月夜のドライブ

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福島ピート幹夫 40th BIRTHDAY PARTY!Vol.2 @ 下北沢440

画像ピートさんお誕生日おめでとう!ってことで、われらがジャック達のベーシスト・福島ピート幹夫さんの40thバースデイ・ライブVol.2に行ってきました。やーとにかく強烈なライブだった!3時間半のあいだに10アーティストという数も凄ければ、各バンドきっちり2曲ずつで入れ替わる潔さも壮観だったのだけれど、それ以上に何が凄いって、ふつう10もアーティストがいれば、1つや2つはつまんないバンドや歌い手がいそうなもんでしょ? この日はそれがナッシング!好き好きは当然あるだろうけど、とにかく出るアーティスト出るアーティスト濃くてアクが強くておもしろかったー。

 

個人的な好みで言うと、特にインパクトあったのはDISCO20000、浜野謙太と在日ファンク。そして、いいなー好きだなーって思ったのは(ジャック達はまあ別格として)ヨシンバとafricoかな。以下、(イマイチあやふやだけど)出た順に感想をちょこっと。

 

OFFICE DOOLITTLE Presents
福島ピート幹夫~40th☆Birthday☆Party!Vol.2~(誕生日当日)
@下北沢440
2008年2月15日(金)
africo+野村卓史(グッドラックヘイワ)/IMONES/トペコンパンチ/ヨシンバ/る*しろう/えみコバーン/浜野謙太と在日ファンク/アヤコレット/DISCO20000/ジャック達/DJ:MIZYZY

 

る*しろう

キーボード&ボーカルの女性、ギターの男性、ドラムの男性の3人。いきなりの爆音演奏&破壊ボーカルにびっくり。ギャーとか叫んでた(笑)。超テクの果てのパンキッシュプログレというような趣。そのあまりに好き勝手な炸裂ぶりはある意味爽快。ボーカルはピートさんとのエピソードを織り込んで歌ってたみたいなのだが、爆音&破壊すぎてよくわからず(笑)。ま、その勝手さも含めてたぶんバンドカラー。

 

■ヨシンバ

10バンドも出るのだから最小限の転換で済ますのだと思ってたら、キーボードは全部片付けてるしマイクの位置も変えてるしで、ふつうにセッティング替えしてて驚いた。で、ヨシンバ。CDは聴いてたけどナマははじめてで、個人的にすごく楽しみにしてたのだけど、これが期待をはるかに超えるすばらしさ!!いや~ヨシンバ、いいわ…。人なつこくてあたたかいバンドサウンド、吉井さんの魅力的なボーカル、珠玉のメロディライン。けすいけくんから「素晴らしいですよ」って聞いてたコーラスワークがまた鳥肌モノで。朝倉さん&西村さん、あんなに美しいコーラスつけるイメージないのになあ(笑)。1曲め「浮かび方」ですっかり心奪われて、2曲めピートさんのサックスを迎えた「背中」が、またあまりによくって。間奏でピートさんの激しいサックスの音色が入り、演奏が駆け上ったところですべての楽器がふっと断ち切れた瞬間。その怖いほどのうつくしさ。涙が出そうだった。たった2曲だけだったのに、終わったときには深く深くタメイキついてた。ヨシンバ、いいバンドだなあ…。またナマで観たいバンドが増えてしまった。

 

アヤコレット

一転、ピアノ弾き語りの女性アーティスト。赤いベレー帽に白いワンピース、細くてかわいらしくてちょっとフシギ系なアヤコレットさん。転がるようなピアノの旋律がとってもステキで聴き惚れてしまった。繊細で美しく、それでいて芯の強い感じの歌を2曲披露。2曲めにはピートさんが参加して、ピョロロン笛(あれ正式名称何でしょう、スライドするヤツ)吹いたり、コンビニ袋ガサガサとSEで鳴らしたり、もちろんサックスも吹いたり。

 

■ジャック達

ナント、もうここで登場したジャック達。こないだのクアトロからサックス吹くピートさんばかり見続けてきたので、ベースを担ぐ彼が、なんだか新鮮~!1曲め、予告どおり新曲で、「謎の帽子屋」(たぶん)。ここのところの新曲群には珍しく、わりとゆったりめテンポの1曲。せつなさをはらみながら未来に開かれていくようなサビのメロディ、つくづくジャックらしいなと思えてキュンとする。でも、この怒涛のイベントの中では、このオーソドックスなよさ、ちょっとわかりづらかったかな~なんて気も…。ジャック達、演奏もメロもド派手な曲が多いんだから、こういうときはそういうナンバー選べばいいのになーとか余計なこと思わなくもないけど、こういうときにこそあえて新曲やっちゃったりするのがジャック達なんだよね…(笑)。ま、私は彼らのそういうわかりにくさが大好きなんだけど。2曲めは新曲…ではなく、ピートさんのリクエストとのことで「ハイランド」。キハラさんのストローク、夏秋さんのタムの音、4人の演奏の壮絶さ…。あーカッコイイ!!でも…あっというまに終わっちゃった…。はぁー…。正直なところ、「ジャック達目当て」と思ったら2曲なんてそりゃ圧倒的に物足りないです。まったく観れないよりはずっといいけど、“ジャック達欲”だけが刺激されて、あとはカンペキお預け状態…。ああ、ジャック達のナマ音、いやってほど浴びたいなーーーーーー。あ、そうそう、MCで一色さんがピートさんに向かって「誕生日おめでとう!40代はね、ポジティヴに生きられる最後の10年だから!」と言ってたのがおかしかった。ソレお祝いの言葉なのか…(笑)。

