（主にその日のツイートを中心にまとめたものを自分メモ用にあとからアップ。2022年04月）
友人経由で知ったヨーロッパ企画。2017年の『出てこようとしてるトロンプルイユ』を初めて観て超おもしろくて感動。そして2018年、名高い『サマータイムマシン・ブルース』と新作の『サマータイムマシン・ワンスモア』の2本立て公演があると聞き、観たいと思ったけれども、気づいたときには下北沢は完売、横浜の公演もほぼ売り切れ間近。いろんなプレイガイド探してギリギリで、最終日の関内ホール、昼の『サマータイムマシン・ブルース』と夜の『ワンスモア』両方を何とか買えた。『サマータイムマシン・ブルース』は映画にもなってて超有名だけど、私は観たことなくて、予備知識ゼロで観劇。
ヨーロッパ企画
第37回公演「サマータイムマシン・ブルース」
作・演出＝上田誠
出演＝石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 西村直子 本多力 ／ 早織
第38回公演「サマータイムマシン・ワンスモア」
作・演出＝上田誠
出演＝石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 西村直子 本多力 ／
藤谷理子 城築創 岡嶋秀昭 早織
会場：関内ホール
11/10(土)
サマータイムマシン・ブルース 13:00 サマータイムマシン・ワンスモア 18:00
前売4,500円／当日5,000円 学生シート(前売のみ)3,000円
昼の回の『サマータイムマシン・ブルース』、もう笑いっぱなし！たーのーしーいー！ヨーロッパ企画2回目の初心者だし席も2階で遠かったので誰が誰かはよくわからないんだけど（諏訪さんだけは声でわかった）、だからか、全然みんな大学生に見えた（笑）あの延々続くくだらない会話さいこう～。
よくできてるなあ、とか、あのテンションを維持する役者さん凄いなあ、とか、つくづく感心するポイントがたくさん。ああいう芝居こそ、勢いの裏にきっと緻密な技術と目配りが必要よね。面白くて見事なのは勿論、何かたまらなくグッときちゃうのは、あの大学の部室のいつ終わるともしれないくだらない時間の尊さを描いてるから、かも。普段うまく言葉では肯定しきれないんだけど、あのくっだらない時間にこそ、私の今も支えられてると思うから。
役者さんの中でわかるのが諏訪さんだけなのでどうしても諏訪さんを頼りに観ることになるんだけど、ほんと、好き！何なんだろう、あの独特の感じ！タイムスリップして自分をこっそり見たあとの「えー俺ってあんな声なのー？」って台詞笑ったー（笑）そう、その声がイイんです！
タイムマシンを発見したときのくだりとかも最高に可笑しい、「Dが」「Dが」っていうの（笑）。脚本の台詞遣いの絶妙さと、それを文字に書かれた以上に体現してみせる役者同士の力量、個性、すべてが揃った奇跡のようなシーンの連続だと思う、なんてことなく演じてるけど。はー凄い…。
【サマータイムマシン・ワンスモア】
休憩挟んで想像以上の大作！時を行ったり来たりする役者さん凄いし、自分も長い時間超えたような気がするし、おもしろせつなかった…！ツアー千穐楽でカーテンコールがすごくて（ヨロ企初心者なのに）ウルウルもらい泣き…｡『ワンスモア』。なんか、15年後のみんなの同窓会って時点でせつなかったー。
そして小暮（酒井さん）のまさかの大活躍！間違った方向にカッコよすぎてあー死ぬほど笑った！スーツ姿もめちゃカッコイイし声もよくって、みんなに頼られてるのに邪険にされて（笑）。何か言うたび爆笑だった。すごいなー役者さんみんな。ボリューミーな芝居、あと3回ぐらい観て咀嚼したい…！
それにしても、あんなプロット、想像するところまでは何とかやってみるとしても（それだけでも驚愕だけど）、実際の舞台にするなんて面倒で難儀なことをやってしまうなんて。あれ、演る人がいなきゃこの世に生まれ得ない表現だもの。『ブルース』も凄いけど『ワンスモア』を今演る劇団って、輪をかけて凄いと思った…！
