月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」から記事一覧などに飛べます。

秘密のミーニーズ、CHAINS『CHAINS presents ONE STEP BEYOND Osaka -特別編-』 @ 梅田ムジカジャポニカ

「秘密のミーニーズ、来年は遠征したい!」と渡辺たもつさんが言っていたのが去年の終わり、そして年明け早々には「大阪ライブが実現するかも」というつぶやきがあったと思う。その時点で『行こう~!』と心の中では決めていた。その後詳細が発表になり、なんとCHAINS企画のライブにお呼ばれとのことで、これは楽しみにしないわけにはいかないツーマン…!ちなみに秘密のミーニーズは13年ぶりの大阪ライブだそう。

 

当日、ムジカジャポニカに迷わずたどり着けるかが心配だったけれど、梅田ダンジョンを地上に出たところで『落ち着けわたし!』と300回ぐらいGoogleマップ見直して注意深く進んだ結果、なんとかムジカジャポニカに到着。それにしても繁華街が激混みでびっくりしたー。今、新宿でも渋谷でもあんなに人口密度高いとこないのでは。万博のせいもあるのかな?

 

 

2025/5/18(sun)
梅田ムジカジャポニカ
CHAINS presents
『ONE STEP BEYOND Osaka -特別編-』
CHAINS
秘密のミーニーズ
open 18:30 / start 19:00
adv \3,000 / door \3,500(D別)

 

 

写真では何度も見ていたムジカジャポニカ!独特のサイケな雰囲気~。すでにステージにはミーニーズのメンバーの楽器がセッティングされてる。客席には東京からのお客さんもちらほら、そしてだんだん席が埋まってきて開演時間。

 

■秘密のミーニーズ
はー今日もカッコイイ5名様。たもつさんはオーバーオールにオレンジのTシャツ、淡路遼さんは髪をしばって刈り上げ見せててちょっとイカツめの大阪仕様!?メンバーが楽器を抱えて小さな音をつま弾き始めると、秘密のミーニーズならではの空気がステージにゆるやかに満ちていく、この時間の得も言われぬ幸福感と期待感…。フッとたもつさんのアコギのストロークが立ち上がり、青木利文さんの軽やかなフレーズが絡んできて「フォーク、ブルース&リバイバル」!淡路、たもつ、青木の3人がいっせいにマイクに向かって歌い出すオープニング、かっけー!この曲で始まったとたん、そこが一気にミーニーズの土俵になる感。淡路さんの声もたもつさんの高音もハリがあって絶好調な様子。そしてブンブンアクセルふかしながらなだれ込むアウトロ、青木さんのギターの最後の一音があいかわらず人轢きそうな勢い 笑(轢かれた)。1曲目からもう最高…!終わった瞬間客席からも歓声が!

 

なにしろ13年ぶりということなのでたぶん秘密のミーニーズを観るのは初めてというお客さんも多いはずなのに、さすがそこは大阪という土地柄なのか、初っ端から客席の反応もアツい!それに呼応してミーニーズの5人の演奏も始まった途端から見る見るギアが上がっていくように思えた。「午前0時2分」のダブルボーカルもいつになく艶やか、たもつさんのアコギの豊饒な音と青木さんのギターのエキセントリックな音のコントラストも冴え冴えとして見事…。今日のミーニーズ、めちゃめちゃイイ気がする…!

 

などと思っていたらたもつさんがギターをエピフォンカジノに持ち替えて、ゆるゆるっと始まったイントロは「雲の影」…ええっ3曲目でもう!いつもわりと中盤以降に演ることが多い曲なので驚いたけど、ムジカのサイケな空気にこの長尺曲はするっとなじんで、ハコごと客席を揺らしながら演奏は次第にヘヴィーさを増していき、気づくと荒れ狂う猛烈な音の嵐の中…。ラストの音が鳴り終わるか終わらないかぐらいに客席からはため息まじりの歓声が!東京からのビジターということを忘れるぐらいミーニーズの演奏がムジカの雰囲気に合っててすごくよかったな…。

