3月に初の東名阪ツアーを敢行した棚木竜介と図書館が、いよいよ初のワンマン!ということで、私は3月の柴崎mod以来に足を運ぶ棚図書ライブ。明日からGW後半という開放的気分の金曜夜、阿佐ヶ谷mogumoguへ。この日の午後~夕方東京は強い雨に降られていたのだけど、ちょうど私が阿佐ヶ谷駅に着いたくらいにすーっと弱まってきた。初めて行くmogumoguは阿佐ヶ谷パールセンターのアーケードの入り口からすぐで、So 便利!
2025/05/02(金)
阿佐ヶ谷mogumogu
『棚木竜介と図書館ワンマンライブ』出演:
棚木竜介と図書館DJ:
長坂雅司(夢見る港)open19:30 / start20:00
前売り¥2,400 / 当日¥2,800
(共に+ワンドリンク)


細くて急な外階段を一気に3階まで上がるとmogumogu。中はタテに長くて、つきあたりがステージ。一段高い奥側に不知火さんときむらさんの楽器、段差の手前に棚木さんと中嶋さん、というタテ型二段構えでメンバーの楽器がセッティングされてた。ステージ脇のブースでは夢見る港の長坂さんがDJ中!長坂さん、いろんなところでたくさんDJされてると思うけど、私は実際に回してるとこ見るの初めてだったので、いつもと違う長坂さんカッコイイー♡と思いながらまじまじと見たり聴いたりしてしまった。中国系のお店に合わせて?なのかな、B級アジアンみたいな選曲、すっごい楽しかった!フシギでナイスな音楽いっぱい~。

DJタイムのラストに長坂さんが流したハウンドドッグの「フォルティシモ」に合わせて、棚木竜介と図書館の4名様が入場~。リングに上がるみたいなエモさあった。(どなたかもSNSに書かれてたけど、きむらさんがさらっと「知らないけどイイ曲」と言ってたことが衝撃!だったけど 笑)
記念すべき初のワンマンライブ、たぶん客席も棚図書好きばっかりが集まっている親しく気のおけない空気で、メンバーもリラックスしてたかな、いつも楽しそうな棚図書だけどいっそう楽しそうな演奏ぶり!棚図書ファンになって日が浅い私にとっては、よく聴いている最新『BAUM』からの曲と耳なじみのないそれ以前の曲とがかわるがわるに演奏されて、楽しく新鮮!メンバー自身が「演奏するのいつぶりだろう?」と言いながらの曲もあり、きむらさんが「自分たちも思い出しながらやってるんで、途中でドリンク買いに行ったりしながら気楽に聴いてくださいね~!」と。
ひとなつっこいメロディーとゴキゲンな演奏がもったいないほど次々繰り出されていく!棚図書が誇るメンバー全員のコーラスもイキイキと輝いて。特に今日、ワンマンの晴れやかさもあってか、みんなの歌がひときわよかったなあ。完成度を目指して小さくまとまるんじゃなく、それぞれが気持ちよく歌った結果、唯一無二のコーラスワークが生まれるような。全員がメインボーカリストのようー。
それにしても棚木さんの曲は、誰がどこから聴いても、たとえお名前シールついてなかったとしても「あ、これ棚木くんのね」ってわかるぐらい棚木印100%!なのに、どの曲も似てなくて、自然体でありながら個性いろいろなのがフシギだしすごいなーといつも思う。こんなに一度にたくさん聴いても退屈するってことがない。そしてそれは1曲の中でもそうで、リズムやメロディにめくるめく展開があって毎曲ハッとするような驚きがある。「燕のねぐら入り」とか、オーセンティックなロックチューンでありながら、後半あのナカジさんの謎の掛け声(今日も楽しそう!笑)入るパートになるとガラッと印象変わったり、おもしろいー。もしかしたら棚木さん自身がわりと飽きちゃいがちな人でこういう曲作りになるのかしら、とか、メンバー全員があらゆる曲をスッと(しかもこれまた自然体で)演奏できちゃう有能ミュージシャンゆえ棚木さんの曲が活きるんだろうなー、とか思いながら聴いていた。
ナマで聴けてうれしかった「crazy feelin',crazy groovin'」、予約フォームのリクエスト曲アンケートでダントツ人気だったという「ディランのハープ」、今日もやっぱり爆笑しつつ驚いちゃった新曲「ストロベリーカタルシス」(いいタイトルだ~)、そしてもちろん何度も聴いた『BAUM』の大好きな曲たち。それから、私が聴くのは12月のライブ以来2度目だった「同じ轍」。心の奥底の思いを振り絞るような棚木さんの歌に、心臓をわしづかみにされるようだったな…。
途中、メンバーもアルコールを補給したりMCしたりしながらのなごやかな時間。そういえばきむらさんがMCの中で「28歳」とさらっと年齢に触れていて、思った以上にヤングでびっくりしてしまった!お若いのはわかってたけど、ドラムめちゃめちゃうまいし参加バンドもたっくさんあってものすごいキャリアを感じていたから、さすがにもう少し上だと思ってたー。そりゃフォルティシモも知らないわけだ。20代であの堂々たるドラムプレイ…凄いな。この日も、90分余りのワンマンのあいだずーっとイケメンなドラムだった!
きむらさんの叩きっぷりにマイっちゃったり、ナカジさんの七色のギターや美しい鍵盤の音にうっとりしたり、不知火さんの腕の立つベースに心奪われたり、棚木さんの色っぽい歌と時折激しいギタープレイにやっぱり「惚れてまうやろー」ってなったりしているうちに、楽しい時間はあっというま。アンコールに大好きな「ひかりを愛でながら」を聴くことができて、満たされた気持ちのうちにライブ終了。棚図書メンバーが楽しそうだったし、客席もみんな楽しそうだったし、なんてしあわせなワンマンライブ。この場の一員になれてよかったな…。ちなみにライブ後にも長坂さんのDJがあり、演奏直後にかかったのが五木ひろしの「Ride on time」カバーで、コレよかったなー、みんなに大ウケ。


(2枚だけペタリ。私の位置からだと不知火さん捕獲できずでゴメンナサイ!)
後日、棚木さんが上げてくれたセットリストがこれ。ワンマンだから当たり前だけど、棚図書に次ぐ棚図書!そしてアタマからオワリまで全部イイ曲なの本当にすごい。満たされた…。
01.心の庭
02.チェンジザワールド
03.燕のねぐら入り
04.黄昏
05.crazy feelin',crazy groovin'
06.同じ轍
07.かなで
08.Ash
09.Camel
10.ディランのハープ
11.ストロベリーカタルシス
12.漫画
13.波紋ベイベー
14.アイスコーヒー
15.最終回
16.みじかいなつ
17.リバースデイ
~enc~
18.ひかりを愛でながら
棚木さんによると、バンドはこのあと新作の録音に入る予定なので、ライブはしばらくないかもと。いやそれにしても『BAUM』も去年出たばっかりなのにね!今の棚図書の勢いはとどまるところを知らない!あっというまにまたスゴイ新作ができてくるのでは…。
この日は、BAUMツアー名古屋編をパッケージした『ライブアットブラジルコーヒー』も発売されて、私は通し番号002番を購入!このCDやこれまでのアルバムを聴きながら、次のライブと新作を待っていよう~。休日前ということもあって終演後も会場全体がほわほわした空気に包まれていた。棚木さん、中嶋さん、不知火さん、きむらさん、それに長坂さんやお店の方やご一緒できたみなさん…、楽しいライブありがとうございました!


【2025/05/22記】