 

■トペコンパンチ

ステージ上入れ替わり、総勢8人の女性が(G、G、B、Dr、Perc、Sax、Cho、Cho)!「今日はお休みの人もいてギャルバンみたいになってますが」とMCしてたので、ほんとは男性メンバーもいるらしいけど(ピートさんも)。カバーなのかな、英詞のソウルナンバーを2曲。ボーカル&ギターの女性がよかったなー、ちょっと日本人離れしたソウルフルでパンチのあるいい声してるんだ。2曲めではピートさんも登場。っていうか、ピートさんおいしいとこ持っていきすぎ(笑)。

 

■DISCO20000

もう、これは説明不可能…(笑)。やーおっかしかったなー!!!!ジャック達のライブのときのMCで一色さんが「DISCO20000とか、すんごいよ~(笑)」と言ってたので、「これか!」とすぐにわかった。Vo、Dr、Bの男性3人。ボーカル・MIYAKOさんのぶっ飛んでるんだけどなんだかカワイくて笑いを誘う絶叫ボーカル&パフォーマンス。ベースがあの(元(?)レムスイムの)内田典文さんだっていうのも意外でおかしい。あーヘンなもの観た、おもしろかった!でも音だけ思い出すと意外にカッコよかったのかも。

 

■IMONES

圧倒的にうまくてびっくりした。ものすごく自由で達者なバンド。ハンチング度高し(たしか5人中3人)。ボーカリストがとーっても歌がうまい。声もいい。なんとなく、あがた森魚さんをもっとブルージーにもっとソウルフルにしたような、歌の自由さ、そして存在感。ギターがボーカル含め3人もいて、3人ともそれぞれにうまいのにほんとビックリした。いい音だったなー。いいバンドっているものだ…。

 

■えみコバーン

ギター弾き語りのえみコバーンさん、ドラムのつやこブラさんと。ものすごく抽象的な言い方だけど、彼女の歌、たとえば、積もった雪の上についたウサギの足跡みたい…なんて、思うんだよね。そこにやさしさを感じる人もいれば孤独を感じる人もいるし、綺麗だと思う人もいれば残酷さを感じる人もいるし、もしかしたら、何も感じない人もいるかもしれない。でも、ささやかな足跡に思わず振り向いてしまうタイプの人には、何かを残す歌。

 

■浜野謙太と在日ファンク

クアトロに続き今日も登場のハマケンさん。名前のとおり、ハマケンさんがJBをやる、というコンセプトのバンド(たぶん)。メンバー(ピートさんも!)は手練揃いで音はめっちゃカッコイイ、そしてそこにJBがのりうつった(もしくはJB“に”のりうつった)かのようなハマケンさん。動きがすげー!あれ、訓練なのか天性なのか、たぶん両方あってのものなんだろうけど、もうあの動きだけで「日本のJBはハマケン」ってことにしといていいんじゃないかと思ったよ(笑)。いやーすばらしい(…たぶん)。

 

■africo+野村卓史グッドラックヘイワ

当初は別々に告知があった両アーティスト、いっしょに登場。クアトロのときに全員プレゼントだったピートさんのソロアルバムの中にこのafricoの演奏が1曲入っててそれがすごくよかったんだけど、ナマもやっぱりよかったねー。ギターの人はIMONESにもいた人だった。すごくいい響きのギター弾く。ジャック達のセカンドアルバムでもたくさん演奏してる小林睦実さんのパーカッションがカッコよくて見惚れる。あと「ドラムの子、カワイイね」「この界隈にはあんまりいないタイプのカワイさ」とか、隣のあやさんと話す(笑)。野村卓史さん(オトコマエだ…)のピアノや鍵ハモは、すごく楽しくてセンスのいい音してたなー。そして真ん中でサックス炸裂。んー最後までピートさんカッコよすぎ。

 

 

10アーティストそれぞれに、別々の方向にとんでもなく濃かった…。あまりの濃さに、「夜夢に見そう」とか言ってたんだけど、ほんとにこの夜、夢に出てきたもん、ピートさんとかいろんなバンドとか(笑)。

 

おもしろいアーティストっているもんだよなーとつくづく思うとともに、そんなバンドやミュージシャンがピートさんのまわりに集まっていることにあらためて驚く。クアトロとこの日の440、ほんとにすごい音楽にあふれてたな…。こんなにたくさんのおもしろい音に一気にふれられたこと、ピートさんに感謝。

 

すばらしいイベントをありがとう。ピートさん、あらためてお誕生日オメデトでした!