昨年5月発売のアルバム『BAUM』を引っさげて初の東名阪ツアーを敢行!の“棚木竜介と図書館”。ツアーファイナルの東京編を、柴崎modに観に行ってきた!前の週末に名古屋、大阪と回ってきてバンドはきっとノリにノッてる状態だろうな~と予想していたけど、まさにそうだったし、対バンも面白くてとっても楽しいライブだった。観れてよかった!
3/16(sun.)
棚木竜介と図書館 2nd Album“BAUM”リリース記念東名阪ツアー「バウムくわへん?”東京編”」
柴崎mod
Open 11:30 / Start 12:00
当日 3,000円+1Drink
前売 2,800円+1DrinkKsayaka
ジョルジョデコヤツ(バンドセット)
棚木竜介と図書館



移転して新装オープンしたばかりの柴崎mod。私は以前の店舗には行ったことなくてこの日初めて。駅から1分という迷いようがない立地のはずなのに、やはり道迷力(みちまよりょく)を発揮して一度通り過ぎてしまった…。ドキドキと地下に降りていくと、白を基調にしたシュッとした店内!カセットテープとかたくさん売ってて楽し。本日のナイスなBGM(夢見る港の長坂さん選曲だそう、とても長坂さんぽかった!)に耳を傾けつつ開演を待つ。

