月夜のドライブ

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TELLISON『CONTACT! CONTACT!』

画像ここ2カ月ぐらい、weezerと同じぐらい聴きまくってるのがTellisonというバンド。UKインディーの現役アーティストです。バンド自体はけっこう前から(03年ぐらいかな)活動してるみたいだけど、これまで幾枚かの7インチリリースとコンピ盤への参加などを経て、この『CONTACT! CONTACT!』(07年)が、デビューフルアルバムだと思う。彼らの公式プロフィールがイカシてる、最初の一文“TELLISON is a five piece waking nightmare of a band.”って。「TELLISONは生きた悪夢ともいうべき5ピースバンド」とでも訳せばいいのかな。

 

このアルバムは、こちらのサイトの管理人さんが「2007年の10枚」に挙げていた中に入っていて、興味をひかれてMySpaceで試聴などしてみたら、見事に私のド真ん中を直撃。ま、私のストライクゾーン少々特殊なので、世間的にはボール3つ分ぐらい外れてるかもしれないけど…。

 

とにかく、100%今私が聴きたい音でできてる。ギャンギャン暴れるギター、壊れそうな勢いで叩かれるドラムス、疾走するストレートなロックスピリット。そしてセンスのいいメロディとほんのちょっぴりのセンチメンタル。ボーカルやコーラスの、とっちらかった感じもすごくいい。やっぱり私、こういう音が好きなんだな…。骨格のしっかりした音をベースに、でもそこできれいにまとまりきらず、どっか行きすぎて破れてしまってるような音楽。その過剰や破綻にどうにも魅かれる。

 

今はメンバー5人のようだけど、このアルバムのときは4人のクレジット。ボーカルくんはメガネをかけたなかなかのナイスガイで、メガネロックの系譜にも堂々のエントリーだな。あと、ツートップを担うもうひとりのギターくんがちょっと小太りののび太くんみたいなルックス(どんなだ)で、ライブ動画なんか見ると彼の動きがブチ切れててものすごくおもしろい。のび太ロック。あーライブ見てぇー。

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この『CONTACT! CONTACT!』というアルバム、私が買おうと思ったときにはAmazonには在庫がなくて、ネットのタワーに注文したんだけど待てど暮らせど入荷せず。シビレを切らせてるあいだに発売元のbanquet recordsに直販があることに気付いてメールオーダーしたら、イギリスはキングストン・アポン・テムズからたったの5日で届いた。

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流通の世界も様変わりだね。というか、このフットワークに、インディーズの未来のヒントがあるような気もしたけど。大資本じゃないやり方で、インディーズ(レーベル/アーティスト)は自分の手で世界のリスナーを近くすることができるんじゃないかな、とか。ちなみにタワーへ注文したほうも、その後ほどなく届いた。(AmazonHMVとちがってタワーはキャンセルできないのを忘れてた…。)

 

アルバムの中で特に気に入ってるのは「New York New York New York」「Disaster! Disaster!」あたり。個人的なことだけど、私がこの手のバンドを聴くのは、The Chewinggum Weekendの音に匹敵する衝撃を探し続けてるようなところもあって、このTellisonはまさにその飢えに応えてくれるバンドだった。でも、似てると思わない?と同意を向けた人は「うーん…あんまり。」とピンときてない模様だったけど。けっこうイイ線いってると思うんだけど、ね。

 

試聴もできるMySpaceはこちら。

http://www.myspace.com/tellison

公式HPはここ。

http://www.tellison.co.uk/ *『CONTACT! CONTACT!』TELLISON