月夜のドライブ

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トムとジェリーとアンタッチャブル

画像休養中のアンタッチャブル柴田さん、元気にしてるかな…。今相方を欠いた状態でいる山崎さん、ひとりでもがんばっていてほんとうに頼もしい。でもやっぱりちょっと寂しそうだ、トムがいなくてぽつんと残されたジェリーみたいに。ジェリーの悪ふざけがイキイキと輝くのは、イタズラを仕掛けても仕掛けてもへこたれずに怒っては追いかけ回してくれるトムがいるから、なんだと思うから。

 

そう…、アンタッチャブルの漫才って、トムとジェリーみたいだなと思って。言わずと知れた、あのネコとネズミのアニメーションね(私の大好きなハンナ=バーベラの作品)。見た目で言えば体の大きな山崎さんがトム的だけど、アンタッチャブルの漫才を見ていると、山崎さんはジェリーで柴田さんはトムだなあ、と。

 

小憎らしく笑いながらあの手この手でイタズラ仕掛けて、トムが怒るのを見てはうれしそうにほくそえむジェリー。トムが腹を立てて息巻けば息巻くほど、ジェリーはイキイキと次のイタズラに頭をめぐらせる。その様子はまさに、アンタッチャブルの漫才そのもの。荒唐無稽なボケの連発に、柴田さんの怒りのテンションが上がれば上がるほど、山崎さんはしてやったりという表情でもっと壮大なボケを仕掛けていく。仕掛けられた柴田さんは、へこたれもせずそのたび猛然と山崎さんに食ってかかっていく。やられたらお互いそれを超える手段でやり返すトムとジェリーの追いかけっこのようなふたりの漫才、そりゃおもしろくないわけがない。

 

でも、ネズミのジェリーは、自由気ままな自分の世界を守るためにトムをやっつけたいのかと思いきや、じつはトムがいないと途端に張り合いをなくして困っちゃうんだよね。それはトムのほうも同じで、うっとうしい小ネズミが目の前からいなくなることを望んでいるようで、ジェリーがちょっかい出してこないとつまんなくてしょうがない。まさに「なかよくけんかしな」(日本版の主題歌の歌詞…三木鶏郎さんの作詞作曲!)なんだよね。

 

アンタッチャブルも、そういうコンビ。山崎さんの繰り出すボケって破格に強力だから、普通の人が相手すると手に負えずにそこそこの返しで終わっちゃうことも多いんだと思うけど、それだとアンタッチャブルほどのおもしろさは生まれない。山崎さんがどれだけハチャメチャにボケても、全部拾ってものすごいテンションでツッコんでみせる柴田さん、そのトムのような存在があるからこそ、山崎さんはジェリーのように嬉々として次なるさらに突拍子もないボケを繰り出すことができる。

 

隣に柴田さんがいることでのびのびと能力の最大限までボケを炸裂させられる山崎さんが見たいし、山崎さんほどの強敵を迎えてこそ最高潮にまでたぎる柴田さんのツッコミが見たい。これほどの飛距離と強度のキャッチボールは、山崎さんも柴田さんも、この相手じゃなきゃできない、たぶんそうでしょ? 能力のある人がその能力をフルに発揮するには、同じぐらい能力の高い好敵手がいないといけないから。トムとジェリーみたいにね。

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「ラッキーですよ、柴田さん。ある意味アンラッキー。」隙あらば繰り出される山崎さんのこんな無茶で好き勝手な(笑!!!!)ボケを、やすやすと捌けるの、柴田さんだけだと思う。柴田さんのツッコミは、有能な運動選手のプレーを見るようにうつくしい。あー…切実に、アンタッチャブルの漫才が見たいな。トムとジェリーはやっぱり派手に追いかけっこしていてくれないと、って思う。

 

柴田さん、待ってるからね!

 

 

ついでにコレも。

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