月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

そしてこんなYES

画像さー次なるYESはコレ。80年にリリースの『Drama』です!ええ~っ『Drama』~!?そうだよね…70年あたりをキャーとか言いながら集中的に聴いてた私がいきなりこのアルバムにいくの、たぶんまちがってるよね…。10年の時を超えちゃってるし…。しかも、ありえないメンバーチェンジで当時YESファンが大騒ぎだったといういわくつきのアルバムらしいし…。でも、ある人から「番外だけど、じつはすごくいいアルバム」って聞いちゃったので、ね。

 

俄かYESファンなのでいろいろYESの歴史を学んでる最中なんだけど(そんなことせずに仕事せい…)、このアルバムのときのメンバーが、スティーヴ・ハウ(g)、クリス・スクワイア(b)、アラン・ホワイト(dr)、はいいとして、トレヴァー・ホーン(vo)、ジェフ・ダウンズ(kb)って!!マジっすか…!バグルスの2人、なんだよね。その前の79年あたりのセッションでジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマンが脱退しちゃって、それで困ったあげくにバグルスの2人をそのまま入れた、って話なんだけど…。すっげーデキゴトがあるもんですなプログレ界。YESの看板&人気者のアンダーソンとウェイクマンが別の人物に取って代わるってさ~、たとえば一色さんとピートさんの替わりに直枝さんと大田さんが入って「ジャック達です!」とか言ってるようなもん?(懸命に想像…) いや、キャリアの短いほうのバンドが長いほうに入っちゃったんだから、一色さんとピートさんが矢部さんといっしょのステージで「カーネーションで~す!」って言ってるようなもんか…?(さらに懸命に想像…) イヤ…どっちにしろすっげー話だ…。そりゃ困惑するよなーリアルタイムのファンは。

 

と、そんな経緯はそれとして、『Drama』聴いてみたんだけど。一発め「Machine Messiah」の最初でおぉっ!?って。トレヴァー・ホーンの第一声、アンダーソンばりだよ?やったら大仰で重たいリズムから美麗なアコギ+シンセのフレーズに身をひるがえすイントロも、なんかYESっぽい世界。まー私、『危機』(72)の後ここまでの4枚ぐらいをすっ飛ばしてるので、それと比べてどうこう、とは言えないんだけど。「Does It Really Happen?」とか「Into The Lens」、けっこう好きかも。なんかバグルス的な(バグルスもよく知らないんだが)B級っぽさと、YESの持つ重厚な緊迫感が妙にマッチしてて、軽いんだか重いんだかよくわからない独特なポップロックになってる気がする。でも~、私はアラン・ホワイトの叩いてるYESははじめて聴いたのだけど、ドラムはやっぱブラフォードのほうが好きかなー。違いがよくわかるわけじゃないんだけど、ブラフォードのほうがスリリングでワクワクするというか…。いや『Yessongs』とか聴いたらまた印象変わるかもしれないけど…。でも見ためもブラフォードのほうがぜんぜんカッコイイし…。(結局そこかよ!)

 

というわけで誰にも頼まれないのにひたすら描いてみちゃうYESイラスト。「キャラ、ちがいすぎだろう!」とツッコみつつ、ジョン・アンダーソンとトレヴァー・ホーンっす。 画像

バグルスといえばもちろん79年の「ラジオスターの悲劇」なわけで、私などはヒットしてたのをリアルタイムで知ってます。中学校の英語の授業でプリント配られて歌った気がするなあ、「びでぃお~きるざれぃでぃおすたぁ~♪」って。そしてこの『Drama』のあと、やっぱしキャラちがったよなゴメンよYES…と(言ってはいないと思うが)トレヴァー・ホーンが抜けてその後時をおいて裏方に回って(この辺ぜんぶにわか仕込みの知識)、アンダーソンが出戻った末に飛ばした大ヒット「ロンリー・ハート」(83年)ももちろん知ってるし、エイジアの「ヒート・オブ・ザ・モーメント」(82年)なんかもめちゃエアチェックしてた。でもこの3つの大ヒット曲が、そんな業の深い人間関係でつながってるなんてことは想像もしなかったなー。まあ、未来の自分がYESにハマるなんてことも想像もしなかったけど…。

 

この私の買った『Drama』は、例によってRhinoのリマスターで、ボーナストラックが10曲も入ってるんだけど(元のアルバムが全6曲しかないのに…)、アルバム本編のシングルバージョンとかセッショントラックはいいとして、最後の4曲、79年の「パリ・セッション」の未発表トラックなんだよ。それ、ボーカル、アンダーソンだっつーの(笑)!トレヴァー・ホーンのボーカル作品なのに、ボートラにアンダーソン…。スッゴイよね、何でもありのボーナストラック界…(笑)。

 

私の“YESにハマるシリーズ”は、まだ続く…のかなあ。どうだろう。

 

*『Drama』Yes