月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

ロックなたて笛

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もし自分の息子がエレキギターをジャーンとかき鳴らして
「オレはこれで食っていくんだ」と宣言したとしても
2004年の親は驚かないし止めもしないだろうけれど
いい大人が縦笛を口にくわえて「これで食っていく」と言ったなら
ちょっと心配もするし親だったら止めたくもなるんじゃないだろうか。

そんな、ロックと言われてる音楽が
ロック創世記なら簡単に持てていただろう
「ヤバさ」や「いいかげんさ」や「ドロップアウト感」を、今は
ロックからもっとも遠い音楽をやっているように思われてる目の前の4人こそが
もっとも持ち得てるような気がしたのだ、昨日見た栗コーダー

だってね、いい年をしたオトコが4人も揃って何をするって
プロジェクトX的な大事業をするでもなくただリコーダー吹いてるんだよ。
なんという非生産!なんという非効率!
夏休みのドリルを仕上げるように計画的に
ロック的なものに向かってお行儀よく努力しているロックより
よほどロックでしょ。音はなごみ系だけれども。

実はナマ栗Qは初めてでしたが見てよかった。
この人たち、音楽が好きでしょうがないんだなあと思った。
こんな音楽を世界の真ん中ではないにしろ隅っこのどこかで
申し訳なさそうにかつずうずうしく、そして何よりも美しく、
10年も響かせ続けてるってすばらしい。

ゲストのK1氏のギターはここのところずっとそうであったように
妖しくサイケデリック。最後のアンコールで
K1氏と飛び入りゲストのクスミ氏という並びが意外だったんだけど
おーそういえば「骨」の作詞作曲者でありましたか!

*「The SUZUKI meets KURICORDER QUARTET」