月夜のドライブ

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こまっちゃクレズマの夏休み『島風に吹かれて。』 @ 代官山 晴れたら空に豆まいて

画像夏休み最後の日曜日、代官山にこまっちゃクレズマ観に行ってきました。いつも同じことばかり書いてるけど、こまっちゃクレズマのライブはほんとに楽しい~!そして、共演の大工哲弘さんが、もう、最高!でした。梅津さんも、大工さんも、なんてチャーミングなおじさんなんだろう!

 

こまっちゃクレズマの夏休み(3)
晴れたら空に豆まいて2周年記念特別企画
■8月31日(日)代官山・晴れたら空に豆まいて
島風に吹かれて。』

こまっちゃクレズマ:
梅津和時(sax,cl)
多田葉子(sax)
松井亜由美(vl)
関島岳郎(tuba)
夏秋文尚(ds)
guest:ロケットマツ(p,etc)

大工哲弘(唄、三線

17:00開場 18:00開演
前売\4500 当日\5000(ともに+drink代)

 

メンバー紹介時にもアナウンスがあったのだけど、昨年こまっちゃクレズマを脱退した新井田さんの替わりとして、今年に入ってからずっとサポートでドラムを叩いていた夏秋文尚さんが、このたび正式メンバーに決定、とのこと!6月のライブのときに梅津さんが「正式メンバーにならないかと誘ってるところです」と言っていたの、本当になったんだね。ものすごくステキなできごと。夏秋さんにとっても、こまっちゃクレズマにとっても、ワクワクする未来のはじまり、だね。なんだかすごくうれしい。

 

この日のライブ、まず第一部がこまっちゃクレズマのみのステージ。こまっちゃを観るの3度めだけど、私みたいな引きこもりリスナーの狭い世界にどかんと風穴を開けるような音楽、いつもながらものすごい爽快感。サックス、バスクラリネットテューバ、ヴァイオリン、ドラム、そしてゲストのロケットマツさん(fromパスカルズ)のアコーディオンやピアニカ、それらが激しい陣取り合戦のように「すきあらば」というしたたかさで音を炸裂させ合い、かと思えばときに同時に高みに駆け上がっていく様、とにかくエキサイティング!とりわけ、各楽器のソロやたっぷりのテューバソロまであった3曲めのナンバーは圧巻だった。夏秋さんの長い長いドラムソロ(3分はあった)…、あまりのカッコよさに息が止まって死にそうになる。そのソロから、梅津さんの号令一下、全員を率いて走り出す瞬間のドラムの音も大好き。こまっちゃクレズマ、カッコイイなあ…。

 

こまっちゃのみのステージは6曲ほどで終わり、第二部はゲストの大工哲弘さん(→公式サイト)のソロステージ。沖縄県石垣島八重山民謡の第一人者、なのだけど、サイトを見ればそんな有体なプロフィールに収まらない方なのは明らか。三線を弾きながらの「唄」の広がりと深み、そこにはどんな人も惹きつけずにおかない力があって。そしてゆるいギャグをさりげにMCに挟む、大工さんの飄々とした人柄がまた可笑しくもすばらしいー。

 

でも何より、第三部での大工さんとこまっちゃクレズマの共演が、もう、最高でした!大工さんも梅津さんも、もうお孫さんがいる年齢だそうなのに、ほんとチャーミングでキュートで、ね~。沖縄民謡をはじめ「お富さん」「東京節(っていうんですね、あの曲…♪パイノパイノパイ♪ってやつ)」「生活の柄」まで飛び出すセットリストも面白ければ、梅津ナンバーでの大工さんの息切らしながらの踊りも愉快だったなー。(梅津さんがその不思議な踊りを長く見たいあまり、演奏を延ばしてた。笑) 自然と客席まで一体になって手拍子し、最後にはみんな立ち上がって踊り出し。そうそう、お客で来てたらしい知久寿焼さん(パスカルズ)もゴキゲンでステージで踊ってたっけ(笑)。ほんと、楽しかったー。

 

どんなゲストでも鷹揚に招き入れることのできる、こまっちゃクレズマの音のゆたかさってすごい。たぶん梅津さんやメンバー自身でさえ、実際にやってみるまで何が飛び出すかわからないんじゃないかと思える、まるでびっくり箱のようなこまっちゃクレズマのライブ。次はどんなふうに驚かされるんだろう? 次の機会が、またドキドキと楽しみです。

画像

そうそう、会場で“ジャック達仲間”のtacarinさんにお会いしてびっくり。tacarinさんはお友だちに誘われての初のこまっちゃライブで、開演前にチラシ見てはじめて夏秋さんが出ると知り、意外な縁に驚いたそうです。次は、ジャック達のライブでお会いしましょうね~。