 

13年ぶりの大阪ライブでメンバーも多少の緊張はあったと思うけれど、グッとテンション高めたまま次々と目の覚めるようないい演奏かましていく。淡路さんがアコギを抱えて3つのギターと野郎3声で砂塵の舞う渋ルーツロック「さすらい人」、そのあとに「たぶん13年前に来た時も演奏したと思う」とのMCで「名まえの無い鳥」。淡路、たもつ、青木の3声ですっかり復活劇を果たした感のあるミーニーズの古参曲にして代表曲、胸のすくような小気味よい演奏!(ところでこの曲、どうして「名まえ」という表記なんだろうとずっと思ってたんだけど、曲紹介のMCでたもつさんが「ぼくらByrdsが好きで、この曲も最初『名うてのバードなんとか』みたいな仮タイトルをつけていた」と言ってて、あ、それで!?それでなの!?!?「名うて」リスペクトの表記なの!?!?と思ったんだけどどうなんだろ!?)

 

さらにたもつさんが「めっちゃ久しぶりの曲やります」と言って「学校を辞めた女の子」と曲名を告げたとき、変な声出そうになった…。ずーっとライブで聴きたいなって思ってた曲!!!!いっやもー超超超かっけーーーーー!根底にこれがあるバンドだから私はミーニーズが好きになったんだろうなーと思う初期曲、たまらん!いやしかしこういうタイプの曲になると高橋U太&相本廉リズム隊のすさまじいまでのスキルとセンスが爆発するなぁ、おそろしすぎる…。青木さんの無双にもほどがあるフレーズが轟きまくり、それに負けじとたもつソロも唸りをあげ、このツインギターの恍惚よ…!淡路さんとたもつさんのダブルボーカルは妖しく色っぽく、ミーニーズサイケデリック祭り最高だ!まじカッコイイーーー来世までついてく!!!!!

 

はー完全に取り乱した…。ここで新譜後の新曲「晴れわたる空」を。“カラッカラに乾いた”サウンドをバックに淡路さんの声はどこまでものびやかに響き、たもつさんとのダブルボーカルからミーニーズの新名物(になるかな!?)4声コーラスへ。ダークでカオティックなサイケサウンドもミーニーズなら、このウエストコーストロックのほがらかさもミーニーズ。事前にSNSで言っていたように、今日ほんと「オールタイムベスト」な選曲かも。大好きな「おはなフェスタ」聴けたのもうれしかったな、そして「藪の中」も。この5人体制になってからのトライアルが実を結んで3声4声でのコーラスにもどんどん磨きがかかって、美しい曲たちが次々とこの5人の演奏で甦るばかりか輝きを増していくのを見るの、本当に感慨深い…。

 

たっぷり1時間の持ち時間だったけどあっというまにラスト、軽快な演奏で「ひとみしり」を。心から楽しそうに演奏するメンバー見てて「大阪来れてよかったね…!」と思ったし、私自身も来ることができてよかったなーとしみじみ。演奏し終えたメンバーにやんややんやの大拍手!大阪あったかい。たもつさんも淡路さんも言っていたけど、また時間をおかずに大阪ライブあるといいなーーー!楽しすぎたーーー!

 

<公式よりセットリスト>
01.フォーク、ブルース&リバイバル
02.午前0時2分
03.雲の影
04.さすらい人
05.名まえのない鳥
06.学校を辞めた女の子
07.晴れわたる空(新曲)
08.おはなフェスタ
09.藪の中
10.ひとみしり

 

(写真1枚だけペタリ。はーカッコよかったなー。相本さん捕獲できてなくてゴメンナサイ…!)

