【あとからメモ】山下達郎『PERFORMANCE 2017』 @ 神奈川県民ホール

山下達郎「PERFORMANCE 2017」
4月28日(金)
開場17：30/開演18：30
神奈川県民会館大ホール
全席指定　￥9,000（消費税込）

ひさびさのタツローさんかっこよかった！！！！久しぶりっていっても4～5年ぐらいかなって感覚でいたら、なんと8年ぶりだった…不義理なファンだ…。今日も「思うところあってこれからはライブ中心にやっていこうと決心して2008～2009年にツアーを始めた、それからありがたいことに毎年ツアーできていて」と言っていた、その2009年以来だったのだなー。でも、タツローさん全然変わらない。いやほんとに。

今日は、私の、「どハマりしてヘッドフォンで聴きまくった2大タツローソング」であるところの「s」と「f」を聴けたのが夢みたいなデキゴト。いちおうネタバレ気にしてイニシャルトーク。（後記：「いつか（SOMEDAY）」と「FUTARI」です）

今さらタツローさんについてわざわざそんなこと言う人いないと思うけど、あの人のリズム感のとんでもなさったら！とあらためて思ったなぁ。シングアロングに客いじりのセリフ挟んでくるその骨太でありつつ軽妙なリズム感、言うなら落語＋ブラックミュージックなのよね、そりゃ世界でも唯一無二だわー。

それからあらためて驚くのだけど、タツローさんってほんと歌い方が変わらない。ライブでも、30年前の曲でも、レコードとほっとんど変わらない歌い方する。ブレスの具合やフェイクの加減も。これって、アーティストのライブでは実はすごく珍しいんじゃないかしら。たぶんタツローさんってレコーディングの時点で「ボーカリスト・山下達郎」が最も気持ちよく唄える歌い方を極限まで突き詰めてるんだろうな。だからライブで歌い方をアレンジしたり、その時によって変えたりする必要がないんだと思う。そこは「ボーカリスト達郎」が強力に支配してる部分なんだろうな。

タツローさんは、喋り方もぜんっぜん変わらないなあー。64歳だからあの喋り方、じゃなくて、サウンドストリートでしゃべってた30歳の頃からあんな感じだもんね。「僕はとにかく洋楽一辺倒でしたから」というサウンドからの、江戸前のMC。落差がすてき…。

それにしても達郎さん、50カ所で10万人、だそう。ドーム2回演ったらはける人数だけど、「ドームなんか死んでもやりません」「海外進出なんかもまったく興味ありません」「この規模のお客さんにライブで喜んでもらえればいい、それが僕の一番の幸せなんです」。うう、タツローさんっ…（泣）。その「海外進出なんか興味ない」のMCの前、ちょうど私ずっと考えてて。『こんなレベル高い演奏してて音楽的にも海外に通用するジャンルの音で、普通のアーティストだったら海外市場に打って出たいって思いそうだけど達郎さんはそういうこと考えないのかな？』って。そしたら件のMCで答えてくれた。

神奈川県民、いいホール。一階席の後ろの端の方だったけど、ほどよく傾斜がついてて、通路脇席だったのもあってステージまで遮るもの何もなし、見やすかった！後ろといってもあのぐらいの規模のホールだとそんなにステージ遠い感じしないし。コーラスの三谷さん、いつものようにステージから快活に客席に向かって振りしててステキだったなぁ。遠かったから顔はほとんど見えなかったけど、客席後方から思いきり手振り返したよー！

マッチに書いた曲のセルフカバー「ハイティーン・ブギ」がカッコよすぎて笑った。大好きな「風の回廊」も聴けて嬉しかったなー。

セットリスト
01.SPARKLE
02.いつか (SOMEDAY)
03.ドーナツ・ソング　（メドレー　ハンド・クラッピング・ルンバ [大瀧詠一]～Willie And The Hand Jive [Johnny Otis]～）
04.僕らの夏の夢
05.風の回廊
06.Guilty
07.FUTARI
08.潮騒
09.ターナーの汽罐車 -Turner's Steamroller-
10.It's Not Unusual [Tom Jones]
11.THE WAR SONG
12.SO MUCH IN LOVE
13.Stand by Me [Ben E.King]
14.Joy To The World (Interlude)～クリスマス・イブ
15.蒼氓　（メドレー　People Get Ready [Curtis Mayfield]～Blowin' In The Wind [Bob Dylan]～私たちの望むものは [岡林信康]～希望という名の光～蒼氓）
16.Get Back In Love
17.メリー・ゴー・ラウンド
18.LET'S DANCE BABY
19.高気圧ガール
20.CIRCUS TOWN