月夜のドライブ

ラブレターバンバン書いて紙飛行機にして 宛てもなく空に飛ばすブログです。▶プロフィールの「このブログについて」をクリックで記事一覧などに飛べます。

『Urban Hymns』The Verve

画像90年代の後半は、音楽をまったく聴いていなかった時期。CDも年に数枚しか買わなかった気がするしライブも1回も行っていないかもしれない。もし今ぐらいそこそこ音楽に侵食された生活だったら、こんなバンドのこんなアルバムにも当時出合ってたかな。洋楽のアルバム買うようになったのなんてやっとここ数年のことだから、やっぱりすれ違ってたかな。The Verve『Urban Hymns』。97年…10年前のアルバム、をつい数日前買った。中味は10年前のものとは思えない、まったく今と地続きの音。

 

Last.fmのラジオ機能で「○○'s Similar Artists」(「○○に似ているアーティスト」)とされる音楽を、○○の中に好きなアーティスト名を入れてアトランダムに聴けるのだけど、そんな中でかかった「Bitter Sweet Symphony」のあまりのド名曲っぷりにビックリして、何も知らずにアルバムを買った、という次第。The Verve、90年代の英国を代表する名バンドと言われてるんだね。しかも去年再結成して、今年のサマーソニックに来るって。まったく知らなかった。

 

アルバム、すごくいいな。ラウドでストレートなギターサウンド、甘いメロディ、顔を覗かすサイケデリック志向。その配分が私のストライクゾーンぴっちりど真ん中。このバランスが少しちがってたりすると、同じジャンルとされる音楽でもピンとこなかったりするから人の好みっておもしろいなと思うけど。ジャケも文句なしのすばらしさ。それにしても、こういう音楽がちゃんと売れる国ってすごいな。

 

月ドラ的感想だけど、5曲め「Catching The Butterfly」が、ジャック達の曲「ハイランド」っぽくて驚く。The BeatlesThe Byrdsあたりから2000年代の今まで、ロックの平野がひと続きに視界に入る、これがオルタナティヴ・ロックってことか…。カッコイイ。

 

*『Urban Hymns』The Verve