■Ksayaka
アコギを抱えて現れたKsayakaさん(何て読むのかなと悩んでたら普通にケーサヤカさんだった、そっか!)、ささやくような歌声が印象的なシンガーさん。静かなおしゃべりの声も低音で魅力的…などと思いながら聴いていたら、途中、打ち込み音源バックに歌う曲がすごくよくてびっくり。心の中で『ゴリゴリの宅録ッカーじゃないですか…』と驚きつつ。とはいっても、歌も音も作りこみすぎず隙間のある感じがとても心地よくて。ポエトリーリーディングに近いような歌や、あとボーカルが影絵のように重なって追いかけ合うような歌。声高じゃないのに独自の強さがあって、すごく印象的だった。素敵な歌を聴いたなあ…心に残る演奏。
■ジョルジョデコヤツ(バンドセット)
こちらもまったくお初で、当日まで今ひとつ読み方がわからなかった(いやカタカナだからそのままなんだけど、ジョルジュ?デコヤッ?と今ひとつ飲み込めてなかった)ジョルジョデコヤツさん。大勢出てきてセッティングしてるー!何人編成なのー!なんか恐竜のぬいぐるみあちこちに置いてるー!誰が歌う人なのー!…と興味しんしんで眺める。ほっそーい体躯のサラサラヘア&お髭の人がジョルジョデコヤツさんらしきG&Vo、あとB、G、Dr、Kb、Cho、の6人編成。大人数バンド好き好き。これがまた和サイケデリックな独特な音楽で!とてもよかったなあ。リズムもメロディも全然一筋縄でいかない感じで、ギターやキーボードの音色もめちゃめちゃ凝ってるし、歌詞もおもしろくて、極彩色の楽しさ!ジョルジョデコヤツさん+Gの人+Choの人でハイクオリティ男声コーラスにこだわってそうなのも興味深かった。全員がTHEポップ職人。あとKbの女性、何か見覚えあるような…と思ってたら、MellMellサポートで拝見したことがある菊竹南さんだった、今回もその時の印象同様、巧者なすさまじいキーボードさばき。ジョルジョデコヤツバンド、ここまで構築された音をナマで鳴らせるのスゴイな~おもしろかった!
ちなみに各バンドの出番の前に、背後の白い壁にバンド紹介の短いコラージュ映像が流れて、楽しいなーと思って眺めてたのだけど、こちらジョルジュデコヤツさん作成だったそうだ。センス良~!
■棚木竜介と図書館
modの場内も混み混みになってきてる中、待ってました棚図書!ぷわーんとしたギターの音ときむらさんのタイトなドラムから「漫画」、うわーーー今日もカッコイイ…!4つの楽器が緊密に絡みあい、4人の声が入れ替わりながら重なりあう棚図書の音、たまらん…。そして棚木さんの歌は今日もいろっぺーなー。ツアーファイナルということで会場の拍手も熱い。はーそれにしても演る曲演る曲ぜんぶいいの、何なのもう…。「燕のねぐら入り」こういう淡々と流れるミドルテンポの曲には弱い…いつもサビの中嶋さんの合いの手みたいなの、なんて言ってるんだろー!?と思う、めっちゃ楽しそう(笑)。MCでは名古屋大阪ツアーが楽しかった話などを挟みつつ。SAでごはん食べた話とか足湯の話とか。バンドのこういう話を聞くのはいいねー。そしてこの密な時間を経たバンドの充実した空気が演奏にもめちゃめちゃ出てる感じしたよ!
今日のハイライトその1は、SNSでも予告されてた新曲!「ツアーの車中で聴いてメンバーで爆笑した」と書かれてたし棚木さんは「びっくりしないでくださいね」と始めるしで、いったいどんな?と想像つかなかったんだけど、実際に聴いてみたらホントにびっくりしたし爆笑した(笑)!!!!しかもすんごくいい曲だった!!!!そんなことってある!?!?きむらさんのヘヴィメタみたいな爆裂ドラムかっけーーー!終わって不知火さんが「この曲どう演ろうかって相談したとき棚木くんが『スクールウォーズ』って言ったんだよね」と可笑しそうに明かしてくれた。どんな(笑)!棚図書スゴイなあ、想像の上の上の上いく新曲出してくれる!次からまたコレ聴けるの楽しみだ~!
中嶋さんがさっとリコーダーをポケットに忍ばせたの見て「最終回」だ…!と。どの曲もたっぷりのコーラスとたっぷりのギターとベースとドラムと。4人の声と楽器のシンプルなサウンドなのに、ものすごく潤沢で贅沢。「波紋ベイベー」棚木さんの歌聴くと生きてるなーって感じする…。そして棚図書のサウンドは、ロックミュージックの王道のカッコよさ全部盛り!なんだよね。この波紋ベイベーの中嶋さんのギターの駆ける音色とか棚木さんとツインになるとことか。「みじかいなつ」のきむらさんのハイハットの音とか。普遍をおそれず堂々とまっとうで、結果ほかのどこにもない、飛び抜けて棚図書だけの音になる。最高だーーー!
しかし(私は鈍感リスナーで音のよさってあんまり判別できないんだけど)modの音はよいなーと思った!棚木さんのギター、中嶋さんのギター、不知火さんのベース、それぞれが際立ちながら、とっても鳴りのいいキモチイイ音で耳に飛び込んでくる…。と、ゴキゲンで聴いているうちに「ひかりを愛でながら」。あーダメだいつ聴いても泣いちゃいそうになるな…。満場の拍手でアンコールは「ソフロ」。12月のときにファーストを購入して以来ヘビロテしてる~いい曲!はーカッコよかった棚木竜介と図書館!ツアーファイナル観れてよかった!新装柴崎modもいいハコ!たっぷりいい音に満たされてしあわせだ…。
それにしても『BAUM』みたいな名曲揃いのアルバム1枚作ったらこの先どうする?って少しは困りそうなものなのに(←凡人考え)、そのあとも出てくる新曲出てくる新曲それぞれによくって、今日のもスゴかったし、今の棚図書向かうところ敵ナシなんだな!!!!と思うー次も楽しみだー。
セットリスト(たぶん)
01.漫画
02.はる
03.燕のねぐら入り
04.かなで
05.(新曲)
06.Camel
07.最終回
08.波紋ベイベー
09.みじかいなつ
10.ひかりを愛でながら
encore
11.ソフロ

(例によってうまく撮れてないけど1枚ペタリ)
Ksayakaさん、ジョルジョデコヤツバンドセット、棚木竜介と図書館、濃い3組のエキサイティングなライブ、楽しかったなー。ありがとうございましたー!
帰りがけに、憧れだったグッズ(もうないと思ってた)棚木竜介と図書館×夢見る港のクリアファイル購入できて歓喜!パッと見てすぐ誰だかわかるほんわかイラスト、きむらさん天才だー。このライブ(2021年10月の夢見る港『再出航』ライブ)のときにはどっちのバンドのことも知らないでいた(あとからアーカイヴで観た)私が、今では全員大好き。今ツアーのリアルチラシも手にできてウレシヤ。


【2025/03/29記】