前の記事で、「ライブで恋に落ちたバンド」ってことで、ジャック達、ムーンライダーズ、グランドファーザーズ、カーネーションって4つの名前を並べたんだけど、私がいまだナマで観たことがないバンド(もちろん世の中にはそっちのほうが圧倒的に多いわけですが)の中で、いっちばん恋に落ちる確率が高いだろうという絶対的確信があるのが、伊藤ヨタロウさん率いる「メトロファルス」。ここ月ドラでは、前に『グッドモーニング・Mr.タリスマン』のこととか、『狂風記』のこととかを書いたけど。
だってさ。伊藤ヨタロウ、石坪信也、光永巌、田村玄一、ライオン・メリィ、だよ。これどう考えても、私が恋に落ちるなっていうほうが無理なメンバー。光永巌さんは今年の4月に初めてナマで拝見して以来、すでに私の「恋に落ちたら」指定になってるしね(←うるせー)。これまでどんだけ、この人たちが出す音に各所で参らされてるだろう、私のリスナー人生。でも、でも、ライブで観たことはないのだ…。
つい最近になって、メトロファルスの公式サイトに「100 Messages for METROFARCE!!」というページができて、要するに、ここのところすっかり音沙汰のないメトロファルスにファンの思いのたけをメッセージしちゃおう!って企画なんだけど、へっぽこファンの私も早速メッセージしてきちゃいました。「ライブやってください~」って。
いやホントにね。想像しただけでかなりヤバイ。石坪さんのドラムと光永さんのベースとメリィさんのキーボードと玄さんのペダルスティールが鳴ったうえに、ヨタロウさんのボーカルがのっちゃうんだよ。それが同時に起きちゃうんだよ。やー考えただけで恐ろしい…。そんなものナマで体験したら私、どうなっちゃうんだろ。ジャック達よりも、ムーンライダーズよりも、グランドファーザーズよりもカーネーションよりも、メトロファルスに恋しちゃう可能性もなくはないなと、実はひそかに思ってる。そんな嵐のような恋の予感を抱かせるのって、今の私にはメトロファルスしかないんだけどね。
このアルバム『風狂伝』(94年)は、リアルタイムで買ってるんだけど、ちょうど私自身が音楽聴かなくなったリスナー空白時代に足突っ込んでて、当時あまり聴いた記憶がない。アルバムジャケは、当時メンバーだった横川理彦さん含めた6人のイラスト。この胡散臭さ、いかがわしさ。最高!そして中味も。すさまじい世界だなーーー。いやー、すげー昂揚する。最高!!!(そして光永さんボーカルの「今は昔の僕ぢゃない」のあまりの甘さ素敵さ、どうしよー、ぎゃーーーー(泣)。)
あー、ほんとに観てーなーーー、メトロファルスのライブ。よろしく頼むよーーーっ。