう。若い頃は「もっと、もっと」だったけど、今は繊細に精度を要求するような演出になっているという話。「それでできちゃう役者さんもすごい」と光介さんは感心していた。

 

『骨と軽蔑』がこのCDでは最近作だけど、音数の少ない音楽なので(曲数も少ないので)こちらを先に持ってきてラストに『眠くなっちゃった』という曲順にしたそう。その「今回は音数が少ない音楽になる」ということも、予告があるわけじゃないからね~(仕事がスタートしてからわかる)とKERAさんが光介さんに少々申し訳なさそうに。もっというと、(特に劇団公演の場合は、かな)役者も始まるまで自分が出る芝居がどんなのかわからないんだからすごいよね、『江戸時代の思い出』みたいなのか『Don't freak out』みたいなのかわからないのに、やりますって言うわけだから、とKERAさんが言ってた。そのぐらいのことはへいちゃらでないとKERAさんの芝居など到底つとまらないのだろうな。優秀で強い。

 

休憩を挟みつついよいよラストまで来て『眠くなっちゃった』KERAさんが今まさにDVD用の編集作業でこればかり見てる真っ最中だそうで思い入れもたっぷりに語られた。篠井英介さんが歌う「夜の色は青」は映画『Blue Velvet』のロイ・オービソンのような歌(“In Dreams”)をというオーダーをしたそうで(ケムリ研究室の相棒である緒川さんが夜の部の途中からいらしてて、この辺の裏話は助け舟を出していた!)確かにそういうイメージの曲。でも光介さんの凄いところは、毎回オーダー通りのもの以外にもいろいろ作ってみたくなるということで、採用曲はA、B、Cの「A」なんだけど提出したB、Cのデモも聴かせてくれた。(この話題にならなかったけど、デモは光介さんが歌を入れていて、それもお上手なのよね。)Bはベン・E・キングのような、Cはエバリーブラザーズとかのような(個人の感想)曲調だったなー。KERAさんいわく「このときはわかりやすくオールディーズっぽいものを選んでるね」で「A」なんだけど、たぶんここでトライしたBやCもKERAさんの脚本や演出を刺激してるんだと思う。光介さんも、作る以上は自分の曲が何かしら芝居に影響を与えられたらいいと思っている(大意)と何度も言っていた。『眠くなっちゃった』は、公演前半が装置の不良で休演になってしまったこともあるので再演できたらいいな(大変だけど)とKERAさんは言っていた。

 

夜の部もラストに光介さんが生演奏を。なんと右手でトランペット、左手でキーボードを操っての「眠くなっちゃった」。カッコイイーーー!やんややんや。夜の部終わったのは21時を回っていた。昼&夜で計6時間半以上のイベント、しゃべり続けたKERAさんも光介さんもお疲れさまでした~。

 

書ききれなかったけど他にも
KERAさんは録音現場に顔を出したことがない(自分も台本が大変な時で行けない)
・「90年代のJポップみたいな曲書いてって言ったらどうする?(KERA)」「なにかしら自分が面白いと思えるポイント見つけて『これが面白いと思う!』というものを書くと思う(光介)」
スズナリは狭い(劇場入りしてしばらくKERAさんは役者に何か質問されてもそればかり言ってた「いやそれよりもスズナリ狭いよね?」「こんなに狭かったっけ?」と 笑)
KERAさんが音が気になる話(スズナリの救急車やカラオケの音は気になるけどまあ仕方ない/シアタークリエの地下鉄の音は思ったほどでもなかった/蜷川さんの芝居の送風機のスイッチを切る音が気になった(タイミングが悪い)/厨房の音が気になります(今))
SNSでもめた(笑)「いい席はどこだ」の話
・今回のCDの制作はCUBEがお金を出してくれた、ありがたい(ナイロン30周年ということと、光介さんが公演ごとに記念に配っていたCD-Rがそのきっかけになった)
などなど面白い話がたくさんあった!忘れちゃうのがもったいなくて(何しろすぐ忘れちゃう)なるべく記しておきたいなと思ったけど全然書ききれてないし、たぶん脳内の皴の奥に挟まったまま出てこない記憶も多々なのは仕方ない。

 

こんなCDでも出ないと、なかなかこういう芝居の音楽だけの話をする機会はないので楽しかったとKERAさん&光介さん。ブックレットを激読みするタイプのリスナーとしては、制作の裏側や創作の秘密に迫る貴重な話を山ほど浴びられるこんなイベント「楽しい」でしかなかった!

 

最後にひとつ、光介さんがイベントの中で言っていた中で、心に残っているのが「お芝居できる人は尊敬しかないので」という言葉。あれだけクオリティの高い楽曲を次々生み出せるような才能あふれるプロフェッショナルの音楽家から、「お芝居をする人を尊敬する」というプリミティヴなひと言が出てくると思ってなかったので、不意打ちでちょっとびっくりしてしまうぐらいだった。ふだんなかなか音楽だけを取り出して聴くことがない芝居の劇伴を、今回のCDでまとめて聴くことができてよかったし、通常ならあまり表に出ることのない鈴木光介さんという劇伴作家の人柄や考え方にまで触れることができた今回のイベント、参加できて本当によかった。楽しかったー!KERAさん、鈴木光介さん、スタッフさん、長時間ありがとうございました!

 

 

【2024/10/05記】