月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

YES「Beyond And Before」を語りまくる

洋楽を普通に聴いてきた人なら当然通ってきているのであろうYESなんていうビッグ・ネームに、今さらハマッてキャーキャー言ってる洋楽初心者の私のこの状態…、たとえばそう、色恋のいの字も知らずにマジメに生きてきた女子が30歳過ぎていきなりホスト遊びにハマッちゃうようなもんかもね…。まあ私はイケメンホストの歯の浮くようなセリフよりも(言われたことないけど)、ハウのギターやブラフォードのドラムのほうがうっとりするけど。いや言われたことないだけで、経験すればやっぱりYESなんかよりそっちのほうがイイもんなのかな…。

 

週末届いたYESの3枚も聴きかけながら、なんといってもここ1週間ぐらいの私のヘヴィローテーション大賞はまちがいなく「Beyond And Before」!それも『THE BBC RECORDINGS 1969-1970』に入ってるバージョン。そ、YouTubeでまさにこのテイクの映像を見つけたやつね。CD聴いて映像見てCD聴いて映像見て、そのくり返し。ああ、もーほんと、なんど聴いてもなんど見てもカッコイイ…。

 

この曲何がいいって、ジョン・アンダーソンとクリス・スクワイア(あと映像を見るとたぶんピーター・バンクスも)のハーモニーが、ほんとカッコええですなーーー。ハモるグループ大好き。しかもあんまりきれいすぎるとつまんなくて、イマイチ合ってないんじゃない?ってぐらいの、がさつでうっとうしい男声のハモりに最高にクラッとくる。YESの特に初期は、その「粗いコーラスワーク」の魅力が満載で、ほんとシビレる。ギタリストやベーシストが楽器弾きながらマイクに向かう姿に、メチャ弱いんだよね…。ギターやベースが本職であればあるほど、コーラスに専念してられない演奏者魂と、でもマイクにも向かいてぇ!っていう歌ゴコロのせめぎあいが見えていとおしい…。特にクリス・スクワイアは、ベースぶいぶい弾きながら、いつも歌う気も満々だからかわいい♪

 

あとどんなバンドの映像でもそうなんだけど、私、フロント一列のマイクに向かって歌うメンバーを、横から眺めるショットって無条件に悶えちゃうんだよね…。前にデッドのイラストで描いたけど(あーこのときは見事にデッドにハマッておりましたね)、このYESの「Beyond And Before」の映像もおんなじ。1フレーズを歌い終わった瞬間、スクワイアとアンダーソンとバンクスの3人が揃ってマイクからふっと離れる動きとか、もーもーたまらん…!こういう時に感じるエクスタシーのために私は音楽を聴いてるんだなーとさえ思う。いやほんとに。

  

マイクに向かってハモるスクワイア、素敵ぃ♪ / うっとりアンダーソンくん / アンダーソンとトニー・ケイ

  

アンダーソンとピーター・バンクス / 「NO」のTシャツがナイスなブラフォード / かろうじて5人入ってるかな?の1ショット。めっちゃカッコエエーーー!

 

あとねー、この「Beyond And Before」って曲、詞の「音」がカッコイイんだよね!

 

Sparkling trees of Silver foam
Cast shadows soft in winter's home
Swaying branches breaking sound
Lonely forest trembling ground

Masquerading leaves of blue
Run circles round the morning dew
Patterns understood by you
Reaching out beyond and before

この最初の2章がリズムに乗ったときの「音」の恍惚ったら!ブッ倒れる。洋楽聴いていて、発音カッコイイなーーーと心底思うときは、たいがいイギリスの音楽。やっぱり詩人の国なのかなーと思う。リクツじゃないんだよね。

 

と、この1曲でどんだけしゃべるんだ私(笑)。でもさ、あらためて考えたらこの曲、YESのファーストアルバムの1トラックめなんだよね。その後の輝かしい歴史の最初のあしあとがコレって、カッコよすぎるなYES。駄作じゃない、語られるに足る作品ってとこがさ。