 

■CHAINS
さて後半はみんなお待ちかね、本日の主役CHAINS!私はミーニーズと直枝さんとの共演だった一昨年11月の下北沢440、そしてまだ記憶に新しい昨年11月の雲州堂で観て以来、3度目のナマCHAINS。スゴ演奏にブッ飛ばされるのはわかってて超楽しみにしてたけど、やっぱりブッ飛ばされたし喰らったなあ…!CHAINSの何がいいって、演奏腰抜かすぐらい巧いんだけど、全然難しいことしてるような顔してなくて、どこまでもフレッシュでみずみずしいところ。玄人筋の音楽ファンでも、音楽を聴き始めたばかりのような人でも、そのどちらをも強く引きつけるような魅力がある、これって凄いことよね…。

 

いやしかし(秘密のミーニーズもそうだったけど)CHAINSも、メンバー全員が全瞬間超絶かましてて、どこに目をやったらいいのやら、全部注視したくて困る…!それでいて、その一人ひとりの強烈な演奏が絶妙に溶け合って、世界でただひとつここにしかないCHAINSというバンドの音になっていることが尊すぎる。私は上手寄りで観ていたので目の前が丸山桂さんで、そのキーボードプレイを心ゆくまで堪能…ステキですばらしくて夢のよう。ご本人はなんてことない顔して弾いてるのがまたよいよね…(CHAINSのメンバーさん全員そうだけど…)。

 

一昨年の共演時もそうだったけど、新村さんが秘密のミーニーズのことを「レーベルメイトなんですよね」って何度も言ってくれるのでニコニコしちゃう。それにしても、こんなおっそろしいバンド2つのCD出してることだけとってもハヤブサランディングス(なりすレコード)すごい仕事してるなってあらためて思うよね…私などはリスナーとして足を向けて寝られないです…。

 

どポップ曲から迫力のサイケナンバーまで、そしてアンコールは「スーパースター」をぶちかまして、客席を沸きに沸かしたCHAINS。カッコよくて終始目を丸くしっぱなし。新村さんのとぼけたMCも味わい深く、楽しかったーーー!

 

--------------------------------------

 

はーーーなんてすばらしいツーマンだったんだろ。奇跡のような2組だったなあ…。いいバンドのいい演奏をナマで聴けるってことがどんなにシアワセなことか…!秘密のミーニーズもCHAINSも、演奏が飛び抜けてうまいのはもちろんなんだけど、それぞれ世界中でこのバンドにしか出せない歌心、音の魂みたいなものを、メンバー全員が身体の芯で共有しているところが何より尊い。メンバーの音の単純な足し算でなく、そこから生まれ出るバンドというひとつの生き物の出す音を聴く感じ。これこそがバンドを聴く醍醐味だし、この幸福、この高揚感は、ちょっと他で得難いのだよな…。

 

そしてあらためて、秘密のミーニーズよかったなー。いつもいいけど今日特別よかった!ある種の遠征マジックもあったのかな?淡路さんのvoはひときわ伸びやかでたもつさんの高音含む3声の完成度高く、U太さんの鋭いドラムと相本さんの辣腕ベースはバンドの音を率いて強く、青木さんの端正かつ激烈なギターは今日も唯一無二でたもつ&青木のツインギターは最高だった!ミーニーズの広い世界の海も大陸も一気に巡るような選曲はまさにSNSで言っていた「オールタイムベスト」「渾身のセットリスト」と感じたし、秘密のミーニーズを60分間できっちり自信をもって紹介し尽くすようなライブだったと思う。13年前は(どころか5年前さえ)このバンドのことを知らなかった自分が、こうして大阪でのライブに行くことができて、晴れ舞台を目にすることができて、よかったな…。

 

音楽の聴き手冥利に尽きるような、豊かで素晴らしいツーマン。こんなごほうびみたいな夜があるなら、日常もがんばろ…って思えた。CHAINSも「また京都でご一緒しましょう」とSNSに書いてくれてたし、再び共演があるといいなー。CHAINSのみなさん、秘密のミーニーズのみなさん、ムジカのみなさん、お会いできた方々、本当にありがとうございました!!!!!

 

【2025/05/27記】