【あとからメモ】『シン・ジャック降臨』 @ 吉祥寺MANDA-LA2

（自分用のキロクに、その日のツイートを中心にまとめたものをあとからアップ。2020年09月）

新メンバーに鈴木さえ子さんを迎えた5人組のジャック達を初めて観て、超ドキドキした1月のライブから2カ月。この5人の「シン・ジャック」の初ワンマンライブが吉祥寺マン2で。しかもこの日のライブは、発表を前提に録音されると最初から告知されていた。その録音の意味合いを、私はあとで知ることになるのだけど。この日に録音されたライブは、この年の秋に『Up On The Table』というアルバムとなってリリースされた（→のちの私の感想文）。

『シン・ジャック降臨』 @ 吉祥寺MANDA-LA2

2019年3月16日（土）

●開場　18:30pm／開演　19:00pm

●前売　3500円／当日　3800円

出演：ジャック達

一色進

宙GGPキハラ

夏秋文尚

大田譲（fromカーネーション）

鈴木さえ子

ジャック達のライブがMANDA-LA2で、というのはいつものことだけれど、この日のマン2は公開生録音ということで空気が最初からいつもと違ってた。でも、やり直しもあり、というところがジャック達らしく（笑）。おかげで2度聴けた曲もいくつかあっておトクだったかも。

一色さんがMCで明かしてくれたことには、今日のセトリは、難しかったりでやり直す可能性が高い曲順だそう（笑）。特に前半の緊張感…！1曲終わるごとに「どうだった？」と一色さん、「あ、お客さんには聞いてないですから」とわざわざことわって（笑）メンバー同士確認。「ダメだった？どの辺が？」「んー…まんべんなく」という夏秋さんのダメ出しもあり（笑）。

そんな中、最初のほうに披露された一色進詞・鈴木さえ子曲の「海底のカフェテリア」が！うっわーカッッコイイ…！ジャック達にこんな隠れたダンジョンが…という嬉しいオドロキの魔界曲！至ってさえ子さんらしく、しかも極めてジャック達らしく。何しろさえ子曲を容赦なく一色さんが歌っちゃうんだから。演る前「さえちゃんの曲だから歌が難しいんだこれがまた」と一色さんボヤいてたけど（笑）。やー、さえ子さんのこんなとんでもない曲をこれからジャック達でバンバン聴けるかと思うと嬉しくて打ち震えるよ…。しかし…鈴木さえ子の新曲を聴けるバンド、がジャック達、って凄くないですか…。

これも新曲の「ブリング・ダウン・ザ・ガバメント」。反政府デモに参加する人の歌だそうだけど、これがまた！ジャック達の手にかかると途端にグラスゴーの労働者の歌みたくなるのなに！カッケー！日の丸とか絆とか歌いがちな人たちもこんぐらいカッコイイ曲書けばいいのにねえ。余計なお世話ですが。「ブリング・ダウン・ザ・ガバメント」は、客の「ウォウウォウウォウ…」というコーラスも別録り（！）した！一色さん曰く「万が一、いや十万が一、百万が一、今日の録音が出ることになったら」（え、出るんじゃないの…）お客さんの名前もクレジットに入れるから芳名帳に書いてねー、って。終演後ホントに書いてきた！

最初の数曲はギター持たずに歌に集中してた一色さん（何しろさえ子さん曲ムズカシイから！）、キハラさんVoの「物憂げ」でこの日初めてギター持ったけど、つくづく絶品よね…イイ音しまくっちゃってさ…。「みみずく」も、激烈ソロほとばしる。そしてこの日個人的にいちばんフッ飛ばされたのは、「オンボロ」だった。いやはや…夏秋さんのドラムが…あんなのってある！？もう一気に40度の熱出てバタンと倒れるようだった…。あれはぜひ世に出してほしいなー。

演者も緊張してたと思うけど客席も緊張してて、いつものマン2なのにいつもと違ってとても不思議だったジャック達。終わって、なぜか何もしてない私まで肩がガチガチになってるほどの疲労感が。

ライブの次の日のメンバーのツイート。

夏秋さん

『昨日のジャック達、バンド史上一番頑張ったかも(笑)。』

キハラさん

『まだ、「かも」なのが恐ろしい。。。』

さえ子さん

『昔のレコーディングはドラマーが間違えると手を止めて、ごめんなさい！もう一度お願いします、と皆さんにお願いして、そして緊張して胃が痛くなる…そんな大昔を思い出した昨日の公開録音💦』

しかし新型のカッコよさ半端ないなマジで…。結成15年にしてあらたに世に降臨しちゃったシン・ジャック、これからいったいどんなおそろしいことになっちゃうんだろう…。

*公式セットリスト

1 暁ワンダーボ―イ

2 モナリザ