あの「ジャックフルーツ・シングルズ」から約1年
ジャック達がお届けする2011年第1弾シングル!
「ROMANTIC LABORATORY」発売記念ライブ
2011年2月25日(金)
@吉祥寺MANDA-LA2
出演:ジャック達(一色進/宙ggpキハラ/夏秋文尚)& 大田譲(from CARNATION)
開場19:00 開演19;30 前売3000円 当日3500円
*セットリスト
1 WHAT'S NEW LOVE SONG
2 スーパーソニック・トースター
3 東京一悲しい男
4 MY BEAUTIFUL GIRL
5 ここで手をつなごう
6 キャンセル
7 I KNOW SHE KNOWS
8 みみずく
9 水溜り画廊
10 ニセモノ
11 禁断のチョコレート・エンジェル
12 JUMPER
13 RAMANTIC LABORATORY
14 アーケード・カスケード
15 UNHAPPY BIRTHDAY TO YOU SONG
16 エルドラド
en1 謎の帽子屋
en2 今すぐ帰りたい
(あやさん方式でとりあえず当日のつぶやきだけ書き留めとく)
ワンマン、どこ切ってもジャック達だけ、私が欲しかったの、これだったんだなあとあらためて思う。あんな曲をあんなふうに演奏するバンド、ジャック達だけだろうな…。正解か不正解かっていったらたぶん不正解のほうだけど、でも、そんなバンド・ジャック達が世界でいちばん好きだ!「この4人が、ゲストもなく、楽器を持ち替えるでもなく、ただたんたんと演奏するだけのライブ」(by一色)ああ、それが最高だった。
「想定内の“規格外”」なロックが多い中、ジャック達みたいに本気ではみ出しちゃってるバンドはアウトローにならざるをえないけど、その演奏はむしろロックの王道、本道、まっとう、であるのが不思議。あんな凄まじくロックなギターソロが、こんなに長く聴けるバンド、今ない。それから…、「アーケード・カスケード」の歌い出しは、90年代以降のすべてのロックの中でいちばんカッコイイ、と確信した。「ロック・ミュージックは 鳴り止んだのか」…どきゅーーーーーん………!
一色さんの爆笑名言もいろいろあったなー。客席見渡して「今日のお客さんは…」何を言うのかと思ったら「…なかなかこう、高齢化社会を反映した客層で」って、客に向かって(笑)! 「今日はゲストのお客のこととか気にしなくていいからいいね」ってのも可笑しかった。
(以上、つぶやきより)
もうさ、1曲めがいきなり、私がジャック達への恋に落ちた運命の「WHAT'S NEW LOVE SONG」で、2曲めがジャック達のブリティッシュハラスメントな名刺ともいえる「スーパーソニック・トースター」で、3曲めがイントロもメロディも破格なうえに歌詞が何しろ規格外の(あらためて思った、だって「かに歩きする中央線」だよ、「魚(うお)の臭い」だよ…!)「東京一悲しい男」で、4曲めが雨上がりにかかる虹のような奇跡の名曲「MY BEAUTIFUL GIRL」で、5曲めが新曲で、6曲めがあーもうキハラさんのギターにブッ倒れる「キャンセル」で……って、1曲1曲がレアで個性的でキラキラでドキドキで目が離せなくて…。そんな特別な体験が、最後まで1曲の例外もなく、続くんだもの。ジャック達のワンマンって、つまり、そういうことなんだ。
「禁断のチョコレート・エンジェル」「JUMPER」の2曲連続は、もう機銃掃射に遭うような有様で、あとには草木ひとつ生えてないって感じだった。オーディエンスを見境なしにギターで撃ち沈めていくんだもん、とんでもないことしてくれる。さらに本編ラストに「アーケード・カスケード」「UNHAPPY BIRTHDAY TO YOU SONG」「エルドラド」と3曲並んだサマもそうとう狂ってたなあ。ジャック達の表現は、ファニーで狂ってて粗暴でいきすぎてて、いきすぎてるために、稀にうつくしさに裏返ってしまう瞬間があって…。震撼とする。「エルドラド」のようにね。
アンコールの「謎の帽子屋」も「今すぐ帰りたい」も、ジャック達にしかできない曲。というか、「ジャック達にしかできないよな…」っていう曲だけが、ジャック達の曲。一色さんの生み出すメロディと歌詞は、誰かに似るっていうラクなことができないから、しょうがない。キハラさんのギターも夏秋さんのドラムもそう。ジャック達、最高すぎる。