月夜のドライブ

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キリング・フロアー『LIVE BOOTLEG!2』

画像うわっ、どうしよう!めちゃカッコイイんすけど!先日買ったキリング・フロアー(公式サイト)の『LIVE BOOTLEG!2』聴いてます。ジャズね、ジャズ。この私が。ジャック達のベーシストである福島幹夫さんが、本職(と言っていいのかな?)のサックスでバンマスやってるバンドの新譜!ってことで買ったんだけど。世の中的にはSAKEROCKのハマケンさん(tb)と伊藤大地さん(ds)が参加してるバンド、と説明したほうがもしかしたら通りがいいのかも。キリング・フロアー、まったく初めて聴いたんだけど、圧倒的なカッコよさ、何これ!すっかりエキサイトしちゃって、仕事なんかしてる場合じゃなくなっちゃった、ヤバイ…。(仕事いーーーっぱいたまってんのに!)

 

でも私そもそも、「ジャズ」って3文字(英語では4文字)見ただけで、気弱になってごめんなさいって謝りたくなっちゃう人種…。世界中のどんな音楽だってそんな狭量でも高圧的でもないだろうと思うんだけど、何だろうねこの先入観。あれかな、ジャズ好きな男に中途半端に惚れて見事にふられた過去が災いしてんのかな…。レコ棚に、そのごく短期間に買い集めた、超中途半端なジャズCDカタログ…。トホホ…。

 

とこんな私なので、ジャズの聴きどころなんかもちろん全然わからないし、他と比べてどう、なんてことも1ミリも言えないわけなんだけど、ただとにかく息をのむ、この緊迫感と音圧!ジャケにも記されてる、キリング・フロアーのサブ・キャッチなのかな、「AVANT-GARDE POP JAZZ」って。これがね、実に言い得て妙だと思う。ものすごくポップだし、おそろしくアバンギャルドだし、オビ文にあるようにパンキッシュでもあるし、クールなんだけどロック魂も感じるし。

 

アタマでなく「身体」で音楽鳴らしてる感じが実に爽快なんだけど、キリング・フロアーというこの7人のバンド、うち3人がドラムとパーカッションで、3人が管楽器だから、身体性もむべなるかな、かもね。叩いてる人と吹いてる人が6人。ふだんポップスという名の電気的音楽ばっかり聴いてる耳にはものすごく新鮮ー。バンドの音の半分を打楽器が占めてる、この強力なカッコよさったらない!「HURRICANE SALLY」とか、ほんと倒れそう。「SEA MONKEY」の打×管のめちゃポップな音の交錯具合も、キモチよくって大好き!あと、音の波の中、ベースにもギターにも聴こえる何とも不思議な音が鳴ってるなあと思ったらChapman Stickという楽器なんだって。へええ。詳しくはキリング・フロアーの公式サイトから、メンバー西山さんのとこへ行くとわかります。

 

うーん。こんな音の発信を謀ってる、福島幹夫さんって人にますます興味しんしんだなあ。ふだん見せてるあのクールな表情と、このエモーショナルな音との振幅の中に、彼の底知れなさの秘密はあるのかも。と、どうしても「ジャック達のピートさん」ってとこから入ってる私は、邪道な聴き方になっちゃうんだけど。

 

しかし。このアルバム、おそるべきことにライブ収録なんだけど(っていうかジャズでは当たり前なんだよね?よく知らないんだけど…)、こんな音にナマでさらされる経験、いちどぐらいしてみたいなーとも思いつつ、でもそういうトコってどんな服着ていけばいいんだろうとか急に瑣末なことを心配し始めちゃう私は、やっぱジャズとかクラブとかってものに弱腰だなあ…。

 

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*『LIVE BOOTLEG!2』キリング・フロアー