月夜のドライブ

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『れっつ ROCK THE NIGHT TOGETHER』 @ SHIBUYA-AX

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遅ればせメモAX編。

鈴木祥子「SHO-CO-SONGS collection 3」発売記念ツアー
『れっつ ROCK THE NIGHT TOGETHER』 
鈴木祥子(Vo,G,Pf,Dr)With
一色進(G,Vo)、宙GGP木原(G)、夏秋文尚(Dr)From ジャック達
かわいしのぶ(B)
■東京公演
公演日: 2009年12月17日(木)
会場: SHIBUYA-AX
開場/開演: 18:30/19:00
席種: 指定席
チケット代: 前売り6,500円/当日7,000円(ドリンク代別途)

 

鈴木祥子さんのバックでジャック達がSHIBUYA-AXのステージに、というこのライブ。ジャック達のドラマー夏秋さんも日記で『AXのステージなんぞにジャック達が立っちゃう事自体相当なギャグです。夢の様、いや悪夢の様です(笑)。こんな事は2度とないと思われます(笑)。お見逃しなきよう。』って言ってるぐらいで(笑)、まーこれはジャック達ファンとして観とくしかないだろうと当初から決めてたので、チケット買ったのも早く、ゆえにすごくいい席でした。左のほうだったので、キハラさんとかわいしのぶさんは見えにくかったんだけど、祥子さん一色さん夏秋さんは遮るものもなくすぐ目の前。ステージやや右前方に祥子さんの真っ赤なラディック、左後方に夏秋さんのソナーがどかんとセッティングしてあり、もーこれだけでカッコイイのなんのって。

 

黒スパンコールのトップスにジャケットにブラックジーンズ、というロックな格好で登場した祥子さん、イキナリドラムセットに入り、一色さんキハラさんかわいさんと、ツェッペリンの「Rock&Roll」!キハラさんのギターうなるーーーゆがむーーー、かっけえ!続く「HAPPINESS?」も「月とSNAPSHOTS」も、轟音で激烈で、まさに極悪ジャック達と骨太なかわいさんの演奏、そしてなにより王道ロックな祥子さんのドラムの魅力がほとばしってた。

 

ここからドラムに夏秋さんが入って5人体制に。祥子さんのナンバーをあまり知らないのでどの曲がどう、って細かく言えないんだけれど、美しいメロディの中に閉じこめられてる祥子さんの強さとか激しさとか粗っぽさが、ジャック達+かわいしのぶさんの演奏でぶわっと暴力的なほど表にあふれてくる感じ。烈しい演奏。これがやりたくて、祥子さんはジャック達を選んだんだな、って思った。多少のゆがみや粗さがあっても、小さくまとまらない、烈しいバンドサウンドをやりたくて。

 

特によかったのは「黒い夜」。メロディこそトッド・ラングレンっぽくスウィートなんだけど、いきなりプログレ風味の気味悪い演奏が最高。キハラさんのギターはせつなく、一色さんのギターは狂い、夏秋さんのドラムは寒気感じるような空恐ろしい響きしてて。ヤバイでしょこれ…。途中からとめどなく壊れてって凄まじい音になり、ばらばらっとぶちまけられるように終わる。今の5人が至る、この5人だけの“バンド”の音。やばい、好きすぎる…。

 

AXで聴く「My Sweet Surrender」は、やっぱり名曲だったなー。一色さんのメロディって、(神園さやかちゃんに書いた「地図にない道」なんかもそうだけど、)大きいホールに響きわたるに足る、スケールの大きさ、メジャー感、ポップさがあるんだよね…。すばらしい。ま、本人はあんなアンダーグラウンドな人物なワケだけど(笑)。

 

「TRUE ROMANCE」「海辺とラジオ」の2曲は、もう参りました!のひとこと。なに、あのツインドラムのカッコよさ!マジ息止まるかと思った。夏秋さんのスケールの大きいドラムと、祥子さんの超ロックなドラム。またふたりとも音デカイんだこれが(笑)!モチ受けとめるのがキハラさんのギターとかわいさんのベースというぎゅんぎゅん轟音ラインだからぜんっぜん問題ナシなんだけど。祥子さんが後ろ斜めの夏秋さんのほうにアイコンタクト送りタイミング合わせる仕草も決まってて、やーホントカッコよかった…。

 

そういえばゲスト有りの告知があったことなんて、このときにはすっかり忘れていたんだけど、なんと贅沢にもアンコールで登場した、武川雅寛さん、山本拓夫さん、そして西村浩二さんの3名!本編がジャック達だけだったというのに、アンコールのメンバーがきらびやかすぎて笑う(笑)。また大滝さんの「ロックンロールお年玉」なんかここでやっちゃう祥子さんの傍若無人ぶりがすてき(笑)。過去、かなり高濃度のナイアガラーだった私だけど、こんな曲をナマで聴くことがあるとも思ってなければ、祥子さんのボーカルで聴くとも、夏秋さんのドラムで聴くとも、くじらさんのヴァイオリン入りで聴くとも、100%想像してなかった(笑)。ほんと、ワケのわかんなさ最高潮。

 

3人のホーンが入った「Angel」、もう、何も言うことない。まるごと祥子さんで、音も詞もメロディも歌もどこまでも祥子さんで、祥子さんみたいな人も、祥子さんみたいな音楽も、ここにしかないんだな…。やっぱりこの日も、ちょっぴり、涙がにじんだ。

 

 

じつはね、このときほんとに仕事が忙しかったから、一日おきに入ってた3つのライブのどれかは、もしくは3つともすべて、行けないかもって思ってて、どうせ行けないならAXのチケットは誰かに譲っちゃおうかなとも思ってたんだ。サイアクJAMだけ行ければいいかなって。でもそうしないで、ほんとに無理してだけど、AX行ってよかった。私の嗜好から言ったら、新宿JAMの音のほうに感激して、AXはそうでもないかもって思ってたけど、それもまちがいだった。AXの祥子さん、そして、ジャック達、その両方にめちゃめちゃ感動しちゃった…。ほんとうに行ってよかった。

 

 

まだ書き足りないけど、それはまた。この5人、ほんとに極悪な仲間達(笑)でサイコーに相性よくって、続編、期待しちゃうなー。「My Sweet Surrender」は、ゼッタイ、録音で聴きたい!!!!

 

 

*セットリスト(祥子さん公式より)

01.Rock and Roll【LED ZEPPELIN】~HAPPINESS?
02.月とSNAPSHOTS
03.きのう夢の中で
04.Sulky Cat Strut
05.恋のショットガン(懲りないふたり)
06.エコロジーバッグ
07.苦しい恋
08.When you call my name(名前を呼んで)
09.夜の中へ
10.Arcade Cascade #ジャック達 with 鈴木祥子
11.謎の帽子屋 #ジャック達 with 鈴木祥子
12.My Sweet Surrender
13.黒い夜
14.きみの赤いシャツが
15.TRUE ROMANCE
16.海辺とラジオ

EN1.Rock'n'Roll お年玉【大滝詠一】 with 武川雅寛山本拓夫
EN2.Angel with 武川雅寛山本拓夫西村浩二
EN3.GOOD OLD DUSTY ROAD with 武川雅寛山本拓夫西村浩二


【】=カバー曲のオリジナル・アーティスト
M.08=新曲