月夜のドライブ

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【あとからメモ】イデビアン・クルー『排気口』 @世田谷パブリックシアター

(その日のツイートを簡単にまとめたものを自分メモ用にあとからアップ。2022年04月)

 

『排気口』は2008年に初演された演目で、今回は再演。2014年にイデビアン・クルーを知った私は、初演は観ておらず今回が初めて。8/9(木)と8/12(日)の2回観劇。2回目は大学生の娘とともに。

 

イデビアン・クルー『排気口』
2018年8月9日(木)~12日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター
振付・演出:井手茂太
出演:安藤洋子、斉藤美音子、菅尾なぎさ、金子あい、中尾留美子、依田朋子、宮下今日子、福島彩子、後藤海春、酒井幸菜、小山達也、中村達哉、松之木天辺、原田悠、三橋俊平、井手茂太

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やーーーもうカッコイイのなんのって!10年前の演目の再演とのことだけど私は初めて。ほーんとカッコよくて観たあとは自分もイデビアン歩きして帰りたくなる。できないけど。イデビアン・クルーのいいところは、全員体型も違うし踊りも違うところなんだよなあ。本当の意味での身体の自由を感じる。ビバ自由!

 

みんな素晴らしいんだけど、斉藤美音子さんと菅尾なぎささんの動きがカッコよくてつい目を奪われてしまったなー。あと安藤洋子さんさすがすぎた!女王のような貫禄、なのに超キュート。しかしなんといっても井手さんのカッコよさは別格だわー。もう何なの、世界一カッコイイと思う。

 

今公演、マチネーは未就学児入場可の回になってて、8/12に観たときは子どもや赤ちゃんが思った以上にいっぱい!若いママやパパがこうして子連れで来られる公演よきよき。またその子どもや赤ちゃんたちのときどき入る素の声が、イデビアン・クルーの世界と親和性が高くて。プロローグが終わってすぐの暗転で「終わっちゃったー」、人が倒れて「倒れてる!」、赤ちゃんのアウアウ言う声も、イデビアンが生み出す雑踏と喧騒の一部だった。強靭で豊かな世界!

 

旅館を舞台にランダムに発生する小さな事件や人間関係がおもしろくてたまらなく、世界って、なぜここに集まってるのかわからない人たちの偶然の集積なんだなあと思うし、無関係の間柄でもそこに双方の身体があるだけで関係が生まれてしまうんだな、とまざまざと。

 

それにしても斉藤美音子さん菅尾なぎささん依田朋子さんらがつとめる仲居さん役のダンサーたちの詮索好きで俗っぽくて鷹揚な、総じて言えばたくましい存在感が最高!イデビアン・クルーっていう館の屋台骨を支えてるのはまさに私たちと言わんばかりの頼もしさ。あーほんとカッコよかった!

 

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