月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

なぜ月ドラを

何年もずっとほっぽらかしていたこのブログ「月夜のドライブ」に、今年(2020年)の初めからまたぽつぽつ文章を書いておくようになったのだけど、なぜ再開しようと思うにいたったのか、ちょっと書きとめておこうかなと思う、ほぼ自分用のメモだけどね。

 

このブログは2004年に始めて2011年までの8年間続けていて、その翌年2012年から昨年2019年までの8年間は、ほぼ休眠状態。今年の初めに再び動かすまでは、ここにある最後の記事らしい記事は、2011年12月31日のムーンライダーズ最後のファンクラブイベント@高円寺HIGHの記事だった(といっても写真とセトリだけだけど)。

 

2011年末を最後にこのブログの更新を止めてしまったのにはいくつか理由があって、ひとつは、2010年ごろからツイッターを始めるようになってそちらに文章を残すほうが多くなってきていたこと(noteなどに書く人が再び増えてきた今となっては思い出しにくいけど、このころブログってオールドメディア感が出てきてて、続けていたブログの更新をこの辺りでやめた人がまわりにも多い)。それから、この時期いろいろあって自分の時間を仕事と家庭にひたすら捧げざるをえず、ブログどころじゃなかったという事情もあった。ムーンライダーズが2011年の終わりに思いもよらぬ「無期限活動休止」に入ってしまったことで、気持ちがふっと切れてしまったみたいなところも、まああったのかも。自分では、海王星が自分の星座を出ていったことも関係しているのかなと思ってる。あとひとつほど思い当たる理由があるけど、まあだいたいそんな感じ。ブログをほっぽらかしていたあいだも、ライブには行ってたしCDも聴いてたし、その時々にツイッターにそれらの感想を書いたりはしていたから、特別何か不都合があるとは思ってなかった。

 

…のだけれど、今年の初めふと(12室に木星土星が位置したせいもあって)沈潜期に入って過去探偵してたときに、ページを繰るように時間を振り返っていたら、この8年間の記憶がすっぽり抜け落ちているような感覚があって。ムーンライダーズの高円寺HIGHからあと、私何していたんだろう?と思っちゃうような。注力せざるを得ないことが別にあったから仕方のないことでもあるのだけれど、細々とした回数ながらジャック達のライブも休止の休止をしたときのムーンライダーズのライブも、観ていたはずなのに。

 

やっぱり書いておかないと、できごとって「あった」ことにならないんだなって。(私の場合は、だけれど。)それと、ツイッターに書けばそれが記録にもなると思っていたのだれけど、ツイッターはその時々つぶやくのにはいいけれど後に残すのには力不足なメディアなんだなということも最近になってとみに感じている。twilogに残した文をまとめ読みできたりもするけれどやっぱりそれは瞬間瞬間の140字であって、ひとつながりの思いとしては立ち上がってきにくいんだと気づいた。

 

…というようなことがあって、それで今年はがんばって書き残す年にしようかなと思ったのが、月ドラを再開したきっかけ。

 

まあ、私がライブや何かの感想文書いて意味あるのかな…と思うこともよくある。最近はライブにも配信あることが多いからレポとして役立つわけでもないし、文章読むよりアーカイヴ観るほうがずっといいし、TLにもすばらしい感想あふれるし専門的な知識をもったプロの方の文章なども読めるわけだし。自分が書きつけた言葉なんて書いたそばから塵となってネットの海かブラックホールに吸い込まれていってしまうなーと思ったりもする。

 

でも、やっぱり、どんなにありふれてる感想だとしても、「自分の言葉で」そのときの感情を壁にピン留めしておくことは、自分のために意味あるんだろう、と思うようにしてる。それが他人に見えなかろうと、形や量にならなかろうと、世間に何の影響も与えなかろうと。うん、自分のために、ね。

 

 

トップのブログ紹介文にも書いたけど、ここ「月夜のドライブ」は、「ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして宛てもなく空に飛ばすブログ」でありたいなと思ってる。誰かに届けと思って紙飛行機を飛ばすけれど、まあ届かなくてもいいし、届かないことがほとんどだし、最悪水溜まりに落っこちちゃってもいい。落っこちたり引っかかったり行方知れずになったりするのは承知で、それでも自分の言葉で折った紙飛行機を、次々飛ばせたらいいなって思う。なぜって、「いいね」とか「好き」っていう一方的な思いを積みに積んだ紙飛行機が、たくさん飛びかってる空が好きだから。

 

嫌いでいるより圧倒的に好きでいたい。ラブレターいっぱい書いて紙飛行機にして、空が埋まるぐらいバンバン飛ばしたい。それには、量も力も全然足りなくて歯がゆいけれど。大切なのはたぶん、「伝わる」かどうか、じゃなくて、「伝える」かどうか。だよね。